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早期退職後の日々

祖母の三十七回忌

2015-11-17 01:29:57 | 雑感
命日の11月19日に近い日曜日に南池袋のお寺で法要。小さい頃から私をすごく可愛がってくれた祖母。行動的で困難に負けずに生きた人だった。血がつながっているから当然かもしれないが、性格が似ていたのだろう気が合うからよく話した。ちなみに母と私は性格が違う。
祖母の父親は江戸時代生まれだが、英語が得意で大学の先生、翻訳家、新聞記者を経て大蔵省の役人をしていて、裕福な暮らしだったらしい。正妻には子ができず女中との間に4人の子がいた。そのうちの祖母と妹の女の子2人は戸籍では正妻の子となっている。
祖母が19才の時に父親が財産も残さず病死。祖母は望まれた相手との結婚を決意して、当時日本の領土だった台湾に渡った。長男・長女を産んだが2人を置いて6年後に離婚。その後、初めの結婚の仲人だった20才年上の男性と再婚した。先妻の子が8人もいる家庭で、自分の子を育てて大変だったことだろうが、苦労話は聞いたことがない。
41才の時に夫が死去。それからどうやって生計を立てていたのかよくわからない。息子(私の父)は13才で専門学校に進み、通信士の資格を取って船乗りになった。結局最後まで息子家族と一緒に暮らしていたが、知り合いを訪ねたり、米国人歌手の来日コンサートを聞きに行ったり、よく外出し自由に過ごしていた。
86才まで生きて長寿のほうかもしれないが、私はもっと生きていてほしかった。そのせいか夢によく出てきた。
本人が遺影用に用意したらしい写真がずいぶん後で見つかったので、法要の際に祭壇に置かせてもらった。
お経をあげてくださったお坊様から「聡明そうな美人ですね」とのお言葉。戒名は随縁院妙文信女。


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