半月ほど前だったかな、
テレビに出てたアメリカの女性学者さんが、
アメリカでの事例をあげながら語ってました。
「アメリカのメディアは、
政治家の失政は大きく報道するが、功績は無視しがちである」と。
その番組見ながら、
思ったんですよ「日本でも同じだよなぁ」と。
手近な例で云えば、アベノマスク、
国が支給したマスクが、
小さすぎるとか、ゴミが入ってたとか、
新聞やテレビで騒ぎ立て、
安倍政権の人気下降に大いに貢献してました。
コロナ過の自制で、
国民の間に鬱屈した感情がふくらんでいた頃ですから、
そう云う報道がウケるような社会的背景もあったかとは思います。
でも、私は思うんですよ。
あの時、
「政府がマスクを配る」と発表したことで、
少なくとも、
水面下で広がりを見せていた、
「マスクの買い占め」と云う動きは陰をひそめた。
もし、あのままだったら、
マスクを求める主婦たちがドラッグストアーに大行列。
その行列を取材した映像が、
新聞やテレビにデカデカと載り、パニックがますます煽られる、
そう云う事態だって有り得ぬことではなかった。
たとえ小さいマスクであろうと、
そう云う意味では功もあったのかもしれない。
でも、そんなことを報道するメディアは居ない。
近ごろの朝日新聞社説を見ると、
「安倍改憲 首相が自ら招いた頓挫」
「アベノミクス“道半ば”で行き詰まり」とか、
「最長政権 突然の幕へ “安倍政治”の弊害 清算の時」。
また毎日新聞の社説でも、
「安倍政治の弊害 民主主義ゆがめた深い罪」
などなど否定的なタイトルが並びます。
ここでは、
トランプ政権による、
突然の離脱にも関わらず、TPPをまとめ上げたこととか、
安保法制を通し、
日米同盟の結束を固めたことなどは無視される。
もちろん、
TPPや安保法制に反対するならそれはそれでいいんですよ。
でもそれなら、
社説に「TPPにより国内農家が疲弊」とか、
「安保法制を通し中国を刺激した罪」とか
正面切って政策を批判するべきがスジだと、私は思うんですよ。
きょうも、
アベノマスクをして表へ出、
そんなことをアレコレ思いながら散歩する日々なのでありまするよ。