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murota 雑記ブログ

私的なメモ記録のため、一般には非公開のブログ。
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興味深い日本国の成立経緯。

2025年07月08日 | 歴史メモ
 日本の国家の形成は、中国や朝鮮の国家形成と深い関係にある。特に、秦・漢の成立は朝鮮と日本に大きな影響を与えた。漢の時代すでに九州は倭人の住むところとして中国にも知られており、交易もしていた。このことは西暦57年、漢が日本の委奴国(イト国)に「漢委奴国王」(漢のイト国王)という金印を与えたという記録からも読み取れる。歴史学会では、「漢委奴国王」を「かんのわのなのこくおう」と読ませ、奴国が金印をもらったとしているが、「かんのいとこくおう」とも読める。「わ」は「倭」であり、「委」ではない。「いと」国は、魏志倭人伝に「伊都国」という呼び名で出ている。現在の糸島半島の「糸(いと)」は、その名残と言われる。中国の王朝は、たびたび周辺諸国に「印」を与えているが、中国からみれば、金印を持つものが、その地の王であり、中国と「交易権」を持つ人になる。委奴国は金印をもらってから、130年間は平穏だったと思われる。 . . . 本文を読む

太平洋戦争、本当はそうだったのか。

2025年05月08日 | 歴史メモ
 藤井厳喜氏がその著「太平洋戦争の大嘘」の中で述べている。第二次大戦後、アメリカは世界の超大国となったため、大戦当時の大統領であったフランクリン・ルーズベルトを偉大な政治家とする見方が現在のアメリカでも一般的だが、ルーズベルトは大戦の終戦直前1945年4月に急死し、当時副大統領だったトルーマンが大統領を引き継ぎ、その後に、広島、長崎に原爆投下が決定されている。このルーズベルトの前の第31代フーバー大統領に注目したい。フーバーはルーズベルトより8歳年上で、終戦後も生き、1964年(昭和39年)90歳になるまで生きていた。フーバーの著作「フリーダム・ビトレイド」(Freedom Betrayed)、日本語に訳すと、「裏切られた自由」という本がある。この本は50年近くの間、出版されなかった。そこには、本当のことが書いてあり、知られるとまずいことが書いてあるので、すぐには出せなかったらしい。この本は2011年(平成23年)になってフーバー研究所から出版されている。この本はアメリカ人が一般に信じている第二次世界大戦論、いわゆるルーズベルト史観というものを真っ向から否定している。このルーズベルト史観は今もアメリカの主流といえるが、大戦は多くの戦死者を出した悲惨な戦争であり、アメリカは参戦する必要がなかったともフーバーは論じている。 . . . 本文を読む

国内経済、どうすべきなのか。

2025年04月24日 | 通常メモ
 経済学者の見解で、健全財政と機能的財政という二つの考え方がある。健全財政では、財政黒字は常に良いもの、財政赤字は絶対に悪とする。一方、機能的財政では財政黒字を達成しても不況で失業者が増えるようでは、その財政黒字は悪いものとみなす。健全財政の立場では、あくまでもプライマリーバランス(税収・税外収入と国債費を除く歳出との収支)の黒字化を目標にするのだが、機能的財政では、財政支出を増やしたり減税したりして景気が良くなり失業も減るのであれば、財政赤字になっても良いとする。ただし、財政支出の増加や減税によって景気が過熱し需要が増えすぎて供給が追いつかなくなり高インフレになってゆく場合は財政赤字を減らすべきとしている。一方で、健全財政の立場から、あくまでも財政支出の上限は「政府債務/GDP」で判断するのでなくインフレ率で判断するというがそれは論外だ。 . . . 本文を読む

時空の歪みといったアインシュタインを振り返る。

2025年04月21日 | 通常メモ
 アインシュタインは、21歳の時(西暦1900年)に初めて科学論文を出し、1955年、76歳で死ぬまでに多数の論文を書いた。その中でも、「奇跡の年」1905年に発表した「特殊相対性理論」がある。特殊とは加速度が加わらない状態、つまり、速さと運動方向が一定した状態、物理学用語でいえば「慣性系」「等速直線運動」という特殊な状態でのみ成り立つからこそ特殊であった。しかし、地球という限られた範囲、つまり宇宙から見れば限られた世界であり特殊な状態となるが、アインシュタインは、そんな特殊な状態でのみ成り立つような理論には満足できていなかった。 . . . 本文を読む

平成元年は世界史的にも転換点だった。

2025年02月19日 | 通常メモ
 池上彰、半藤一利の両氏による「令和を生きる」(平成の失敗を超えて)と題した興味深い両氏の対談が文庫本にあった。そこには、日本のバブル景気が最高潮に高まった年、平成元年の年末に日本では最高株価3万8915円を記録したことも書かれている。世界では、この平成元年(1989年)は、6月に中国で天安門事件が起き、その5か月後の11月にベルリンの壁が崩壊した年でもあった。すなわち日本では昭和64年(1989年)に昭和天皇の崩御があり、元号が平成に変わり、間もなくバブルもはじけて、日本は内向きになり、世界の動乱に目を凝らして考えるどころではなかったとも述べられている。 . . . 本文を読む