信州上田の・・・六文銭の写真帳
春四月・・・松本平の西・・・松本市内山の牛伏川フランス式階段工(国の重要文化財)・・・砂防堤を尋ねました。
牛伏川・・・松本平の西方、筑摩山地の鉢伏山を源流として9㎞、松本市街で田川と合流、奈良井川、犀川、千曲川、信濃川になって日本海に流れ落ちる1級河川。
火山帯系筑摩山地は急峻な山肌、凝灰岩、礫岩、砂岩の脆弱な岩質、長雨による牛伏川の土砂の流出は古来よりたびたび下流の集落、耕作地を荒廃させました。
明治時代になって国家予算で砂防工事が始まり1885~1890年、1898~1918年に大工事が、数多くの砂防堰堤を築いたが特に1916年から取り組んだフランスのデュランス川(ローヌ川の支流、イタリア国境に近い山岳地帯を源流とする)の施工から学んだフランス式階段工がいまもその姿をはっきりと伝えています。
全長141m、落差50m、緩い曲線を描いて、19段の階段、空石積みというコンクリートを使わない石積み工法です。先人の苦闘が偲ばれます。
見学コースが整備され駐車場、トイレ、遊歩道、ハイキングコース、近くにはキャンプ場があります。





※撮影日は4月18日。
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