漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

マルイ朝日とシカクイ読売

2009年12月24日 | Weblog
「政権交代」以来、
すっかり丸くなったのが朝日新聞の看板コラム「天声人語」。

かっての自民党政権に対する、
「皮肉やイヤ味の連発」がウソのようで、このごろでは「軟弱」と言われかねない内容。

しかし今日は、久し振りにトゲのある書きぶりでした。
で、その云わくを要約して抜粋。
  
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かって、アメリカの政治学者が、
「中国には方策があって対策がない。
 日本には対策があって方策がない。」と語っていた。

日本人は、
「次の株主総会」といった目先の対策は得意だが、
長期戦略を立てるのは下手だという指摘。

それは今の民主党政権にも当てはまる。

それぞれの政策には存在感があるが、
ジグソーパズルでいえば一枚ずつの小片であるから全体の絵が見えてこない。

鳴り物入りの「国家戦略室」は鳴かず飛ばずで、
代わって霧の中からぬっと現れたのは、
「次の参院選」という目先の対策に熱心な小沢幹事長の剛腕だった。

そしていま、支持率の砂時計がさらさら落ちゆく。

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だけど、
何かを始めれば政権の人気が下がるのは、ある程度仕方がない、と私は思う。

かって、天才政治家・田中角栄氏がこんなことを言っている。

「地元から橋を架けてくれと陳情されて、
 さて予算がついて、いざ、橋を架けようとなると、どこに架けるかで揉める。

 上流に架ければ下流の住民がむくれる、
 下流に架ければ上流が怒る、

 それならば、と、中流に架けても、
 喜ぶのは中流の住民だけで上流の住民にも下流の住民にも不満が残る。

 それでも、どこに架けるか決めて行くのが政治家の仕事だ。」
と。

つまり、仕事をする前は皆が応援してくれるが、
何かを決めてしまうと、
アテが外れた人たちから不満が出る、と云うのです。

そう云う風に考えれば、
鳩山政権の支持率が下がったのは「仕事をし始めた」からだとも云える。

従って、
支持率が下がったからと云って、
一概に批判ばかりもできないと、ワタクシなんぞは思っておるワケでありまする。

それにしても、近ごろの朝日新聞のやさしいことよ、
一方、それに比べ、
最近の読売新聞の「反政権」ぶりは、いささか度を過ぎると思えるぐらいでゲスなぁ。

「反権力のジャイアンツファン」と云うのも馴染みにくいが、

「朝日こそ正義」と信じる善良な読者たちが、
「権力に擦り寄る新聞を愛読する」と云う姿も、・・・コレ又、どうも、ね。





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