むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

渋い立春とポジターノ

2016年02月04日 | 旅行

2月4日、立春。 これからは、だんだん寒さがやわらいでいきますね

春めいてきた陽ざしを受けて庭の紅梅が咲き、コロコロかわいらしい小鳥たちが枝のあちこちにとまっているので、めじろかな。と思ったら、スズメでした。

みんな羽づくろいしながら、花に囲まれてたのしそうです

 

この肌寒くもほのかな温もりをはらんだ空気は、外国を歩きながら感じることもありました。

カレンダーのカラフルな写真に惹かれて行ったイタリアのポジターノでは。。

 

上着を一枚羽織ってちょうどいいくらいの薄曇りの午後、海辺の遊歩道で気になる扉を見つけました。

手を触れたら異界につながりそうな気配でした。

 

 

 

 

この崖の上に住んでいるお兄さんが、浜辺でボートの修理をしていました。側にいるのは・・・

 

一見強面だけど、クンクン鼻をすり寄せてくる人懐っこい外犬さん

 

 

海を眺めてカプチーノでひと休み。

 

カフェの前には、梅雨のあじさいのように映えるセニョール

 

かわいい木のおもちゃを作っている彼は、笑顔もチャーミング!

 

 

階段の続く路地を上がり、ショーウインドーの鮮やかな色彩に引き寄せられたお店でワンピースを新調し街を見渡すバス停に戻って滞在先のソレント行きを待ちました。 ところが、気の向くままのひとり旅だったので、すっかり暗くなってしまうと、隣のベンチで話す二人の女の子の声が心のよすがになってくるのでした

すぐ前の崖沿いの道を時々乗用車が通り過ぎ、ようやくカーブの向こうからお目当てのバスが ― まるでねこバスのような光を射して ― 現れた時には、何とも言えない安堵感で即座に立ち上がりました。

車窓は闇に沈み、蛍光灯に浮かぶガランとした車内には、さっきおしゃべりをしていた女の子の背中と一つに結わえた金髪が、曲がりくねった道に合わせて揺れていました。 今二人は前後の席で、黙ってバックパックを抱えています。

 

少し道幅が広がったような気がして、遠くに街の明かりがちらほら見え始めると、それは緑の葉に照り返された二月の陽光さながらでした。

  

 

 

 

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