未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

構えのこと

2016-10-12 23:55:32 | 稽古
今週は構えについての稽古です。
先週はそのプレ的な稽古(順突き)をし、その中で「昔の日本人の歩き方は?」と問いました。皆頭の上に「?」が浮かんでいる顔をしてましたが(笑)

なんば歩き、とか常歩(なみあし)と言われますが順体歩行という歩き方です。捩じらないと言えば分かり易いでしょうか。着物が乱れにくい歩き方。
洋服が定着した今は逆体歩行。だから足と揃えて突くのが「順突き」後ろの足側の手で突くのが「逆突き」というわけです。かの糸洲安恒が失われゆく順体歩行を危惧して形を草案したという話を何処かで聞いたような気がします。

閑話休題。
一般的には失われた常歩で、子供たちも知らない歩き方(むかし行進練習なんかで手足の揃う子はよく注意されてましたね)ですが問い方を「侍とか忍者はどう走ってる?」と訊くと皆再現出来ました。これぞアイデンティティ(笑)
そう、右肩を出したまま柄に手を掛け摺足で「出合え出合え」とやってるアレです。昔の郵便屋さんは?と訊いても再現出来てましたな(笑)

つまりそれを構えというのだということ。
無駄な動きを廃し、組手であれば前の肩をぶれさせずに動きます。
この動きを無視した単なる殴り合いを空手だとは個人的に認めたくはないのです。ずっと体だけキタエテロと思わずに居れんので。

お顔はイヤよと腹をどつき合い、耐え合う。それだと構えは必要有りません。殴られる前提ですから。怪我をし、また怪我をさせる下法。
直接打撃制とは言え大山総裁はこんな展開を望んだのかなとたまに考えます。海外に広めるのを後三十、否、二十年遅らせていればもっと変わった形になっていたような気もしますが。

閑話休題(其の弐)。
一瞬の動きに懸ける『動の為の静』。少年部、一般部共に色々な動きをしてみましたがこれが組手の運び方を考える種に成ればなと思います。





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