のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

やりきれない

2006-06-05 09:31:10 | こどものこと
遺体付着の毛髪、容疑者とDNA一致 秋田小1事件 (朝日新聞) - goo ニュース


この事件については最近忙しかったせいで、昨日概ねを知った。
何だかやりきれない気持ちになってくる。
いや、そもそも子供の殺人事件ということだけでも充分やりきれない。
それも子供が関係するこの事件だけだけではないのだ。

子供が殺人や誘拐などの犯罪にこうも巻き込まれてしまうなんて
本当に嫌な世の中だ。
今回の事件は近所に住む子供の母親が逮捕された。
これでは子供は誰を信じていいのかさっぱりわからないだろう。


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話は少し逸れるが、今年ムスメが入学したことに伴いPTA会員になった。
幼稚園より学校に入ったほうが親はラクと聞いていたが
実はそうでもなかったことを知った。
幼稚園は私立だったし、なにぶん幼い子供を扱う教育機関なので
職員の人数も多いし、セキュリティの意識も高い。
(ゆえに保育料も高いが

しかし小学校は公立である。
職員の人数は少ないし、セキュリティに関しては学校側にも限界がある。
ここでPTA登場である
最近はどこでも日常茶飯事に見られる登下校時のパトロールが行われる。
ワタシの住んでいる地区は1人年に3週間ほどである。
(ちなみに他には廃品回収や美化運動、地区や学年委員活動などがある)


遊びに行くにも習いごとに行くにも送迎が必要な世の中だ。
ウチみたいにほとんど習い事をしていなければまだいいが
今は週に3日や4日も習い事をしている家庭は多い。
ワタシなんて送迎すら到底やりこなせそうもない。
(たまに仕事があるから事実上無理なのだが)
しかも送迎を終えてから
洗濯物だ食事だ子供達の明日の支度だなんて
ワタシみたいに要領の悪い人間には、なかなかできない。


先日も少子化に関する数字が新聞やニュースで話題になっていたが
昨日の朝日新聞に掲載されていた
「夫婦でともに働いたら子育てコストどうなる?」
という記事を見る限り
それはますます救いがたい事態になっていくということを感じざるをえない。


7歳と2歳の子供がいて、横浜市の月額の試算の場合
保育園、公立小学校、学童保育、子育てサポートシステム、シッター費用等を
大まかに合計すると


◆正社員とパート  4万6千円
(年収600万円 年収の9%)

◆夫婦共に正社員で残業あり  11万700円
 (年収800万円 年収の約17%)

◆夫婦共に正社員で長時間残業あり  20万1600円
 (年収1000万円 年収の約24%)


ということだが、この場合でも幸運な試算との事。
公立系のサービスが使えれば御の字で
これらの施設の定員が一杯で不便さを感じたことはワタシも経験済みだ。

ご覧の通り共働きをすればするほど年収に対して
子育てコストの割合が高くなるし
子供にも寂しい思いをさせる等の負担がかかるから
女性は仕事を止める事が多くなる。

仕事を止めたら止めたで
専業主婦向けの育児サービスはほとんどないに等しいから
そこで閉塞感を感じて孤独になってしまう。
実際第2子以降を出産する割合は
働いている女性より専業主婦の方が低い。
いかに専業主婦が育児に負担を感じているかわかるように思う。
家事育児の負担ということもあるのだろうが
子供の安全上、親はいかなる時でもそして子供がいくつになっても
送迎等をしなければならないのは、新たな大きな負担に思う。


社会保障の負担と子供を狙った凶悪な事件と子育てコストは増える一方だし
自分の時間は減る一方なのだ。
どうして子供をたくさん育てようと思うだろうか。
それでも子供を育てる楽しみがあるからと
頑張って子育てしている家庭に
経済的というだけではなく「子育てしている」と誇りを持てるように
もう少し社会的な恵みは望めないものだろうか。