漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

数合わせ

2009年02月11日 | Weblog
きのうの続き。

マスコミが、
「いよいよ二大政党の時代だ」などと、
喧伝するようになって久しいが、現実は、そうなっていない。

現在の政権は、自民・公明の連立だし、
民主党も、一党で政権を運営するほどの数はない。

次の衆院選で、
例え民主党が、過半の議席を得たとしても、参議院では半数以下。

確かに、
参議院で「第一党の民主党」ですが、
それでも、定数242の内の108議席、半数にも届いてない。

これでは、
衆議院で通った法案も参議院で否決、廃案となりかねない。

いくら民主党に勢いがあるとは云え、
衆院選で大勝ちすると予想する楽天家は、民主党内にも居まい。

そうなると、
今の与党のように、
三分の二条項で、衆議院に戻し強行突破と云う分けには行かないですからね。

そこで「連立」となるわけですが、
まさか、
衆院選で戦ったばかりの、
ライバル自民とは組めまいし、同じ与党であった公明党とも組みにくい。

議席数7の共産党とは理念の違いが大き過ぎて組めない。

あとは、5議席を持ち、意見も近い国民新党、
それに無所属を含めたその他グループとなりますが、それでも10議席ほど。

これを足しても118議席で、まだ半数に足りない。

残るは「社民党の5議席」と云う事になりますが、

しかし、この党の理念は、
民主党より共産党の方が、より近いのではないかと思うような処が有る。

先日の、
「ソマリア沖の海賊対策」でも、民主党との立場の違いは鮮明だった。

連立を組むには、
双方から歩み寄る必要があるが、

しかし、
民主党の108議席と社民党の5議席と云う比率よりは、
はるかに、民主党が譲ることになるだろう。

つまり、この5議席は、
普通の5議席より遙かに大きな影響力を持つ。

これは現在の政権も同じことで、
公明党は、その議席以上の影響力を持っている。

二つの大政党が拮抗している日本の政治地図だが、
最後には、小政党の動向が決定権を持つ、

と云う歪(いびつ)な構図になってしまっている。

世論調査を見ても、
現政権に不満を持つ国民だが、
その不満がそのまま「民主党支持」とへ流れ込まないのは、

その辺りにも一因があるかな、と思ったりするのであります。




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