岡倉天心の「茶の本」、出版された原本は英語だった。1900年(明治33年)をはさむ約5年ごとに明治文化を代表する3冊の英文の書物が日本人によって書かれている。いずれも大きなセンセーションをもたらしたが、その3冊とは、内村鑑三の“Japan and The Japanese”(日本及び日本人)、新渡戸稲造の“Bushido“(武士道)、岡倉天心の”The Book of Tea”(茶の本)だった。この「茶の本」について松岡正剛氏が興味深いことを述べている。その内容をたどってみたい。
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