比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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石坂の森・東松山市民の森

2007-01-23 | 比企の丘から
冬とはいうものの暖かい日です 地球温暖化でしょうか。久しぶりに散歩です。冬の山道は腐葉土が足に心地よいです

物見山の駐車場に車をとめて歩きだします。「市民の森」「野外学習場」への入り口です。2車線の舗装した道があります。地球観測センターに通じる道です。最近、車止めがされたと聞いてましたがこのとおりです。前に車検切れのオンボロ高級車が放置されていたのを見たことがあります。生活道路ではありませんからメッタに人も車も通りません。不法投棄し放題でした。

クヌギや松の落ち葉が降り重なった道が続きます。


市民の森です。完全に下刈りが施された雑木林です。大昔から里山というのは田畑に施す刈敷きや秣や薪炭の供給地であったからです。道も土留めがされ、砂利やチップがしかれています。
  

石坂の森に入りました。下刈りは施されていません。矢竹が生い茂り前方が見えません。夏は林の中に光も入らないくらいです。日本全国こんなものでしょう。
右は海抜139㍍地点の崩落地です。トラ縄が張ってあります。張ったほうがいいかどうかは迷うところです。穂高岳のテッペンにトラ縄が張ってあるでしょうか。
  

どちらが散歩道として快適かとは言いません。わたし的には後者のほうが自然で好きです。本当は里山の姿としては前者が正統派でしょう。
里山とはむかしから村びとが入会地として活用してきたところです。金肥(ホシカ、油粕の類)の無い時代は刈敷きといって山の草や葉っぱを田畑に埋めていたのです。クヌギやコナラの雑木は薪炭の材料です。30年くらいで森は再生します。明治以降は多くは村有林になりました。今はどこも荒れ放題です。手入れをしようにも財源がありません。金を生み出さないのです。手入れの技術を持つ人もいなくなったでしょう。
広葉落葉樹林は水源涵養林です。オオタカや蛍が棲むということは環境があって動物の食物連鎖が行われているということです。
人間にも植物にも動物にも快適な森を造ることを考えましょう。金にはなりませんが。


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