伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

それでも生きていく

2008年09月30日 | Weblog
細かい雨が降っています。ひどい降りにはならないようですが、
今日は一日どんよりとした空の一日になりそうですね。

色んなことが起きます。なんでも起きることがありえるのが日常であると
わかっているつもりでも、実際突然起きてしまうと動揺したりうろたえたりしてしまいます。
それはたいてい不幸がおきたときですが、何の根拠もないのに“ありえない”
という考えが先に立っているので、現実を受け入れられない状況になってしまいます。
そんなに落ち着いた人はそう滅多にいないでしょうが、おどろき、強いかなしみにおそわれても、
時間をかけながらも現実を受け入れ次の行動に移らなくてはいけないでしょう。
坊主はなおさらそこがもとめられます。
悲しみ・試練は突然ふりかかります。実際自分に来た時、対処できるかは起きてみないとわからないでしょう。
“大丈夫”だなんて普段から思い込んでいたら逆に痛い目にあうかもしれません。「感情をなくせ」ということではありませんが、ありのままを受け入れられるか、は普段「なんでも起きるのが日常なのだ」という“覚悟”をどこかに持っていないと自分自身が立っていられなくなってしまうでしょう。
それでも人は起き上がって歩んでいくしかありません。生きていくしかありません。
あまりにも悲しい現実を目の当たりにすることが多いのが寺にいる坊主のつらいところですが、今日もまたこの現実をうけいれながら、“今”を生きて行きます。