むすんで ひらいて

YouTubeの童話朗読と、旅。悲しみの養生。
ひっそり..はかなく..無意識に..あるものを掬っていたい。

それは、思わぬところに。

2011年12月16日 | 日記
12月、時がしゅわしゅわ弾けて、ソーダ水の中にいるような気分で二週間が過ぎていきました。

今日は、家中の戸棚や引き出しの‘大’整理をしていましたが、奥の方から思いがけない物がちらりちらりと出てきて、「こんなにも、よく収まっていたなぁ」と、感心。

ハンバーグの鉄板や、オムライスの型、釜飯の釜、たこ焼き器、たいやき器。。。ひっそり眠っていた彼らを取り出すと、なんだか身体の内側がこしょばゆく感じ、こんな風に、隅っこに置き忘れていたものたちと同じで、ふだん、胸の奥にしまわれてるはずのちょっとした感情も、やっぱり、時々広げて目を留めたほうがスッキリするんだろうな。と思いました。

ロールプレイの授業で、受講生のひとりがクライアントになり、身近な人になかなか言えないことをカウンセラー練習生に語っていくうち、つっかえていたものが、「ふわぁ~っ」と蒸発していく瞬間があります。

話し終わり、クライアントの役割を降りた素の彼女から笑みがこぼれると、周りでカウンセリングの様子を見守っていたわたしたちは、もう、言葉にならない何かを共有しているのを感じます。

そうやって、そばにいる人が心を入れ、相手になりきってみることで、暗がりに沈んでいた思いのかけらは、外界で分かち合われ、希望に生まれ変わる。誰もが、日々のささやかなひっかかりを当たり前のように語れて、どんなことがあっても、「まだまだ、すてたもんじゃない」と気軽に思える環境が、もっと広まったらいいなぁ。





かうんせりんぐ かふぇ さやん     http://さやん.com/








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