やふねでふねいりふね

早期退職後の日々

市民歌舞伎

2014-03-18 00:13:09 | 歌舞伎
調布で市民カレッジ歌舞伎教室の発表会を初めて見たのは1997年。歌舞伎役者の中村芝喜松さんの主演舞台(歌舞伎会公演「八重桐廓話」)を見てファンになり、お話を聞いた中で歌舞伎教室の先生をしていて、生徒の発表会があると知って見に行ったのだった。義太夫を習っていると言ったら、その舞台の床を語れないかと聞かれたが、まだ習って間がなく残念ながらできなかった。その時の演目「弁慶上使」を今習っている。

今年の市民歌舞伎の演目は「仮名手本忠臣蔵」の七段目と八段目、それに「白浪五人男」稲瀬川勢揃。最前列の真ん中の席が空いていたので、そこで見ることにした。

七段目は1時間45分かかる長い芝居だが、アマチュアとは思えない演技に引き込まれて集中して見られた。セリフはもちろんしっかりしているし、表情からも役の気持ちがよく伝わって、歌舞伎の形だけではなくて劇として出来上がっていた。皆さん踊りの素養もあり、18年間勉強を続けてきた成果とは思うが、指導者の熱意と出演者の努力はたいへんなものだろう。

八段目の道行は踊りの中にストーリーのある歌舞伎らしい舞踊を見ることができた。出演者には小学生、高校生もいるし、かなり高齢の人もいる。どの人も与えられた役をきちんとこなしている。こんなにちゃんとできる素人の歌舞伎は珍しいと思う。

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