かつての流行語に「キレる17歳」というものがあった。17歳前後の少年が相次いで発生した凶行を起こしたため作られた言葉だが、キレるのは未成年ばかりではない。高齢化社会もあり、今はキレる老人の方が多いのではないか?
キレる老人は誰にとっても迷惑な存在だが、老いの一徹で何処までも己の意見や意向を押し通そうとするので厄介だ。少し前に聞いた知人女性の体験談は、まさにキレる老人の見本だった。
件の女性は某老舗菓子メーカーの支店にパート勤務していた。彼女の担当は売り場係で、老舗菓子を客に売っていた。このような仕事では様々な客に接することが多いが、中には所謂モンスタークレーマーもいて、特に悪質だったのが70歳前後の老人だったという。
この老人は菓子の作り方や製造工場の場所を細々と聞き、店の営業方針やら売り子の接客態度について延々30分ちかくも訓辞を垂れていたらしい。言い尽くした後に老人は店を出たが、後日再び来店、またも30分は居座ったそうだ。
いかに客商売にせよ、このような老人に接待するのも大変だと他人事ながら思ったが、3年ほど前に私自身も70過ぎと見られる老人に怒鳴られたことがあった。老人が押していた自転車と私の運転する車が危うく接触しそうになり、キレた老人から怒号を浴びれられた。
この日は日曜日の昼前で、スーパーでの買い物の後、昼食の準備もあり急いでいたため、前方をよく確認しなかったのだ。この場合は完全に私の不注意だし、私も老人に謝罪した。いずれにせよ非は私にあり、自転車と乗り手に接触しなかったことはせめてもの救いだった。
いかにキレたにせよ、老人の言い分にはおかしな点があった。自分は三菱地所に勤めていて全国を廻ったが、仙台くらいレベルの低い処はない、東北大など国立大でも最低だ、仙台人はバカが多い、伊達政宗も山形人だったし、仙台人など信用していなかった……
私個人に怒りをぶつけるのならともかく、仙台人全体を罵倒しているのは呆れた。そんなに仙台が嫌なら移住すればいいのに、何喚いているんだ、コイツ、と感じたが、その場では言わなかった。
よく見ると老人が押していた自転車は錆が浮いているお古で、三菱地所に勤めながら電動アシスト自転車も買えなかったのか。白髪もバサバサ、こうなると禿頭のほうがスッキリして見える。いかにも洗いざらしといったシャツを着ており、まず“おひとり様”だろう。
この老人をそれ以降、初めて出会った場の周辺で3度ほど目撃している。コンビニやスーパーに寄ろうとしていたが、相も変わらずお古の自転車を押し、洗いざらしのシャツを着用。伴侶がいたとしても死別または生別かは不明だし、元から独り者だったのか。スーパーには車で来る老夫婦も多いが、件の老人はいつも一人のようだ。
ブログ記事「「キレる老人」が増えているが、「キレる若者」との共通点と相違点は何か?」は興味深い。管理人は団塊世代だそうで、キレる老人の特徴を5項目挙げている。
①周りに知り合いや友達がいなくて孤独なこと
②時代の流れについていけず不安なこと
③やることがなく、1日をどのように、何をして過ごせばよいかわからないこと
④本音を聞いてくれる人がおらず虚しい気持ちがあること
⑤プライドが高いこと
そしてキレる若者との共通点と相違点は以下のとおり。
①驚くほどすぐに熱しやすく冷めやすい
②プライドが高くメンツを保とうとする
③とにかく自分が可愛いナルシスト
④自分の考えが常に正しいと思っている
⑤事前に報告や相談をすることを求める
⑥少しでも自分に不利益なことが許せない
⑦普通は気付かない細かいことが気になる
⑧周りの人からの評価が気になる
⑨強そうに見えても意外に実は小心者
⑩怒ることで自分の立場を作ろうとする
ネットにもキレる老人がいる。やることがなく、孤独ゆえに1日中ネット浸りとなっている老人までいるが、その類は総じてキレる老人。家に閉じこもりネット浸りではおかしくならない方が不思議だが、「認知の歪み」が進行するという。
周りに知り合いや友達がいないのは全て自業自得だろう。名の知れた大企業に勤務していたとしても孤独な老後を送るのであれば、人生の失敗者にしか見えない。
大体団塊世代が多いですねえ。それより年配だと
最早怒る元気がないか、年の功の余裕で受け流せる感じですねえ。大体パターンですが、
本題とは違うことを言い始めて、(本題はこちらに非がある場合なのでそれは仕方がないし当然ですが)段々に「それはウチの会社や店とは関係ない話ではないか?」ということを延々話始めますね。そして共通するのは、以前は〇×にで重役をやっていた(〇×は有名企業)とか、弊社社長と知り合いだからお前ごとき簡単に首にできるとか、男女問わず自分を大きく見せる話が特徴ですね。
確かにどの店に移動しても必ず「どーか考えてもお前はクレームで感情をぶちまけたり、会話するのが目的だろ」という人が何人かいますねえ。
若い人ほど意外と怒らないし、クレームするにも要求と問題点だけ出して、必要以上に文句は言いませんね。勿論全部が全部ではありませんが。
mugiさんが出会った老人、伊達政宗も山形人のところは笑いました。たしかに米沢城生まれですもんね。
わが熊本で言えば、加藤清正は愛知人ということでしょうか?そんなの知っとるわ、と私なら言ってそう。それに熊本人が全員加藤清正を崇拝しているわけじゃないですからね。私なら菊池一族の歴史を延々と語るかもしれません(苦笑)。
彼らは以前は有名企業に勤務し重役をしていたという特徴がありましたか。私が出会った老人が本当に三菱地所に勤めていたのかは不明だし、はったりの可能性はありますが、もし事実であれば哀れとしか言いようがありません。
そして女にもモンスタークレーマーがいましたか。おそらく男性の方が多いと思いますが、男女ともクレームで感情をぶちまけたり、会話するのが真の目的でしょう。因縁をつけるチンピラにそっくり。
山形人が伊達政宗は山形人というのは理解できますが、他県出身者ならば、それが何?程度です。昼食の支度がなければ、私も伊達家の歴史を語り、アンタ、どこの出身?と言っていたかも。
それほど仙台が嫌いならばさっさと移住すればいいのに、住み着いているのだから某在日外国人と似ていますね。