元外交官の宮家邦彦氏が、
今朝のサンケイに書いている記事の中に、
こんな一節があった。
「米国が現在直面する核拡散問題は2つ、
北朝鮮とイランである。
だが、両国の最大の違いは、
北朝鮮が核兵器を持つのに対し、
イランが未入手であることだ」
私のような素人から見ても、
北朝鮮の核ミサイルは、
現在の処、アメリカまでは届かない、
ならばアメリカは、
現状のままで封じ込めればよい、と考えるだろう。
しかし、北のミサイルは、
日本列島を飛び越えるほどの能力を持つ。
だから、日本にとっては脅威。
ゆえに日本としては、
これ以上、北のミサイルが増えないようにと考える。
これに対し、
日本よりもっと近く、北に隣接して暮らす韓国民はどうか。
私の見る処、
かの国の人たちに それほどの危機感はないようだ。
ひとつには、
日本のように被爆の経験がないこともあろうし、
また、韓国の新聞などを読んでいると、
北朝鮮の基地に、
核爆弾を積んだミサイルが多数並んでいても、
それは日米に向けた脅しで、
同じ民族である韓国に向けられているわけではない、と安心しているフシもある。
現在問題になっている、
日本の韓国に対する輸出制限も、
日本側としては、
「核ミサイル製造の材料を制限」しようとしている、
と云う理由に対し、
韓国では、
歴史問題に対する報復だと見て騒ぐ。
「アメリカンファーストの大統領」が、
北との交渉で、「現状維持を望む」のは基本姿勢だろうし、
韓国民が、
北も南も同じ民族だから、
「同胞相手に核爆弾など使うはずがない」と思うのも、
ある意味では自然なのかもしれない。
しかし、日本人が、
北の核ミサイルに危機感をいだくのもこれまた当然。
なにしろ、
戦後、長い間、
日本は、
「北のウソ」に振り回されてきたのだから。
NHKでやってた、
「北朝鮮への“帰国事業”知られざる外交戦・60年後の告白」
を見ながら、
そんなことを考えてました。
==========================
ウィキにある
北朝鮮への帰還事業の中にある一節。
~~~~~~~~~~~~~~~~
後年、
朝日新聞ソウル支局長(当時)の市川速水記者は、
「かつて南の軍事政権と対比させたとき、
南はダメだ、北はいいという論調の記事がありました。
北朝鮮に対しては、
社会主義幻想と贖罪意識に加えて、
その『悪い南と対峙している』という面も加わって
、目が曇ったんだと思います。
帰国事業に朝日新聞も加担した。
・・・自分が1950年代、60年代に記者だったら、
踏みとどまれたか、まったく自信はありません。」と責任を認めている。
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今朝のサンケイに書いている記事の中に、
こんな一節があった。
「米国が現在直面する核拡散問題は2つ、
北朝鮮とイランである。
だが、両国の最大の違いは、
北朝鮮が核兵器を持つのに対し、
イランが未入手であることだ」
私のような素人から見ても、
北朝鮮の核ミサイルは、
現在の処、アメリカまでは届かない、
ならばアメリカは、
現状のままで封じ込めればよい、と考えるだろう。
しかし、北のミサイルは、
日本列島を飛び越えるほどの能力を持つ。
だから、日本にとっては脅威。
ゆえに日本としては、
これ以上、北のミサイルが増えないようにと考える。
これに対し、
日本よりもっと近く、北に隣接して暮らす韓国民はどうか。
私の見る処、
かの国の人たちに それほどの危機感はないようだ。
ひとつには、
日本のように被爆の経験がないこともあろうし、
また、韓国の新聞などを読んでいると、
北朝鮮の基地に、
核爆弾を積んだミサイルが多数並んでいても、
それは日米に向けた脅しで、
同じ民族である韓国に向けられているわけではない、と安心しているフシもある。
現在問題になっている、
日本の韓国に対する輸出制限も、
日本側としては、
「核ミサイル製造の材料を制限」しようとしている、
と云う理由に対し、
韓国では、
歴史問題に対する報復だと見て騒ぐ。
「アメリカンファーストの大統領」が、
北との交渉で、「現状維持を望む」のは基本姿勢だろうし、
韓国民が、
北も南も同じ民族だから、
「同胞相手に核爆弾など使うはずがない」と思うのも、
ある意味では自然なのかもしれない。
しかし、日本人が、
北の核ミサイルに危機感をいだくのもこれまた当然。
なにしろ、
戦後、長い間、
日本は、
「北のウソ」に振り回されてきたのだから。
NHKでやってた、
「北朝鮮への“帰国事業”知られざる外交戦・60年後の告白」
を見ながら、
そんなことを考えてました。
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ウィキにある
北朝鮮への帰還事業の中にある一節。
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後年、
朝日新聞ソウル支局長(当時)の市川速水記者は、
「かつて南の軍事政権と対比させたとき、
南はダメだ、北はいいという論調の記事がありました。
北朝鮮に対しては、
社会主義幻想と贖罪意識に加えて、
その『悪い南と対峙している』という面も加わって
、目が曇ったんだと思います。
帰国事業に朝日新聞も加担した。
・・・自分が1950年代、60年代に記者だったら、
踏みとどまれたか、まったく自信はありません。」と責任を認めている。
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