アインシュタインは、21歳の時(西暦1900年)に初めて科学論文を出し、1955年、76歳で死ぬまでに多数の論文を書いた。その中でも、「奇跡の年」1905年に発表した「特殊相対性理論」がある。特殊とは加速度が加わらない状態、つまり、速さと運動方向が一定した状態、物理学用語でいえば「慣性系」「等速直線運動」という特殊な状態でのみ成り立つからこそ特殊であった。しかし、地球という限られた範囲、つまり宇宙から見れば限られた世界であり特殊な状態となるが、アインシュタインは、そんな特殊な状態でのみ成り立つような理論には満足できていなかった。
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