きのうの夜、原発事故について、ＮＨＫの一時間番組がありました。
番組としては、それなりに良く出来ていたのですが、
最後になって、部長だか重役だか知らないが、
ベテランらしいオジサンガ出てきて、正義の味方のような顔つきで言ったのです。
「我々は、原発事故の原因が究明されない限り、原発の稼動に反対し続けます」と。
それを見終わった私には、
「どうもヘンだな」と納得しがたい気持ちが残ったのでありますね。
原発の稼動に反対するのは、まぁいい。
しかし、ＮＨＫがそれを云うためには、
まず何かするべきことがあるだろうと云う気がしたのでありますよ。
福井の原発が稼動したのは、
関西の電力需要が逼迫して「この夏が乗り切れそうもない」と云う事で動かしたのですよ。
それはＮＨＫさんも報道しましたよね。
福島の放射能汚染された現場へは踏み込めないんだから、
原因究明はかなり先のことになる、と云うことも分かってますよね。
さて、それを承知の上で、
「原発を動かすな」と云うのなら、当然、この夏の電力のことも考えて置かねばならない。
単純に考えても、医療関係や食料関係の電力を止めることは人の命にかかわる。
製造関係や中小企業も節電には限りがあるし、多くの人々の生活にもかかわる。
そうなれば、ＮＨＫさん、あなたの所ぐらいですよ。
人の命に関わりがないのは・・・。
従ってあなたの所は率先して、
「我々は原発に反対します、
当然、夏の電力は不足しますから、
今年は夏の高校野球のテレビ中継を取りやめます。」
と、云うべきではなかったのではないのですか、あの放送の最後に、ネ。
別に放送を止めても視聴料と云うおカネは入ってくるのだし、
大河ドラマや朝ドラがなくても、楽しみに見ていた人が死ぬわけじゃあない。
高校野球の中継を聞きたい人はラジオを聞けば良いのだからね。
１０年ほど前かなァ、
夏の昼間はエアコンを動かしながら、
テレビで高校野球を見る人が増える影響で、電力需給がパンクしそうと騒いだことがあった。
あの時、高校野球が悪いかのように云う人があったが、
な～に、高校野球が悪いんじゃない、それを中継し続けたテレビが悪いんです。
まして、今年はオリンピックもあるんですよ、
今からでも遅くないから、
「今年は昼間と夜の九時までは、ニュース以外のテレビ放送はしません」って、
・・・云うワケないよなァ。