スキージャンプ&スポーツ竹内元康発言

スキージャンプ選手、全日本コーチ、解説者、トレーナーを経て・・・今だから語れること。

スキージャンプWCリレハンメル個人第4戦第5戦

2014-12-10 11:49:25 | スキージャンプ
予選はサプライズとは言っちゃいけない⁈潤志郎がトップ通過をはたして、本戦に楽しみを与えてくれた。
風も良かったが質も大分向上してるように見えた。
 
 
 
択が予選を通過できなかったのはショックだった。
 
長いシーズン、こういうこともあるんだけど悔しい…
 
本人コメントで雪上の感覚が掴みきれてないのが全てか…
 
 
 
しかしここ何シーズンか風が安定しないリレハンメル。
 
 
 
案の定というかトライアルラウンドから近年稀に見る追風のカーニバル(;゜Д゜i|!)
 
 
 
危険が伴わなければいいが…
 
 
 
ゲート設定はかなり高速仕様だが、苦戦する選手は多数。
 
向い風ならWC選手であれば掴まえるのは皆んな上手いが、追風となるとそうはいかない。フライトのスキルがそうとう高くなければ。
 
そして、テイクオフでもほぼパーフェクトでなければ、そのフライトテクニックも駆使する余裕が無くなる。
 
ちょっとした突風でも吹こうものならもうノーサンキューだ。
 
 
 
そんな中での潤志郎!
 
スーパーいいジャンプ!!
 
と思いきや、ランディングでスキーを取られて転倒( ;  ; )
 
なんちゅうこっちゃ!(◎_◎;)
 
139mがぁ…
 
95%ルールで救済は受けたが、なんとも残念。
 
表彰台に乗れるチャンスどころか、優勝の可能性すらあった。
 
シッカリチャンスをモノにできるのも一流の証し。
 
薬としてはかなり強力だったが、失敗は成功の母と誰かが言ってたが、正にそれを期待したいね。
 
 
 
もう一つのサプライズはオーバーオールトップのアマンが2本目に進めなかった(^◇^;)
 
普通じゃあり得ないことだけどねぇ。
 
 
 
大貴は上手かったなぁ、大変なコンディションだったけど上々の4位!
 
ポディウムまでわずか2p
 
 
 
 
 
ノリも一本目であわや退敗…となりそうだった28位から12位までのジャンプアップは天晴れ。
 
 
 
礼留飛はここにきて色々悩みを抱えてるようだな。
 
狂い出したら予選と試合続きのWC、修正するのは大変。
 
帰国してからだね。
 
 
 
そしてこの日の劇場を自分のものにしたのは王者と言っていいでしょう、シュリーリことグレゴア・シュリーレンツァウアー(AUT)
 
 
 
巡ってきたチャンスは絶対逃さない!
 
これこそ王者。
 
久々に見た、あの獲物を狙うような眼!!
 
シュリーリが強くなくてはやっぱりジャンプは盛り上がらない。
 
そして、強いシュリーリを誰が倒すか、これが面白いんだよ。
 
 
 
ほぼ1年ぶりの勝利は彼を目覚めさせたかな⁈
 
 
 
日が明けて個人第5戦、リレハンメルの2戦目
 
 
 
今日は風さん、暴れないでよと思いながら予選をライブスコアでチェック。
 
 
 
なかなか良さそうだよ、向い風だし。
 
 
 
いい試合が中継できそうだなぁとスタジオへ!
 
LUNA SEAのギタリストINORAN氏がスペシャルなゲストで!
 
 
 
さあ放送開始。
 
ん?なんか予選ラウンドと違わくないか…
 
なかなかスムーズに試合が進まないぞ…
 
そう、風向きも強さも全然かわってるではありませんかΣ(・□・;)
 
あちゃー!です( ;  ; )
 
30分ディレイのインフォ。
 
 
 
再スタートしたけれども、状況は余り変わらず。
 
数値的にはそれ程強くはなかったような感じだったが、良し悪しの差が大きい。
 
風の塊が入ってきては抜けと、そのサイクルを繰り返す。
 
公平だとは言い難いが、アウトドアの競技だから割り切らないといけない部分もある。
 
危険度が高くないならいたしかたない。
 
 
 
シード組に入った頃くらいから少し安定した状況になったろうか。
 
ビッグジャンプが多数見られ、これは紀明もイケるぞと思いきや、まさかの追風にぶち当たる。
 
おい、一人だけ貧乏くじかよ…
 
INORAN氏がゲストだっただけに、余計に残念だった。
 
参ったね(T . T)
 
 
 
追風の塊が抜けた時のタイミングで飛べたら日本チームもいいリザルトを残せただろうに、調子が悪くないだけにね。
 
 
 
結果、日本チームは
 
14位 大貴
 
16位 択
 
17位 紀明
 
21位 潤志郎
 
 
 
1位はコウデルカ
 
2位がプレフツ
 
3位がハイベック
 
 
 
さあ期待を持って2本目だ!
 
 
 
あれっ、キャンセル~~~~
 
という訳で競技は成立。
 
見てる方はあっけない幕切れに、開いた口がポカ~ンヾ(゜0゜*)ノアレアレー?
 
 
 
やはり公平性が担保できないという判断か…
 
はたまた放送時間の関係での打ち切りか…
 
 
 
1本目のリザルトが最終結果となった。
 
 
 
今回の遠征メンバーは全員が一旦帰国、代わって違うメンバーが参戦。
 
チームの参加枠を増やしたいということ。
 
調整しなければいけない状態の選手はいたしかたないが、オーバーオールを狙う選手にはどうなんだろうか…
 
 
 
それに、入れ代わりで行く選手もCOC等に参戦してからとかではないとポイントを獲るのは難しくないだろうか…
 
雪上のLHは飛んでない訳だし。
 
 
 
準備として事前にヨーロッパの何処かでキャンプしてから参戦とかならまだいいのだろうが、暫く飛んでない状態では短期参戦で好結果を望むのは期待薄かな…
 
 
 
これも資金がなくて実現性はないけどね。
 
 
 
才能溢れる選手達が闘いに行くわけだから、その力を発揮させてあげれるような環境を提供してあげられなければ、成果を上げるのは難しいよ。
 
 
 
そんな中でも選手達の健闘を祈りたいと思う。