漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

澄むと濁るの違いにて

2013年08月19日 | 言葉遊び

「世の中は 澄むと濁るの違いにて
       福に徳あり ふぐに毒あり」

「世の中は 澄むと濁るの違いにて
       人は茶を飲み 蛇は人を呑む」

「世の中は 澄むと濁るの違いにて
   刷毛(はけ)に毛があり 禿(はげ)に毛がなし」

これは小田正吉著、
「ことば遊びコレクション」にある言葉遊びですが、

もうひとつ。

戦国時代、
武田信玄と上杉謙信は、
川中島で戦闘を繰り返したライバル同士ですが、

その武田方から上杉方への贈り物に、

「杉枯れて 竹たぐひなき 朝(あした)かな」と云う戯れ句を添えて送った。

もちろん「杉枯れて」は、「上杉枯れて」の意味だし、
「竹たぐいなき朝かな」は、「武田家は類ないほど朝日の勢い」と云う意味です。

これを見た上杉方からも早速お返しの贈り物に添えて返事を出した。

「杉枯れで 竹だくびなき 朝かな」。












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