【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

76.【顎振り三年】

2011-07-25 | 
【顎振り三年】(あごふりさんねん)

この言葉聞いた事ありますか? 意味わかりますか? 普通は
あまり聞かないし、意味をご存知の方も少ないと思います。

意味は・・・
”技量を身につけるためには長い時間がかかり、厳しい修行が
必要であることのたとえ” です。

では、どうして技量を身につけるために顎を振るのか?なんの
技量なのか?  わかりますか?

これは、尺八を吹くのに、顎を振る練習をするだけでも三年
かかることから転じた事のようです。 実際に尺八はとても
難しい楽器で、音程を変えたり、わざと音を不安定にしたり、
音色を変えるために”顎”を縦に振ったり、横に振ったり、
回したりします。その速度を変えることによって、表現に幅
を生み出します。 よく間違えられるのはサックスやクラリ
ネットのようにビブラートをつくるために顎を動かすのでは
ないのです。

しかし、実際には尺八技法としては”顎”を振るというより
”首振り”という方が正しいようです。微妙な音の違いを表現
するときに使用するメリ音、カリ音というものをを切り替える
ために首を傾けるのです。

そして続きが・・・”コロ8年“

コロコロと聞こえる事から”コロコロ”と呼ばれる尺八の技法が
あります。”顎振り”=”首振り”でまともな音を出す事に最低
3年ほどの期間を要し、そしてさらに、この”コロコロ”をでき
るようになるまで8年を要す、こんな尺八演奏の難しさからこの
言葉ができたようです。
  
        ”首振り3年、コロ8年“

このように言われます。。。単独では”顎振り3年“というのに、
なぜか、”顎振り3年、コロ8年“とは言わないのです。これの
理由ご存知の方おられたら教えて下さい!

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