先週、家族で上野と六本木に行った。
お盆の酷暑の中、外出するのは正直嫌だったけれど
お盆の支度やらでずっと在宅だったし
結果としては、久しぶりに外出できていい気分転換になった。
まず上野。
東京国立博物館 平成館 (上野公園)で開催中の
「空海と密教美術展」。
初めは教具や細かーい字で書かれた空海の書など
小さめの展示が続く。
国宝 「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」のようなちょっと見
仏壇チック(ムスメの言)のようなもののあったが
サイズが小さい展示物はどうしても見にくいので
ある程度しか観なかった。
しかし。
仏像曼荼羅の展示なると、木像の存在感もさることながら
ライトアップなどの演出も重なって、そりゃ迫力満点~。
去年別の仏像系美術展に来た時も感じたが
この博物館はこの手の展示が上手だと思ってしまう。
開館前から並んで待っていたことと、
初めの方の展示の見学を早々終了させていたこともあり
仏像曼荼羅を観た時の状況は、まさに観放題みたいなものだった。幸運。
ちなみに一番気にかかったのは「 国宝 帝釈天騎象像」。
この像を観ていると、何だか「勉強教えてあげるよ~」と言ってくれそう(笑)。
後でテレビの特集を観ていたら
この 「帝釈天騎象像」は、女子の人気が高いとか。
どうもイケメンとされているらしい。
で、今度は
「大英博物館 古代ギリシア展」。
客層が先ほどの密教展とはガラッと変わって、こちらは学生・・・しかも中学生レベルが多い。
どうも夏休みの宿題になっているか何かで
多数の若い人が、展示に張り付いてしきりにメモを取っている。
展示スペースも狭いし、内容も特別気になるものが少なかったため
早々に会場を後にした。
(ただ「円盤投げ」はちゃんと観た。)
1つだけ・・・。
会場には大理石の像が多数あった。
デッサン画のモデルにするような石膏像と違い
大理石の像というものはいいものだなと改めて思った。
実際触ることはできないけれど、それが叶うとしたら・・・。
大理石の滑らかな手触りは人の肌を彷彿とさせるだろう。
しかし、人の肌を連想させる手触りとは程遠く、同時に冷やかさをも感じるに違いない。
当然のことなのだろうけど
こういう背反性は興味深い点だなと思う。
ここで上野駅公園口にある「ぶんか亭」で昼食。
初めて利用したが、ランチなら美味しい和食がリーズナブル~。
ファミリーでも安心して利用できる。
またこよっと。
次は30分ばかり地下鉄に乗って、六本木の国立新美術館の
「ワシントンナショナルギャラリー展」へ。
この美術館の企画は我が家の嗜好と一致することが多いのか
(今回は娘のリクエストで行ってみた)
半年に一度くらいの割合で訪れる美術館だ。建物もガラス張りで美しい。
ただこの美術館に行くには
六本木の駅から東京ミッドタウンを通過することが多いのが、難である。
(未だにミッドタウンには高飛車な感じを受けてしまう・・・)
こちらの企画は印象派とポスト印象派の展示。
午後から入場したものの、お客さんの入りは上々。
点数が多いので、さくっと鑑賞したけれど、名画が多い。
マネ、モネ、ルノワール、ゴッホなどのメジャーどころの作品もある。
(印象派だから当然か)
多くの作品を観ているうちに、時間帯も悪かったのか何だか眠気を覚えていたのだが
やはりこうした有名どころの作品を目にすると
その作品から感じる躍動感や色彩感にぱーっと目が覚める気持ちがした。
やはりメジャーだけあるのだ。
そしてなぜかスーラのポストカードを購入してしまった・・・いや、スーラもメジャーですね。
こうして美術館3か所めぐりは無事終了。よかったよかった。
以外に思ったのが、都内は暑いというイメージだったのだが、以外にも涼しかった。
自宅の方が遥かに暑いということだ。多分2,3度違うだろう。
冷房の利いた施設の中にいる時間のせいもあったと思うが
それにしても関東内陸のうだるような暑さは特別なのだろう。