未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

愛媛へ

2018-05-04 16:09:24 | 旅行
熊野古道へ行く予定でしたが関西以東は天候が思わしくないので行先を西へ変更し特に用事もなく松山へ。松山には数年住んで居たことがあります。初めて空手を習ったのも此処松山。転勤族で色々住みましたが一番心に残っているところです。

予定はないのでブラブラ住んで居た辺りと通学路を歩いてみました。住んで居た社宅は取り壊され浮いた感じのシャーメゾンに。

裏側。毎日塀からこの田圃にダイブし遊んだりショートカットしたり。高確率で主に見つかって怒られました。

毎日通った駄菓子屋は無くなりましたが前のかまど神社はそのまんま。

よく干上がってその都度鮒が大量死していた神社裏の池。息子は溜め池が珍しいので直ぐに寄って行きますが親目線になると相当危ない。田舎に危険は溢れていましたが危険と過干渉の間が難しいですね。

記憶の中の風景を残しながら変わった町並み。懐かしいやら寂しいやら。そらいつまでも昭和のままではいられませんけど記憶ってのは汚い町並みですら美しいもんです。

しかしゴーストタウンちゃうかってぐらい人がいません。懐かしい松山弁を聞きたかったのですが。強烈に印象に残っているのは『あおぢ』。

空手を始めた公民館。二階手前の部屋で算盤をしていると同時刻に隣りの部屋で空手をしていました。算盤行く度に目にするので興味は持っていましたが決め手になったのは組手していた上級生が蹴り飛ばされて積み上げてた長机の山に突っ込み雪崩に遭ったのですが、物ともせず机をどかして飛び掛かっていった姿を見たこと。算盤なんぞやってられるかと思ったのを憶えています。

小学校が見えました。この池は乃万八郎兵衛さんが掘ったんだったかな。池を見たら急に思い出しました。

卒業した小学校ではないのですが卒業した方より思い出深いのは初めてを沢山経験したからでしょうか。学校も道場もやたら北に縁があります。

通学路から逸れて空手教室の移転先へ。三年生時の途中から遠くなりました。普通に迷いました。

いやあ懐かしい。脳内では堀内孝雄氏の『時の流れに』がリピート再生されてます。この地が忘れ得ない場所となっているのは「初めて」が多かったからでしょうか。数歩毎に記憶が溢れて郷愁に耽ってしまいます。
が、私の過去など関係も興味もない妻がブーブー言って倦怠な現代へ呼び戻されるので歩くのは止めて市街地へ。息子は田舎の生い茂る草木を楽しんでいるので微笑ましいですが今度来る時は一人で来よう(苦笑)

途中とある神社にある公園に寄りました。名前は知りませんが松山に越してきて早々此処で左腕を粉砕骨折しました(笑)肘が反対に曲がった衝撃は中々なもんでした。なぜ鳥居に石が乗っているのか。不気味。

ありました。多分物は変わってますが濡れていたこれで滑って手を着いてバキっと。そう思ったら息子の鈍臭さを笑えないな。

息子の希望で坊っちゃん列車を見にきました。姫路城に行ったから城にはもう興味ないそうです。運良く続けてやってきました。息子ともう一人小さい子が先頭で駅に入ってくるのを待っていたら撮り鉄のオッサンが割り込んできて二人を遮り写真を撮り始めました。何という器の小ささか。思わずオイコラ撮り鉄邪魔やねんと言ってしまいました。おのれのうっすいうっすい頭頂部がフレームにインしとるやないけ、は留めました。

路面電車を堪能した次はみかんジュース。蛇口から出ます。但し100円。

そこから割と近くにある思い出の病院へ。随分綺麗になっています。骨を折った直後駆け込んだ接骨院の紹介されたこの病院。小さいから直ぐくっつきますと言われギプス固定していたら先生の御言葉通り湾曲してくっ付き一生肘が曲がらないかもとなり別の病院へ転院。そこの先生がすわ一大事!と再度くっついた骨を砕いて固めて無事今の肘があります。入院期間をかなり伸ばしてくれたそんな病院。未だに疼く時はあります。医大首席の友人がインターンで此処に来たと聞いた時は世も末だと思いました。

その後西日本の名峰石鎚山へ。山に力があります。若い頃一人でドライブに来た時は山々の存在感に圧倒され引き返したこともあります(笑)雲一つなし。思いつきでスカイラインを目指したが為に全くガソリンスタンドが無く危うくガス欠でした。必ず満タンで臨みましょう。

下灘駅や時の大学加計学園を見てみたかったのですが山の運転と寒さに気力を削がれ帰る事に。ほんま何しにきたんだか(苦笑)

久しぶりに丸亀の一鶴で食事。美味い、美味すぎる。うどんなんて相手になりませんわ。一回でいいから10本ぐらい食べたい。

しかし実家でもそうですが田舎の笑えるぐらいの何もなさを目の前にすると自分が浮き彫りになるような気がするあの感覚が好きです。何も無いのは自分。何も無いようでいて何でもあるんでしょうね。原点も観たことで道着を着るのが待ち遠しくなりました。





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ちょっと山口まで【橋編】

2018-04-02 14:36:01 | 旅行
時間的には次がラスト。秋芳洞に行く予定でしたがヘタレな息子が洞窟なんて怖すぎると言うので錦帯橋に寄って帰るか、と言うことに。それ何?と訊く息子にナビ画面を見せると「橋」縛りで横にあった角島大橋に目を付けました。

ここがいい、両方行くと。しかしまた長門方面へ何処戻るのも億劫且つ写真マジックは懲り懲りやでとは思ったのですがまあ私は甘いんでしょう。そうそう来れないしなと反対方向へ。

青い海なんて期待してませんでしたがめっちゃ青いですやん。肉眼で見るともっと。

しかし眠気ピークの彼は無感動の極地。しばいたろか。しばいたけど。

折角なので渡って反対側から。こっちは普通。

おやつを食べながら少し海で遊ぶことに。絶対要らん。

透き通ってます。靴とズボン濡らして怒られる近い未来。

やたらウニがいます。けどこのしおかぜコバルトブルービーチという名前にえらい癖のある場所含め角島全域が国だか県の指定公園だか何だかで生き物は勿論石すら手出し禁止です。日本海のイメージとはかけ離れていましたが穏やかな良い海でした。また夏に来てみたいです。


妻がイライラするまで遊んでから錦帯橋へ。着いたのは夕刻。下調べも何もせず来たので車の多さに辟易しましたが桜の名所だったのですね🌸満開で川沿いは花見客てんこ盛り。すんなり駐車場に入れたのが奇跡的。

たっぷり車で寝て機嫌が戻りました。瞬間ブサイク世界一。

人の多さに桜が全然負けてないのが凄いと思いました。同じ百選でも人が勝ってしまう夙川じゃ相手にならんかなあ。ゴミが落ちてないのも素晴らしい。桜ノ宮…

橋付近にきました。存在感ありますね。

背景が山ってのが強い。夙川は背景が山でも家だらけだから比べてみたら情緒に欠けるなあ。

日が落ちてきました。思わぬ花見も出来て一石二鳥。最後に綺麗なものが見れました。

長かった一日。漸く帰路へ。そこまで眠たくもないのは体力に感謝です。中国地方からの帰り恒例てんじくへ。しかし流石に余り食べられませんでした。往復1200キロは中々厳しかったですが魅力的な場所は何処にでもありますね。東も攻めたいところですが神社仏閣ばかりもそろそろ可哀想なのかなと思ったりもします。




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ちょっと山口まで【萩編】

2018-04-02 13:07:59 | 旅行
若い頃は幕末が題材の小説を結構読んだものですが、何故今の今まで山口に行こうと思わなかったのかが不思議です。京都が近過ぎてそれで満足してたのでしょうか。

吉田松陰。好きな歴史上の人物を問われると私はこの人を一番に挙げます。という訳で松陰神社を目指します。私的には山口といえば萩。萩出身です、とかめっちゃええなあ。

道すがら道の駅と遭遇。朝食。

そして道の駅から五分。松陰神社に着きました。何故か直立不動。勉強苦手な僕ちゃん何かを感じたか(笑)

松下村塾です。意外と小ぶり。傑物の名が頭の中を巡ります。

参拝。十分賢いのに何でお詣りするん、ですって。ポジティブ〜(゚∀゚)毎年通知表持って行かしたろかワレ。

池に立志。朱印も立志。今一度小説が読みたくなってきますね。

結局食い気に走りますが何か志すものがあってくれると親としては嬉しいですが。キノコがあるか(笑)




次は橋へ。



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ちょっと山口まで【長門編】

2018-04-02 12:20:42 | 旅行
臨時休館ということで土曜稽古の後に思い付きで山口県へ。元乃隅稲成を見てみたかったので。丁度500kmで反対に向かえば東京に行ける距離。山口へ着いたのは午前6時頃。長いこと月が出てるんだなというのが初めの印象。

高速を降りていきなり感動です。綺麗。

少し進んだところに池がありました。これまた霞立っていて幻想的な風景。ウグイスの鳴き声もよく響いてます。嘗てこの地から傑物が出たのも頷ける雰囲気があります。しかし英霊も今は草葉の陰で血涙を流しておる事でしょうな。

1時間ほど掛かって千畳敷へ到着。寄る予定ではありませんでしたが素晴らしい景色でした。時間的に逆光。

そこから10分程で元乃隅稲成神社があります。着いて早速感無量を打ち消し更にマイナスにしてくれたのはトイレ掃除のおばちゃん×2。駐車場入口を車で塞いで入れません。私と目が合ったからジェスチャーしても無視。イラっと来たので擦っても文句垂れんなよと強行突入。何とかスレッスレでin。後から来た大きめな車は諦めて他に行ってました。余所モンが!みたいな田舎根性はやめてくれ。神社に関わったらあかん人材やがな。

閑話休題。
駐車場から少し歩いて到着。正直、写真家や編集部の腕って凄いんだなと言ったところでした。飽くまで個人的には。

降りる前に入れ難い賽銭箱を発見。結構高いです。

息子の挑戦。全く届かず。

私も挑戦。2投目で成功。しかし何となく金を投げる行為は良い気分ではありません(苦笑)

隣の無人社務所に朱印がありました。貼るタイプですな。

鳥居をくぐり岩場を散策。この歳で日本海は初めてです。

ぐるりと回って今度久々に伏見稲荷行こ、と思いながら神社を後にしました。罰当たりな感想を持ったせいか大きな蜂に威嚇されましたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3 結果、パンダのぬいぐるみと写真を撮っていた人が一番印象的でした。


次は萩へ。



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出雲詣り 弐

2018-02-12 21:59:31 | 旅行
参拝を終え神門通りの店が開き始めるまで仮眠を取り朝食は出雲蕎麦へ。まだまだ眠い(笑)

実食。蕎麦は当たり外れが激しいので新規開拓は先ずしないジャンルですが此処は美味でした。

食後は神門通りをブラブラし、ある程度回ってから出雲阿国の墓へ向かいます。すると来るんじゃねえと言わんばかりに突然吹雪き始めました(苦笑)氷点下の吹雪きは洒落になりませんが此処まで寒いと何故か笑ってしまいます。池だか田圃だかも凍ってます。

こんなに5〜600mの道のりを長く感じた事はありません。しかも無料駐車場あるし…

武「芸」の上達を胸に。ミニ雪達磨を御供え。

最後に土産屋を物色。打出の小槌をゲットするのが訪れた目的の一つでもありますがお高いのね…数百円〜五万円まで。金塗り仕様もあり。

また吹雪いてきて店の中にも雪が降り注ぎます☃️
暖をとる場所が無ぇ…

さて、昼過ぎに大体見終えたのでこの後は投入堂〜鳥取砂丘を経て帰宅予定。その前に行きしな見かけて気になっていたレトロで洒落た来待駅に電車ファンを連れてきました。暗い時の方が雰囲気あったな。一時間に二本。時間が合わんので撤退。

阪神間では出来ない雪合戦。しかし手が冷た過ぎて半泣きで車へダッシュ(・Д・)都会のもやしっ子です。

いざ投入堂へと車を走らせていると天候がどんどん怪しくなってきました。少しずつ路面に積もり始め…あっという間に真っ白に。ホワイトアウトする瞬間もあったので鳥取は諦めて帰る事に。

途中米子周辺で通行規制速度規制も掛かり、スリップして横向いてる車や牽引されている車もありました。降らないとこに住んでると分かりませんでしたが冬用タイヤは大事だなと思い知りましたね。経験は大事ですし無知は罪です。兵庫に近づいて行くと雪もなくなり普通に走れるように。物足りなくなった気もしますが雪は当分いいや。

途中姫路で降りて家族でお気に入りの中華へ。正道会館時代の県行事打ち上げでお馴染みのてんじく。ここのりんごカスタード春巻は兵庫県最高のスイーツ。

流石に運転疲れしましたが色んな意味で充実した小旅行でした。縁について再考する切っ掛けも頂けました。心残りは日本海を見れなかったこと。宍道湖を日本海と勘違いしていた二人の為にまた暖かくなったら再訪したいと思います。




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