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『大丈夫であるように』 DVD

2010-04-18 19:50:19 | movie
2008年  製作国:日本
監督:是枝裕和
出演:Cocco


【内容】
独自の世界観と存在感で熱狂的なファンを持つミュージシャン、Cocco。沖縄の米軍基地移設予定の海に現れた2頭のジュゴンの姿に喚起された彼女は、「ジュゴンの見える丘」を発表し、同曲を通じて何かを変えようとしていた。そんな折、彼女の元に一通の手紙が届く。それは核再生処理施設のある青森県・六ヶ所村に暮らす少女からのもの。Coccoはその手紙を頼りに、北へ向かい、そこで自分と同じ痛みを抱える人が国内にはまだたくさんいることを知る。そして、美しいものも醜いものも全て胸に刻み、唄いながら、祈りながらCoccoは旅を続ける…。『誰も知らない』の是枝裕和監督がCoccoに密着し、歌手としての彼女の軌跡をたどるドキュメンタリー。


【感想】
なんて純粋で、なんて真っ直ぐで、なんて子供で、なんて大人で、なんて不器用な人なんだろう。

私は高校生の頃Coccoにハマってました。歌詞を深読みしたいと思ってた年頃ね。
今みたいなポジティブなメッセージや優しさを込めた歌をあまり歌っていなかった頃。


Coccoが青森を訪れ、手紙もらうまで六ヶ所村のこと知らなかった、知らなかったことにまずごめんなさい、なんか沖縄に似てるって思ったって、ぼろぼろ泣きながら、次から次へと出てくる言葉たちを精一杯伝えようとしている彼女の姿を見ていると、この人はこんなに不器用でまっすぐでちゃんとこの世で生きていけるのか、と心配になってしまう。
見ているこちらも泣けてくる。メッセージの中身ではなく、語っているCoccoという存在に泣けてきてしまうのだ。

リストカットや拒食症など、強くて繊細な彼女のバランスは、もしかしたら「普通」に生きている器用な人に比べたら取りづらいのかもしれない。力強いメッセージと歌、それを発する彼女は、誰が見てもおかしいぐらい痩せ細っていて、痛々しいほどである。

Coccoって女性は、「普通」ではない。少なくともステージの上では。歌う彼女は、歌いながら祈っている。


つらいことも泣きたいことも楽しいことも笑えることも、同じように胸に刻みつけてしまいそうなCocco。いい人に囲まれ、愛に囲まれ、生きていってください。

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