昨日、行きつけの床屋さんで聞いてみた。
「どこで散髪するんですか」
「自分でやるんです」
「えっ、後ろの方は鏡を使うんですか」
「いえ、手探りです」
「髪が少ないから、出来るんですかね」
少々、むっとして後…
「少ない方が難しいんです」
「どうして?」
「修正がきかないからです」
「それでも出来るっていうのがすごいねえ、さすがプロだ」
「ありがとうございます」
そのあといつものように、主人の手さばきを子守唄代わりに、つい、うとうとしてしまった。
… し あ わ せ …
ニューヨーク・ジャイアンツの松井が骨折してしまった。全治2ヶ月以上の大怪我だそうだ。
これは日本でも大きな話題になったが、ご当地ニューヨークのマスコミもセンセーショナルに扱っている。
多くのニューヨーカーも松井のことを心配している様子がニュースを通じて入ってきた。
松井は日本人である。
さて相撲界ナンバーワンである朝青龍だが、彼はモンゴル人である。時を同じくして怪我をし、今場所は出場できそうにない。
ユーヨークのマスコミや市民が松井選手を心配しているように、朝青龍の怪我を私たち市民は真から心配しているだろうか。
ベースボールはアメリカの国技である。
相撲は我が国の国技である。
今、『雑学の日本地図300連発』(博学こだわり倶楽部編、河出書房新書)を読んでいる。これがけっこう面白い。そこで1つだけ引用してみよう。
『新宿は、江戸時代、甲州街道の宿場町として生まれた。甲州街道の最初の宿場は、もともとは高井戸だったが、日本橋からの距離がありすぎるということで、高井戸との中間に″新しい宿″として新宿が設けられたのだった。
ただし、その宿場の役目は、旅人の宿だけではなく、〝糞尿の中継地〝という役割も担っていた。かって人の糞尿は、田畑のいい肥やしとなり、郊外の農家は江戸市中の糞尿を喉から手が出るほど欲しがった。
そこで市中の糞尿は馬車でいったん新宿に集められたのだ。
これを求めて郊外からやってくる農家が、新宿にとっては、重要な宿場の顧客だったのである。』
江戸時代はそこいら中に糞尿の馬車が行き交っていただろうし、臭いも凄かったんだろうと思う。
つまり江戸は糞尿の臭いのする大繁栄地だったし、新宿はもっと凄かったのだ。
その臭いはまだ残っているかって?
新宿で夜な夜な飲んだくれているおじさん達(勿論私も入れていただいて)に聞いてみたら。
多分、こんな答えが返ってくるに違いない。
「新宿のこの香りがたまらないんだよ」って。
……
小さな山の中ほどにきれいな公園墓地が新しくできた。自宅から2時間ほどかけて熟年夫婦が買おうと見学に来ていた。
婦人「ここ遠くて来るのが大変ね」
旦那「なに心配なするな、来るのは俺だから」
……
