映画のオフィシャル・サイト → 映画 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
昨日水曜日で レディースディ だったので、近くの 六本木ヒルズ内にある TOHOシネマズ 六本木ヒルズ で映画 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を見てきました。
1918年に生まれた主人公の一生の物語を時々の世相を映して80年に渡って見せているところは、 トム・ハンクス 主演で1994年製作の 「フォレスト・ガンプ 一期一会」 のような趣もある。
しかし、普通の人と決定的に違うのは彼が80代の老人の姿で生まれ、年をとるごとに次第に若返っていくところだった !
TV等で大宣伝を繰り広げているので、大筋設定は皆さん知っていることと思いますが、設定はそりゃ考え付かない話だけど、映画公開前からばらしてしまって、それをどうやって見せてくれるのか。
2時間47分という時間は忘れましたね。そういう意味では面白かったです。彼の人生には直接は関係ないが、暗喩的な エピソード (逆回りする時計とか何度も雷に打たれて死にそこなった人とか) が散りばめられていて、考えているうちに次の場面が来てしまう。じっくり何度も見たらいろいろなことが分かるかも知れません。
分かるといえば、これは主人公と深いかかわりを持った女性の回想と彼の日記により語られるのですが、今の彼女は老衰のため病院のベッドにいます。
娘が付いていますが、外は大変大きなハリケーンが来ている模様。何度もこの場面が出てきて話が中断されてうるさく感じるほどなのですが、最後に気がつきました。これってあのニューオリンズに大被害をもたらしたハリケーン 「カトリーナ」 なんですね。アメリカ人なら途中で ピン とくるでしょう。これもこの映画の中の人たちが良く口にする
「人生には、何があるかわからない」
ということを暗示しているのでしょうか。
女性にとって、若返っていく ということは、一瞬 「なんて素敵なことなの !」 と思ってしまいますが、それが途中で止められないのは普通の人が年取っていくのと同じです。
つまり、人生の最初と最後のそれぞれ数年間は他人によって世話されなければ生きていけないのです。それがたとえ 親や兄弟などの身内でなかったにしても、最愛の人だとしても…。
そういう意味では、ベンジャミン は普通の人とは逆の人生で、学校も行けなかったけれど、はじめと終りがとても幸せな人生だったとも言えます。どう幸せだったかはどうぞ映画館でご覧になってください。
実年齢より年とったり若くなったりする ブラピ を見るだけでも楽しかったです。特に20歳前後の年齢の時はほんとに若いわ。どうやってメイクするんでしょうね~。(参考にしたいわ)
私としては、ブラピ作品の 「セブン」 より 楽しめ、「Mr.&Mrs. スミス」 よりも哲学的だったというところかな。
ケイト・ブランシェットはもともと好きな女優さんですけど、やはり若い時から年取った時まで、ずっとスリムでいかにも 元バレリーナ という風情で演じていて見事でした。
ただいまダイエット敢行中のトミー。