明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

女人講の報恩講

2009-03-22 23:44:31 | Weblog
3月20日(金)に、拙寺の女人講報恩講が開かれました。でも、今年は近在にてお葬式が相次ぎ、関係者の方が参加できない、又は疲れ果てて(愚僧もその一人)とても女人講に参加どころではないという状態。結局29名の方が参加していただく。愚僧の法話も、「お葬式について」。最近、拙寺の近くでも葬儀社の会館が相次いで進出。自宅葬が当たり前であったのが、大きく変わろうとしている。当然、混乱も起こってくる。混乱の最大の原因は、初七日が葬儀当日に行われることによる。一体どこからどこまでが葬儀なのか見分けがつかなくなっている。葬儀とは、枕経から始まり、お骨となり、そのお骨が家のお仏檀(又は、中陰檀)に帰るところで終了する。だから、お骨が帰れば還骨の法要を勤める。お経は、仏説阿弥陀経。御文章は、有名な白骨の御文章である。だから、当然の如くに還骨の法要は、自宅が望ましい。故人も、会館での還骨の法要を望んではいまい。初七日は、あくまで葬儀とは関係のない仏事であることを確認したい。ちなみに、拙寺の枕経は伝統的に24時間態勢となっている。深夜であろうが、明け方であろうが関係はない。これは、今後とも守って行きたい。さて、女人講であるが、すべて参加者は女性である。男子は、愚僧一人。さすがに、女性のパワーに押される私でありました。(写真は、女人講の総会の様子)

遅咲きの花々②

2009-03-22 17:09:10 | Weblog
世間では、1月下旬から3月上旬にかけて咲く水仙の花。拙寺では、ようやく満開を迎えた。どうしてかなと頭をひねるが、回答はなし。フト気がつけば、この水仙の球根は、はるか昔に水仙の故郷である越前にて買い求めたもの。そうか、寒いところの球根だからと一人納得。しかし、本家の越前では、水仙の花はもう咲いていた。

遅咲きの花々

2009-03-22 16:46:46 | Weblog
世の中は、暖冬の影響で桜の開花が続々と。しかし、三重県北部の山里にある拙寺では、どういう訳か全ての花の開花が世間様より遅咲き。つまり、お隣の家で桃の花が咲いていても、拙寺の桃の花は蕾のままという状態。見方をかえれば、立地条件等から拙寺の花々は温暖化に影響されていないとも言える。(少し苦しい言い訳)正直に書けば、肥料を全く与えてないのが最大の理由か。しかし、着実に春本番に近づいている。写真は、ツツジ科の馬酔木(あせび)の花。満開を迎えている。それにしても、人間も遅咲きのタイプがあるという。それならば良いのだが。

日本海から吹きつける風のために

2009-03-22 00:20:36 | Weblog
過去何度も居多浜を訪れている愚僧ですが、今回初めて実感したことがあります。それは、本当に大切な場所を理解しようとすれば四季を通じなければ判らない事があるという事。何故ならば、上陸記念堂周辺の木々は、強風の為に一定の方向に見事に曲がっていたのです。(写真をみれば一目瞭然)今まで、夏場を中心に訪れていましたので、木々が緑に覆われそんなには思わなかった事でした。このような自然の猛威の中で、私の親鸞聖人は7年に及ぶ越後の生活をおくられたのです。思わず「ウーン」と一人でうなずく愚僧でした。