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阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【卵胎生のカエル】難波先生より

2015-02-04 16:57:06 | 難波紘二先生
【卵胎生のカエル】
 マムシは卵胎生で子ヘビを産むが、カエルにもそういうものがいるとは知らなかった。
1/20日経「春秋」が取りあげていたが、出典が書いてない。調べたら2CHのこの記事だった。
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1420213778/

<【生物】オタマジャクシを産むカエル、インドネシアで世界初の発見
1 :Mogtan ★@\(^o^)/:2015/01/03(土) 00:49:38.25 ID:???.net
掲載日:2015年1月2日

 インドネシアの熱帯雨林の奥地で、卵ではなくオタマジャクシを産む新種のカエルを世界で初めて確認したとの研究論文が、12月31日に米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」で発表された。

 アジアに生息する「牙を持つカエル」に分類されるこのカエル(学名:Limnonectes larvaepartus)は、
インドネシア出身の科学者ジョコ・イスカンダル(Djoko Iskandar)氏によって10年前に初めて発見された。
 科学者らは長年、この特異なカエルがオタマジャクシを産んでいる可能性が高いと考えてきたが、交接や出産の様子が直接観察されたことはこれまでなかった。

 だが、米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)などの研究チームは最近、このカエルの繁殖行動に関する新たな証拠を発見した。同大の爬虫類学者、ジム・マクガイア(Jim McGuire)氏はある夜、インドネシア北部スラウェシ島(Sulawesi Island)の熱帯雨林を探索中に、雄とみられる1匹のカエルをつかまえた。だがこのカエルは実際には雌で、生まれたばかりのオタマジャクシを十数匹連れていることが分かった。

 マクガイア氏は「世界中に生息する6000種以上のカエルのほぼ全ては、抱接(ほうせつ、カエルの交接時の抱擁)で雄が雌に抱きつき、雌から卵が放出されている最中に雄が精子を放出する体外受精を行っている」と説明する。
「この新種のカエルは、体内受精を進化させた10種か12種しかいないカエルの仲間で、その中でも、子ガエルや受精卵ではなく、オタマジャクシを産む唯一の種だ」

 子孫を生み出すことに関しては、カエルの世界にはこの他にも特異な行動様式が数多く存在する。アフリカに生息し、体内受精を行う一部の種のカエルは、オタマジャクシの段階を経ない子ガエルを産むことが知られている。

 カリフォルニア大バークレー校の声明によると、他にも「卵を背中にある袋に入れて運ぶものや、オタマジャクシを鳴嚢(めいのう、鳴き袋)や口の中で育てるもの、背中のくぼみにオタマジャクシを入れて運ぶもの」などがいる。また、すでに絶滅したものの、雌が自らの受精卵をのみ込み、胃の中で育てて口から子ガエルを産むことで知られていたカエルも2種存在したという。(c)AFP

<画像>卵ではなくオタマジャクシを産むことが確認された新種のカエル(学名:Limnonectes larvaepartus)の雄(左)と雌。米カリフォルニア大学バークレー校ジム・マクガイア氏提供(2014年12月31日提供)。(c)AFP/Jim McGuire
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/1024x/img_653d602e530660a3e6d0a666a225b489251798.jpg
<参照>
PLOS ONE: A Novel Reproductive Mode in Frogs: A New Species of Fanged Frog with Internal Fertilization and Birth of Tadpoles
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0115884
 (これは一応ダウンロードした。動画は画面が小さく、かつ出産シーンがない。
 卵管があるとは書いてあるが、ここで卵が発生するのか、それとも総排泄腔が発育場所なのかよくわからない。)
<記事掲載元>
http://www.afpbb.com/articles/-/3035518  >
 こっちはAFP1/2付けの日本語記事でカエルの写真がある。

 大メディアがネットから情報を集めていることは「STAP事件」で暴露されたが、「春秋」のコラム氏まで2CHからネタを仕入れているとは知らなかった。AFP発と書けばよいものを、なぜ書けなかったのだろう?
 しかしこの記事、新聞で読んだ記憶がないが、どこか報じたのか知らん…
 ただこの研究UCバークレーに研究者がいるのに、記事の発信地がフロリダ・マイアミになっていて、ちとわけがわからない。

 背中や口の中で子育てするカエルはすでに知られているが、オタマジャクシどころか小ガエルを産む種もいるとは…。しかし50年前の「比較動物生理学」の教科書を開いてみると、卵を産む形式の生殖だけしかないのは鳥類のみで、魚類、両生類、爬虫類には、幼生を産む「卵胎生」、小さい成体を産む「真胎生」がたくさんあり、これを考えると哺乳類が真胎生になったのが当たり前だと書いてある。
 進化は爬虫類の段階で、鳥類系と哺乳類系に大きく二分されたので、プラトンみたいに「人間とは二足歩行する毛皮のない動物である」と定義すると、つい、羽根をむしったニワトリを突きつけて、「それならこれも人間か?」とディオゲネスみたいに突っ込みを入れたくなる。
 その点、サメが卵胎生であることを発見し、へその緒まで記載したアリストテレスは、立派だった。
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