箱根駅伝のテレビ中継が、
正月三が日の番組の中で唯一、視聴率20%を超えたと報道していた。
と、云うことは、
ずらりと並んだ「正月の特別番組」は、いずれも20%に届かなかったわけだ。
国民の多くが家にいたはずの三が日にしては意外なほどの低視聴率。
最近は、インターネットやテレビゲームなどの発達で、
視聴率20%は高い壁となっているが、それにしても正月であるのに、だ。
ただ、まぁ、「そうだろうな」と云う気持ちもする。
なにしろ、正月の特番はいずれを見ても、
一ヶ月以上も前に録り溜めしたであろうことの分かるツクリ。
街頭風景もなければ、素人への街角インタビューもない。
タレントが晴れ着を着てはしゃいではいても、
録画であることが分ってしまっているから、何となくシラケル。
一緒にテレビを見ている誰ともなく、
「このタレント、暮れは忙しかったンやろナァ」などとつぶやいたりするのだ。
それに比べれば、駅伝は生中継、
沿道の応援風景にも正月の雰囲気があるから、シラケルことはない。
云わば、録画の特番は冷凍モノ、
駅伝やサッカーの中継放送は、ピチピチの活けモン。
どちらの料理が客受けするかなんぞと云う事は、
やる前から分っているのだ、
そんなことは、
「云うだけヤボだよ」と云う声が聞えてくるかな。