しっかりと握りしめられた割り箸とプラスチック製のボール。下には赤ん坊のキャンタマが・・・
この子のキャンタマが落ちたアルか?
何かを真剣に見つめる二人。その先に有る物は・・・
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彼らが見つめていたのは、
ブルー・シートに落ちている無数のギンナンだったのこと。
これだけ集まると、普通の臭さに酪酸の臭いが加わって、
まるで汗をかいた野良仕事班長の脇の下状態アル。
ギンナンは臭いし、車にとってはスリップの危険が有るアルから、業者がイチョウ並木の枝を伐採していたのこと。
イチョウの葉はもっと滑りやすく、雨が降った後の葉にタイヤが乗り上げるとスーッとハンドルを取られるアル。その先にギンナン拾いの人間が居たら危険極まり無いアル。
それでも何故、大通りにイチョウの木を植えるかと言えば、イチョウの木は燃えにくい為に、大火事が発生した時、火が燃え移るのを防ぐ為と聞いた事が有るのこと。
こんな物を大通りに出て命がけで拾っている人間が居るアルが、気が知れないのこと。ギンナンなんぞ、年に2、3個食べれば十分アル。
イチョウの木には♂♀がアルらしく、近所の人間はみんな、どの木にギンナンがなるかを熟知しているアル。
この時期になると通りは悪臭が漂い、街中がウ○コの臭いアル。大阪の御堂筋では♀の木を全て撤去したとか。
東京都福祉保健局の「食品衛生の窓」に拠れば、下記のような害が有るとのこと。
症状
通常食用としますが、一度に多く食べると、おう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こすこともあります。子供が大量摂取し、食中毒を起こす事例があることから、「歳の数以上は食べない方が良い」という言い伝えがあります。
毒成分
ビタミンB6は、脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担っています。ギンナンには、ビタミンB6と構造の似た4'-メトキシピリドキシンを含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。