すっかり春めいてまいりました(^_-)-☆
花粉も飛んでへっっっくしょん状態・・・という方も多いかと思います。
お見舞い申し上げます。
・・・って、今年辺りは今のところ投薬していれば大丈夫なワシ(笑)
あんなに酷い花粉症だったのに
年取って体の反応がニブニブになるって、こういうところで役に立つ!むん!!
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まだ真冬の午後のこと。
習慣にしている週末の犬の散歩の途中、畑仕事をしている同級生に会った。
彼は子供のころから「家業の農家を継ぐ」と公言していた通り
立派な農業人になった。
私の同級生の世代はそういった使命感を持った人が多かったので
何人かの友人が地元で農業に従事している。
またこういった友人たちは、PTA活動をはじめ、消防団や農協の役員など
地域の活動を輪番で担っていることが多いので何かと多忙だ。
「お~、久しぶり~!この間の同級生の飲み会来なかったじゃん。
たまには顔出しなよ~。」
「そうなんだよなぁ、今回は行けるかと思ったんだけど
その時期忙しくてさぁ。」
「飲み放題プランだから遠慮なく飲めるよ~・・・とはいえ、
お互いそろそろ健康に気をつけなきゃいけん年齢になったよね 笑」
「・・・もう俺もそろそろダメな気がするんだよなぁ。」
「・・・そんなこと言わないでよ~。いくら体にガタが来始めたからと言っても、
まだ50前じゃん・・・。」
まだ陽の短い冬の午後、夕日に照らされた畑でそんな寿命にかかわる話をされると
何だか泣けてくる。
アンタ、小学生の時、それなりに腕白だったじゃんよ~(泣)。
家族のためにまだまだ働かなきゃダメな立場だよ~。
「でも、うちは短命だからなぁ~」
友人は夕日を背にしているので、顔はよく見えない。
聞けば父親は60半ばで亡くなったらしい。
確かに今時60台なんて高齢者の仲間にも入れてもらえないくらいピンシャンしてるし
その点はやや短命と言えなくはないけども。
「何言ってんのよ。みんなでちゃんと年取ろうよ。」
「飲み会、みんな元気だった?」
「うん。でもみんな色々あるよ、本当に。大変のなのは一緒だよ。」
「でも、死んだ奴はいないよな?」
「・・・。」
たぶん1人いる。でもあまり公にされていないみたいだから・・・。
私は昔の彼女を結構好きだった。
小松菜持っていく?と彼は採りたての作物を袋に入れてくれた。
私は礼を言い、待ちくたびれた犬に急かされて友人に別れを告げた。
年齢を重ねることで自信を失ったり、虚無感を感じたりすることは
誰にでもある。
それは多かれ少なかれ、同世代の友人が共有している気持ちだ。
たぶん彼なりにいろいろ思うことがあるのだろう。
何かきっかけがあったのかもしれない・・・私のように。
体力的なものなのか、家族や地域を背負う重圧なのか。
何か月か経った今でも、
あの夕日の中の畑の光景は目に焼き付いて忘れることができない。
どちらかと言えば、昔から何事にも自信があるように見えた彼に
あんなことを言わせた原因は何なのだろうか。
その疑問が今でも勝手に心の中で反芻されてならない。
でも、少なくとも、私たちはお互いにその気持ちを共有することで
孤独からはある程度解放されるとは思う。
いつまでも友人は大切したい。
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以前、「
人生の秋を迎えるのことについてのあれこれ」
についてわびしく語ったことがありましたが。
そんな景気の悪い話題をたびたび振るなと
お叱りを受けそうなのは重々承知ではありますが
それは
「人生っていったい何なのか?」
とか
「これからの残りの人生をどうやって生きていくのか?」
という疑問にある程度のアンサーを授けてくれるものと思います。
なかなかに辛い話題ではありますが
生きていく以上は直視せざるものなのでしょうね。