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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【反響とお答え 1】難波先生より

2018-07-05 08:18:55 | 難波紘二先生
6/25/2018 鹿鳴荘便り【序=修復腎移植の最新ニュース, ガラパゴス基準, 本編1.地震, 2. 梅雨明け, 3.「買いたい新書」書評】
に対して思った以上の反響があった。

以下はいづれもNHK Eテレの録画予約をした人のもの、
1.愛知県に住む私の甥から:
<多岐にわたる長文に驚いています。
それから、Eテレ7月7日(土)夜23時
を楽しみにしています。>
とあった。

この番組の情報はぜひ拡散をお願いします。

2. 「元企業研究者」の山口昌美さんから。(旧石器遺跡脂肪酸の間違いを指摘し、縄文クッキーがインチキだと指摘した人。)
2000年の「旧石器遺跡捏造事件」からの同志です。

<有難うございます。
話題広範、且つ高レベルでなかなか付いていけませんが、NHK Eテレの録画予約をしました。

以下、雑感です。
1)学生の私語:よく話題になりますが、マンモス私大の大教室限定の話かと思っていました。

2)医師数の問題:
 ①私の理解している現況
     勤務医=過労/患者=3時間待ちの3分診療/医学部志望者=多数で入学難。
 ②素人考えでは、医学部定員を増やせば、全て解決と思うのですが…。

3)「聖職の碑」:
  石川達三でなく、新田次郎ではないでしょうか?
  疎開で小3~高3まで過ごした長野県の隣村の出来事でした。
  そういうことがあったという事実は語り継がれていましたが、
  かなり時間が経っていたためか、当時、話題に上ることはありませんでした。 
  遭難は中央アルプスの駒ヶ岳でしたが、
  現在はその主峰、宝剣岳直下の千畳敷カールまでロープウェイで簡単に行けるようです。

4)TV報道が普及したので、現実の「糾弾」「人民裁判」は消えていくでしょうが、ネットでの「糾弾」「人民裁判」的言論は、統制不能のため、一層激しくなると思います。

以上、とりとめのない話で失礼しました。
次の[鹿鳴荘便り]、お待ちしています。

まず4)から私見を述べます。
いわゆる「被差別」に関しては、
★高橋貞樹 「被差別一千年史」(岩波文庫 1992, ¥700)
という名著があります。これは解説:沖浦和光(この問題の第一人者)が執筆していて、「差別」の起源は古代にあると指摘しています。
ぜひお読み下さい。
 ところが、「解同」はここをすっ飛ばして差別の起源は江戸時代の封建制にあるという理論を主張しているのです。
昭和30年代の「同対法」の施行により「えせ」が横行した事実などはまったく無視しています。
 大阪の弁護士橋下(はしもと)徹(とおる)元府知事など、であることをカミングアウトして、逆にそれを選挙に利用しました。

<1)学生の私語:よく話題になりますが、マンモス私大の大教室限定の話かと思っていました。>
 私が教壇に立ったのは広島大学総合科学部(元の教養部)での「健康科学」の講義です。
 一番多い時には 一学期に1クラス 400人の受講生を3クラス、合計1,200人を教えました。(テストはすべて筆記式にしたので、採点が大変でした。それでもカンニングはすべて見破りました。)
 週3コマの授業はきつかったですね。
 それでも自分がエリートだとうぬぼれている 医学部女子学生には 私語したり、ケータイをやる連中がいました。

 教科書はすべて自分で執筆したものを使用し、索引や引用文献もつけ、自発的な学習も出来るように、工夫しました。
 300ページ程度の教科書のどこから問題が出るか分からないので、教科書持ち込みを許していましたが、それでも落第する奴がいました。
 教科書は時代の要請にあわせて「歴史のなかの性」「生と死の掟」「覚悟としての死生学」というように、何度も作りかえました。その一つが今回電子出版のオファーがある本です。

 社会人入学で夜間部で私の講義を聴いた国鉄OBの谷本さんという学生は 教官自らが執筆した教科書に感激して、大学院に進みました。この学生は「采女(うねめ」というタイトルの新書を私に教えてくれました。
 東広島キャンパスでもときどき見かけたのですが、いまどうしているかしら。
 私は大学の教官でも「自分以外はみな我が師」と常々思っています。
 私語やケータイをしたりした学生も、私にとっては反面教師です。

<2)医師数の問題:
 ①私の理解している現況
 勤務医=過労/患者=3時間待ちの3分診療/医学部志望者=多数で入学難。
 ②素人考えでは、医学部定員を増やせば、全て解決と思うのですが…。>

まったくの誤解と思いますよ。
今小学生の女児の将来の夢を調査すると「医師になりたい」がダントツです。
医師数を増やせば、間もなく訪れる「人口減少の波」で質の悪い医師の失業を増やすだけです。

放置すれば「医師のタクシー運転手」を生むでしょう。
「歴史人口学」的な視点から見ればそれは当然のことです。
良質の医師の働き口を確保するという、視点を持たなければなりません。
 医師の生涯設計を考えてやらないといけません。

待ち時間が長くなるのは「風邪を引いてもCT」というような過剰検査のためです。今の医者はパソコンの画面を見ているだけで、まともに診察していませんよ。「検査診察」なのです。

作りすぎた医者ほど惨めなものはありません。
厚労省はますます保険点数の削減に向かうでしょう。
「医師の夢は破れた」のです。

私は医師にとって、あまりに残酷な未来が待っていると思うので、医学部定員増には反対です。

<3)「聖職の碑」:
  石川達三でなく、新田次郎ではないでしょうか?
  疎開で小3~高3まで過ごした長野県の隣村の出来事でした。
  そういうことがあったという事実は語り継がれていましたが、
  かなり時間が経っていたためか、当時、話題に上ることはありませんでした。 
  遭難は中央アルプスの駒ヶ岳でしたが、
  現在はその主峰、宝剣岳直下の千畳敷カールまでロープウェイで簡単に行けるようです。>

これは私の誤解でした。元気象庁勤務の新田次郎の作品でした。
アマゾンによると、「聖職の碑 (1976年)」講談社から単行本として出ていますね。今は文庫本もある。
山口さんが育った里の近くの出来事とは知りませんでした。
私はリサイクルセンターに出ていた古い「現代文学全集」かなんかに入っているのを拾ってきて読んだので、
エクセル入力がなく、手許で確認できませんでした。
お詫びして訂正いたします。

今回はここで止め、今から入浴と朝食です。


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