珍国際の書斎

ア、ア、ア、アイヤー、ここは珍さんの隠れ家アルよ。

丹頂鶴(その5)

2007年02月11日 21時54分33秒 | Weblog
<MARQUEE> ヒッコリーウインドの料理は最高アル! ミニ珍さん</MARQUEE> 6時35分ピッタリに安藤氏の車が現れ、ペンションに向かったのこと。いよいよ、北海道阿寒郡鶴居村のペンション「ヒッコリー・ウインド」での初夜を迎えることになったアル。宿に着くと、すでに晩飯の用意が出来ていて、母屋の2階に在る食堂で食べたアルよ。



 2階には初めて見る美人ママが、台所で料理を作っている最中のこと。昔、TBS「世界・不思議発見」でレポーターをやっていたサコ・ミチヨ(漢字は不明)そっくりの美人で、珍さん、食欲と同時に性欲まで湧いてしまって、ツバが出てきたアルが、食欲のツバなのか、性欲のツバなのか分からなくなったアル。ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、見栄張ったのこと。本当は、珍さん、もうとっくに赤い玉が出たアルよ。

                    あーれー  アーレー!

 美人ママの料理は抜群で、どれを食べても実に旨かった。しかし、ノンベエの珍さん、御飯は食べずに料理を酒の肴にして、焼酎を3合も飲んでしまたのこと。お陰で、翌日からは、珍さんの料理は、酒のツマミ・バージョンに変更されたアル。実に細かい気遣いをするアルな。

<MARQUEE> ↓↓↓ ヒッコリーウインドのリビング・ルームを外から覗いたアル ↓↓↓ ミニ珍さん</MARQUEE>

ヒッコリーウインドの窓

 安藤家には睦ちゃん(通称・ムッチ)という、人なつこくて可愛い小学生の女の子が居たアル。珍さんが酔っぱらったのを見ると、脇に座って話しかけてきて、



「珍さん、トナカイの絵を描いてよ」



と頼んだアル。丁度、クリスマスの直前だったアルから、トナカイの絵を希望したらしいアルが、珍さん、絵はまるっきり駄目で、しかも酔っぱらっているアルから、とても絵なんぞ描ける状態ではないのこと。翌朝、自分が書いた絵を見たら、幼稚園児以下のヘタクソな絵だったアル。珍さん、慌ててゴミ箱に捨てたアル。





<marquee>sannta-ani06.gif santa-ani07.gif santa-ani09.gif </marquee>

 

翌朝は、かなり冷え込んでいるのに、午前6時スタートで、音羽橋という所まで行って、川の中でまだ寝ているツルの群れを撮影したアル。まだ夜明け前アルから、殆ど月明かりでしか見えないのに、安藤氏は遥か200メートルくらい先を指さして「あそこに30羽、手前に3羽居てまんがな」と言うアル。

<MARQUEE> ↓↓↓ 目では何にも見えないアル ↓↓↓ ミニ珍さん まだ、ツルは寝ているアル。良くも片足で立って寝てヒックリ返らないアル! </MARQUEE>鶴7 いくら目を凝らしても何も見えないアルに、安藤氏の何と目の良いことアルか。珍さん、「安藤氏はアフリカの生まれじゃないか」と思った程アル。しかし、しばらくすると、確かに安藤氏の言う通りにツルの群れが見えたのこと。



 珍さんの周囲には数人のアマチュア・カメラマンが先に来て待機していたアルが、彼らは、ずっとそこに居たアルに、安藤氏の言葉で初めて、ツルが居ることが分かったらしく、「あ、ホントったい。あそこに30羽くらいおるったい。はよー、カメラばセットしちゃらんと、間に合わんごとなるったい!」と大騒ぎのこと。

<marquee> ツールーーーー ミニツルアップ</marquee>

 珍さんも徐(おもむろ)に、ハスキーの三脚をセットし、「Professional」の文字入りのストラップが付いたカメラを3台出して、周囲のアマチュア・カメラマンどもを威嚇したのこと。こういう時に、安物の機材を出すと馬鹿にされるアルが、なにせ、1本103万円の200~400mm望遠・ズーム・レンズなんぞを見せつけられると、素人は黙りこんでしまうアル。珍さんの後ろに回っては、



「このレンズ、高いっちゃけんねー。スタビライザー付きだから、ブレんとよ。こんなの一度使ってみたかけんねーーー」とヒソヒソ話をしているアル。



 取りあえずは、周囲のアマチュア・カメラマンより精神的に優位に立った珍さん、あとは、「写真の善し悪しは機材の善し悪しに関係ない」とばかり、周囲のアマチュアが見落としている瞬間を狙っては1枚ずつ、ゆっくりとシャッターを切ったのこと。

<MARQUEE> 写真は器材で撮るもんでねえ。心で撮るもんだ! ミニ珍さん 心で撮れなきゃ高いカメラを買え・・・ </MARQUEE>

 こういう場合に、アマチュア・カメラマンは、なけ無しの金で、秒速8コマも撮影可能なカメラを買い、「おれのカメラは秒速8コマだもんねぇぇぇーーー!」と見せびらかすかのように、「チャチャチャチャチャチャチャチャッ!」とムダに8コマずつ撮影するアル。珍さんからすれば、この音は、「俺はへ、へ、へ、へ、へ、へ、へ、へ、ヘタだぞ。だから闇雲にシャッターを押して、ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、どれか1枚写っていればいい」としか聞こえないのこと。



 秒速8コマしか写らないということは、いくら1000分の1秒の速いシャッター・スピードでも、実際に写っているのは8分の1秒の遅いタイミングのこと。コマとコマの間に大事なシャッター・チャンスを逃しているアル。

<marquee> カッコイイかーーーい? ミニ </marquee>

 珍さんのような世界的なプロが(そうだったっけ?)、1000分の1秒で撮影する場合は、限りなく1000分の1秒に近い、正確なシャッター・チャンスで撮影出来るアル。だから、珍さんのカメラも秒速3コマ撮影可能アルが、1コマずつ、正確なシャッター・チャンスでものにしているアル。

鶴11  夜が明け始めると今まで薄青く写っていた風景が、徐々に赤みを帯び始め、なかなか奇麗アル。未だ非常に暗く、ASA1600相当で撮影しても、2分の1秒くらいの、かなり遅いシャッター・スピードでしか撮影出来ないアル。後で写真を大きく伸ばして気が付いたアルが、飛び立とうとするツルの羽根は、その間に数回上下しているアルから、羽根の部分がブレて、胴体は止まって写っていて、いい写真になっていたのこと。

鶴12

 「世界的カメラマンなら、それくらい最初から計算して撮影しろ!」



ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、それ言われる、つらいのことね。



 夜が明けてしまうと、あまり撮影する価値が無いらしく、安藤氏に言われるまま撮影を終えて、宿に戻り朝飯にありついたアル。朝飯は、安藤氏の気遣い素晴らしく、



「酒飲みには、これが効きまんねん」



と、茶碗3杯分も有るオカユが出たのこと。しかも、トッピングが、梅干しタクアンなどポピュラーな物も含めて10種類くらいも皿に並んでおり、実に豪華なオカユだったアル。珍さん、普段は「朝飯は麺」と決めており、夏場はソーメン、冬場はラーメンしか食べないアルが、すべて平らげたのこと。



 午後は国際ツル・センターという場所でツルの餌付けシーンを撮影することになっていたアルが、その前に昼飯に寿司を食べようということになり、わざわざ吹雪の中を釧路市内まで往復100キロも走ったアル。回転寿司だったアルが、実にネタが新鮮で珍さん、20皿も食べたアル。

<MARQUEE> 珍さん、少しは写真が上手くなったアルな! ミニ珍さん 馬子にも衣装、下手くそカメラマンには高級カメラ </MARQUEE>