漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

母なる国と蛮族と

2014年07月12日 | 政治・経済・こぼれ話

先日の新聞に、
“成長・強国「中国の夢」”と題した記事があって、

副題が、“習総書記の宿願”。

簡潔に分かりやすく中国の立場にを紹介していて、とてもいい記事だと思いましたね。

その中に北京大学の教授の言葉が引用されてます。

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「甲午戦争(日清戦争の中国名)で中国は、
小国の日本に属国の朝鮮を奪われた。

これは、
中華文化の薫陶を受けた知識人には受け入れ難い事実だった。

大国としての自信を失い、
西洋の思想や技術を導入した日本に学ぼうとした」。

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そのかいあって、
今や中国は世界第二の経済大国と云う分けですが、

この文を読みながら、
コレ、朝鮮半島の人が読んだらちょっと複雑かもしれないな、と思った。

現代に生きている北京大学の先生から、
無造作に「属国の朝鮮」と言われては、カチンと来るのでないか、とね。

でも、先日、
習総書記が韓国を訪問した時、思ったのですが、

朴韓国大統領は、実に満足そうだった。

あれは、
反日共同戦線の成功とか、
中国との経済重視とか云うより、

母のふところに抱かれて安心しているような表情だった。

考えてみれば、日帝はわずか36年、
中国との朝貢(ちょうこう)貿易は千年以上のながきにわたる。

(日本への恨みは)
「千年たっても忘れない」と言った朴大統領のことです、、

千年以上も続いた“中国冊封政治の恩“は、
“百万年たっても忘れない“でしょうから、

云わば両国の関係は“代々続いた君臣“のようなもの、

今さら日本などの割り込む余地がないのも、
むべなるかな、と云うことで、

「カチンと来る」のではないか、などと思うのは的はずれなんでしょうね。

韓国の人々にとって中国は、
思想的にも文化的にも、母なる国で、

日本など、東夷の蛮族なんだろうな、と、

韓国のホテルで予定されていた自衛隊の歓迎会が、
前日、急にホテル側から拒否の通知があったと云うニュースを読みながら、

しみじみ思ったのです。








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