ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【STAPアンケート】難波先生より

2014-04-21 19:02:01 | 難波紘二先生
【STAPアンケート】
 「アメーバ」によると日本人の33%が「STAP細胞の実在」を信じているという。(下図)
 http://news.ameba.jp/20140418-309/

 青が信じる、赤が信じない、緑が「どちらともいえない」だ。
 他方カリフォルニア大ノフラー博士のブログの投票では、
 http://www.ipscell.com/page/2/

 理研発表ご7週目では、「100%信じない」が赤で約40%、「100%信じる」が3%くらい。「どちらともいえない(フェンス)」が約7%だ。「ノーに近い」以下の「信じない」派が8割を超える。横軸は2月2日からの週の数だ。(上図)
 つまりアメリカの研究者や市民は、最初からSTAP細胞をほとんど信じていなかったのである。それはWSJやボストン・グローブの最初の報道を見れば分かることだ。
 つまり第1週こそ、「信じる」が60%を超えたが、週ごとに否定派が増えて、現在の圧倒的多数に至ったことがよくわかる。
 日米のこの極端な差は「メディア報道の差」の結果なのである。
 
 ノフラー博士はブログで、
 <A recent Google search for STAP cells yielded these two adjacent, completely contradictory results sourced from two Obokata mentors (see image above) by the same newspaper less than 1 day apart. That certainly clears things up on the STAP cell front, huh?> (最近GOOGLE検索したら、小保方の指導者が同じ新聞に対して、前の日と今日で完全に矛盾したことを述べているのが見つかった。これはSTAP騒動を完全に片づけるものだぞ。)と述べて、「ジャパン・タイムズ」の2つの見出し:「ハーヴァードの指導者者、STAP細胞は単なる<仮説>」という記事と「ハーヴァードの共著者、STAP細胞は疑いなく存在する」という記事を引用している。
http://www.ipscell.com/
 こうしてみると、日本の大メディアの罪は深い。「毎日」日曜版を見ると、解説報道の記事が増えているが、ぜひこの事件の「検証報道」にも取り組んでほしいと思う。
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5 コメント

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ケエアレスミスのご報告 (φρξ)
2014-04-22 00:11:03
難波様
「ハーヴァードの指導者者、STAP細胞は単なる<仮説>」は
「小保方の指導者者、STAP細胞は単なる<仮説>」
(笹井さんのこと)ですね。
ただのケアレスミスと存じますが、ご連絡致します。
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名探偵コンナンでドヤ (φρξ)
2014-04-22 06:30:00
さてケアレスミスと言えば、
理研が不正と認めなかった他論文のコピペ部に、EDTA(EDTA), とか KC1 とかのさらっと読めば気が付くケアレスミス(OCRのエラーではないものまで)が放置されたままPublishされています。これから推論&妄想すると、

>>著者は筆頭著者を含め、だれもまともに読んでいない!全員がギフトオーサー(正しい推論)

>>Natureの査読者も編集部もまともに読んでいない!(正しい推論)

>>論文を書いた人(≠Author, 佐村河内氏事件での新垣氏)はかなりのボンクラではなく優秀な下働き(ポスドク)で、下働きに実験から論文書きまで全て任せて何もせず、成果は全部もっていく著者らに、最終revisionで突然反撃の牙をむいた。そして、プレスリリース後に匿名でネット上告発した。 (これは妄想ですが、まともな推論は通用しません。)

>>而して、著者も理研も真実は決して表に出せない。(歯切れ悪い)
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マスコミ利用の危険性 (技術開発者)
2014-04-22 09:15:30
こんにちは、難波先生

ある大学の先生のブログのコメント欄に次のような皮肉を書いてしまいました。

日本人は、マスコミというのを「神」のようにあがめる傾向があります。マスコミが大騒ぎで報道しない科学的な発明・発見は「存在しないのと同じくらいダメな研究」であり、マスコミが大騒ぎで報道した科学的な発明・発見は、たとえ後から「怪しい」と言われても「大マスコミ様がご宣託された大発見である以上、我々国民信者はその存在を信じ続けなくてはならない」と思っている様に見えます。

こういう皮肉を書くのは褒められたことでは無いと思っていますが、「マイナスイオン」とか「血液型性格診断」とかのニセ科学を批判しているとこんな皮肉でも書かなくては「やってられない」という気分になるものではあります。

ただ、今回のSTAP細胞問題については、理化学研究所という歴史と権威ある研究所が、この国民のマスコミ信仰を「利用しようとした」節が大いにあることから問題の根深さを感じております。STAP細胞はおそらく存在しないと思いますが、もし仮に存在したとしてもiPS細胞などと横並びの多能性細胞の一つであり、再生医療に向けては、当然、先行しているiPS細胞の方が先に応用され得るものだろうと考えます。しかるに、理化学研究所の広報のやりかたは、あたかも先行する多能性細胞を凌駕するかのような言い方であったということです。このような広報は自然科学の発展にとって良いことでは無いと考えております。

曲学阿世が「世におもねる」であり、曲学阿権つまり「権におもねる」ではないことに最近気が付いたのですが、では、この「世」とはいったいなんであろうか、と考え込んでおります。
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技術開発者様 (Unknown)
2014-04-22 12:35:18
これまでは、理研の研究や、ネイチャーに掲載された研究なら「すごい」という、一種のブランド信仰がありました。

しかし、集合知のおかげで、理研もネイチャーの査読者も、ろくに論文に目を通していないことが表に出ました。ブランド信仰が単なる盲信であることが露呈した形です。

自分も、今回の事件は、長期的に見れば日本の科学技術の発展にとって良いことだと思います。
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Unknown (技術開発者)
2014-04-22 15:46:51
こんにちは、Unknownさん。

>ブランド信仰が単なる盲信であることが露呈した形です。

私自身が若さを失っているせいかも知れませんが、秩序の崩壊を恐れる気持ちが強いのです。もちろん、実力の伴わないブランドへの信仰などは無くなってもかまわないのですが、その結果として「ブランドなんて皆信仰にすぎない」といった雰囲気を恐れてしまいます。ブランドを築きあげるために多くの先人が地道に努力し、その先人の努力を引きついで地道に努力を重ねているブランドもあると信じていますのでね。

変な話ですが、ネットの集合知というのは「あばく力」は強いのですが、信頼に足るものを「見つけ出す力」は弱いのでないかと考えています。良くない言い方になりますが「破壊力」であるけど、まだ今の段階では「創造力」にはなり切れないように思えるのです。

先のコメントで曲学阿世の「世」とは何かということを考えていると書きました。かって曲学阿世は曲学阿権とかなり近い言葉であったと思います。専制君主制の時代には権力者の力は強いものでしたから、君主の意向に対して多くの人が従う「世論」が作り出される。その流れの中で、学を曲げて迎合する者を批判する言葉としての曲学阿世です。しかし民主主義が浸透する中で、権力者は大っぴらに批判される者となりました。必ずしも権力者の意向に従う「世」とではないことが増えてくる訳です。では、そういう時代において曲学阿世とは、を考えて見ている訳です。

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