現在、東北地方太平洋沖地震における被災地では自衛隊以下、内外各国の救援隊が懸命な救助活動をされている。被災に遭わなかったものの、 一東北人として心から御礼申し上げます。被災地では民間人ボランティアも活動しており、彼ら彼女らにも心より感謝しています。
主婦ブロガー「ハハサウルス」さんのご主人もその一人であり、先日福島県や宮城県塩竈(しおがま)市で活動されたそうで、「主人に聞いた話」 「主人に聞いた話2」の記事に被災地の様子が紹介されていた。
ハハサウルスさんの良人は阪神・淡路大震災でもボランティア活動体験があり、活動家として既にベテランだろう。妻子のいる市井の 社会人であると同時に、震災時には救援活動するという見上げた男気のある方がいることに、私は救われる想いだった。 以下は「主人に聞いた話」からの全文である。
-救援活動の為、岩手に行くと言って家を出た主人は、集合場所でのグループ分けで福島入りしていました。福島の街は、主人曰く 「日曜日の早朝のようだった」、つまり人が歩いていなかったらしいのです。でも、スタンドの近くでは、給油の為の車の渋滞が結構 続いていたとのことです。
しばらく滞在の予定でしたが、上からの指示で変更になり、今晩いったん帰宅しました。一番上に使い捨ての作業着を着てはいたとのことですが、 途中、会津若松にある放射能の検査所で調べてもらい、OKだったそう。ちゃんと証明書ももらってきました。
次は仙台入りする予定とのことですが、今のところ被災地の復旧作業は始まっていませんので、今後も何度か被災地に出入りすることに なりそうです。
阪神大震災の時も、中越地震の時も、解体や撤去作業が主だったので、今回はそれに比べれば今のところ身体の疲れは少ないとのことですが、 これから長丁場になるでしょうから、頑張って欲しいなと思っています。
今日の私は、知り合いの方が、会社として物資を寄付するということで(個人としては受け付けられないとのこと)、毛布、タオル、衣類など、 必要物品リストにあるものを集めてまとめていました。歯ブラシやマスクなども買ってきましたので入れておきました。買い物に行っても、 オムツや生理用品、トイレットペーパー等は品薄、でもこれ、自分達の為の買占めばかりじゃなくて(もちろん入荷量も少ないようですが)、 購入して被災地に届けておられる方もいるとの話を聞きました。
義捐金の方は、確実なところで公の機関に寄付しました。こういう時にもよからぬことを考える輩がいますので、確かなところに寄付しないとと思います。
中越地震の際、沢山の援助を頂き、助けて頂いた新潟県に住まう者として、恩返ししたいです。微々たることでも、 掛け算になれば大きい力になると思います。一時的に終わることなく続けていきたいと思っています。これからが復旧に向けて大変です。
ガンバレ日本!
ガンバレ東北!
と私も心に強く願っています。
さらにハハサウルスさんから頂いたコメントも、とても見事なので、一部紹介したい。
-うちの主人(今仙台です)のことを書いて下さって、何だか気恥ずかしいです。主人達(某救援組織に入っており、年に一度訓練も行われますが、 普段は至って普通の生活です)の活動はほんの一端で、他にもプロアマ問わず、沢山の方々が一生懸命働いておられます。 それぞれの方々が自分達のできることに尽力しておられるのでしょう…
主人が被災地に行っていることを知っている方に「ご主人から連絡ありました?」と訊かれましたが、「連絡がないのは無事な証拠でしょうから、大丈夫ですよ」と薄情な(?)嫁ですが、こういう場合余程のことでもない限り連絡はしません。邪魔をしてはいけませんし、 携帯の電池の消耗も少なくしたいですし…。見送った以上は、留守を守り、無事の帰宅を待つばかりです。
似た者夫婦と言われるが、まさにこのご主人にしてこの奥様あり。謙虚な姿勢には清々しさを感じた。先日災害ボランティア担当の 首相補佐官に起用された名に「清」の字の付く女議員など、大阪市内での勉強会に出席はしたが、未だに被災地入りはしていない。この女議員の阪神大震災時での悪評もあり、返って現地入りは被災地に混乱と人災を招くかもしれない。
その二に続く
よろしかったら、クリックお願いします
最新の画像[もっと見る]
- 禁断の中国史 その一 2年前
- フェルメールと17世紀オランダ絵画展 2年前
- フェルメールと17世紀オランダ絵画展 2年前
- フェルメールと17世紀オランダ絵画展 2年前
- 第二次世界大戦下のトルコ社会 2年前
- 動物農園 2年前
- 「覇権」で読み解けば世界史がわかる その一 2年前
- ハレム―女官と宦官たちの世界 その一 2年前
- 図解 いちばんやさしい地政学の本 その一 2年前
- 特別展ポンペイ 2年前
余談ですが、辻本議員のどのような醜聞があったのでしょうか。災害時には様々なデマが飛び交います。自分の目でその人物を判断することが、とても大切です。
辻本議員の醜聞なら震災前からとうに知られていますよ。あなたご自身もご存知のはずだし、だからこの記事に反応したのでしょ?これは議員(内縁の夫は元赤軍派)の日頃の行いが原因です。このコメントだけで、あなたのスタンスが知れる。原発事故が心配なら、早々に国外脱出すればよいだけのこと。
ネットでも散々デマが飛び交っていますが、そんなあなた自身、自分の目でその人物を判断しているのですか?直にその人物を見ても、騙されるものだし、特に政治家は嘘の達人。利いた風なコメントをしても、人物判断力はお粗末と公言しているのと同じ。目と判断力が誤っていれば、結論も然り。
私の住む、青森県八戸市も被災しましたが、人的被害が少ないため、その点はまだましだったかもしれません。
今後、更に二次被害等もあり大変かもしれませんが、がんばりましょう。
ご無沙汰しておりました。幸いなことに私は家族や家屋は無事だったし、親戚や友人にも犠牲者は出ませんでした。それでも知人には行方不明者や被災者が出ており、宮城県で縁者や知人に被災者がいない方は少ないのかもしれません。
今回の震災に関する貴方のブログ記事は拝見しておりました。八戸も被災したそうですね。以前、青森には行ったことがありますが、時間がなくて八戸には行けませんでした。貴方の記事で次の箇所はもっともだと感心しました。
「大都市圏や、政治力が極めて強い自治体(岩手県等)には、原発や関連施設が全く無いことにある。“原発は安全!”それが事実なら、東京湾を埋め立てて造れば良いのだ」
この先も大きな余震があるようなので、お互いに気をつけましょう。
ただ、表だって言うには、かなりの反発を食らいます。現に、岩手県もかなり被災していますので・・・。
原発を誘致している所は、実はそれなりのキックバックを貰っています。補助金や交付金として・・・。
ですから、本当は、福島県知事には、何も言う権利はない訳です。自分も何らかの形で、現金を掴んでいる筈!なのですから・・・。
翻って、青森県は最悪です。
実は、この八戸にも、日本原燃関連の交付金が入っていて・・・。(ここは、原発が1年間に出す放射線を1日で出してしまう恐ろしい場所です。公には言ってませんが・・・。)今、ちょっと震えています。六ヶ所村で何かあったら、一目散に盛岡に逃げる体制は整えておく必要はあると考えています。
拙ブログにコメントされる「のらくろ」さんが、他のブログで次のように書いていました。
「今回福島原発の件で県民が怒るのは当然。福島原発で作られた電気は、東電管内、就中東京都の需要に召し上げられ、自分たちが電気をふんだんに使えるわけではないからだ。そこへ今回のようなとばっちり。怒るのは当たり前なのだ」
宮城県にも女川原発があり、福島と事情は全く同じなのです。女川原発で作られた電気は主に仙台市の需要となっている始末。仙台市民の私もその恩恵に預かっているので、複雑な想いになります。仙台市は女川原発から60㎞離れています。本当に安全なら仙台湾を埋め立てて造ればよいのに、そうでないことを知り抜いているから女川のような僻地(失礼)に建てた。
女川のような過疎地帯には当然補助金や交付金をまいているはず。地元紙の河北新報も盛んに福島原発のニュースは取り上げても、女川はまず記事にしません。しても第二面扱いで、「~らしい」といった表現で意図的なものを感じます。東北電力(本社は仙台市)が大口広告主ですから。
それにしても、八戸にも日本原燃関連の交付金が入っていたとは…八戸といえば漁港のイメージがありますし、魚介類は大丈夫?と思いました。
八戸の魚介類は・・・、多分、近海モノは、震災前からそれなりに他地域以上に放射線の影響を受けていたのでしょう。そう、核燃料サイクル施設の・・・。
ただ、こちらは、寒流系なので、多分、福島原発の影響は少ないと思います。
八戸は、漁業とのイメージが強いですが、今はその依存度は低くなってきています。そこにこの津波・・・。漁業従事者もかわいそうですが、造船所のエンジニア連中も不幸です。
近所のスーパーで八戸の魚介類は、新鮮さと美味しさをウリにして店頭に並べられていますが、震災前から放射線の影響を受けている可能性もあったとは…もっともあまり神経質になれば、何を食べてよいか分からなくなります。
宮城県も漁業や造船業では壊滅的なダメージを受けています。こうなると国からの支援、一時的な国営化も必要になってくるかもしれません。そうなると、結局国債や増税となってくるので、財政悪化に拍車がかかるし…