伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

2008年09月07日 | Weblog
うす雲のかかった朝です。今日は夜から雨みたいですね。
昨日は予報をうまくかわして、いい天気になりました。
すぐ近くの中学校の体育祭も無事行われたようで、生徒の歓声が
寺まで風に乗って届いてきました。人の声って風に乗るとずいぶん
遠くまで届くんですね。びっくり。最後はリレーだったんでしょう、
すんごい応援の声が聞こえてきました。
応援っていいですよね。人のために一生懸命声を出すことって日常の
なかでは、そうはありませんけど、そういう時って日常のいろんなことが
吹っ飛んじゃいます。
学生時代にずいぶん山を登りましたが、辛いのぼりでくじけそうな時に
お互い“ファイトー”と声をかけあって辛さをしのいだことを思い出します。
辛い時にお互い声をかけあうことで、越えていくことができます。
一人ではあまりにも辛いですが、声をかけてくれる人がいるだけで、全然ちがってきます。

無益な語句を千たびかたるよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている  『法句経』

気の利いた言葉を相手に届けることってとても難しいですが、ほんとうに
相手の気持ちを察してあげて、こころから応援する一言ならば必ず相手にも
通じてくれると思います。心を伝えられる言葉って言葉の内容より、声そのもの
かもしれません。相手を思う心がこもった声が相手の心に伝わるように感じます。

そんな声をかけてあげたり、かけてもらったりすることが生きる中でとても大切なことだと思います。