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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【燃費再論】難波先生より

2016-05-17 07:58:28 | 難波紘二先生
【燃費再論】
 5/2の【鹿鳴荘便り】にこう書いた。
<燃費データの捏造を長年にわたって行ってきた「三菱自工」の「天皇」相川賢太元会長(88)(現社長の実父)が「軽自動車は税金が安いから買うのであって、燃費が良いから買うなんて人はいない」と述べている。(「週刊新潮」5/5・12特大号)
 田舎の生活実態を知らない暴言としか思えない。こんな認識では会社の存続も危ういだろう。>

 果たして5/12、日産とルノーの社長ゴーンが、「三菱自工の株1/3を取得し、三菱自工を支配下に置く」と声明を発した。日産もOEMで三菱が製造した軽乗用車を販売しており、それにも「燃費データの捏造」があったので、日産も無罪ではない。
 連日の新聞折り込み広告を見ると「ダイハツ」のキャンペーンがすさまじい。
 「ブーン(Boon)」という新型普通車(1000ccエンジン)を売り出していて、レギュラーガソリンでの燃費が28.0Km/Lというのを謳い文句にしている。私の650ccエンジンの「ミラ・イース」というダイハツの軽は、ハイオクで30Km/L以上走る(自分での実測値。カタログ値=33.4Km/L)から、あまり誇張はなかろうと思う。

 それにしても5/12、NHK 「NEWS 9」のゴーン社長に対する同時通訳の下手さ加減にはあきれた。彼の英語は現代米語とちがい、非常にアクセントが明瞭で分かりやすい英語だ。昔、NHKには西山千とか鳥飼久美子のような名同時通訳がいたが、今は見るかげもない。こんな通訳なら字幕か、いっそ通訳なしの方がよいと思った。公共放送としてのNHKに再考を願いたいと思う。

 5/4の21時NHKニュースが電気自動車を取り上げていた。1回の充電で最大200Km程度しか走れないという。「これではダメだ」と思った。
 軽乗用車は30Lのガソリンタンクを持っている。ハイオクを入れれば30Km/L以上の燃費を持つ軽自動車なら、25Lのガソリンで750Km以上走れる。従って愛車の「ダイハツ・ミライース」は無給油で東広島市—鳥取市—岡山市—東広島市の走行が可能なはずだ。(まだ実証走行はしていない。)
 元もと自動車の燃料計は、5km/Lの燃費で50Km走ればガソリンスタンドがある、という発想で、残量10Lでゼロ表示するように設計されている。私の運転歴は50年以上になるが、「ガス欠」で動かなくなったのは、一度だけ、燃料計がゼロになっているのを無視して走行した時、広島県安芸郡海田町から船越峠までの長い上り坂の途中で、突然にエンジンが停止した。ガソリンタンクの構造が、前側に吸入パイプがあり、上り坂だとこれが液面から離れることを知らなかったためだ。タンクにガソリンが残っていても、ガス欠になることをこれで学んだ。
 (この理屈を知らない家内が夜、自分の軽を車庫前か書庫脇の上り斜面に止め、朝エンジンがかからないということがある。サイドブレーキを解除し、バックさせて車を平面に置き、エンジンをかけるとちゃんとかかる。要はガソリンの残量計をちゃんと見ていないのである。)

 軽自動車なら5Lのガソリンで150Km走れる。その間には、日本なら必ずガソリンスタンドがある。米アリゾナ州とかネヴァダ州では100キロの間にガス・ステーションがないこともある。だから残量10Lで燃料計ゼロ表示が必要になるのである。
 元もと「馬力」とは一頭立ての馬車が出すエネルギーを表す単位だった。きょうび「100馬力」のエンジンなど当たり前であろう。私の軽自動車は650ccで最大出力65馬力あるという。10ccで1馬力だ。車体がアルミ製になっているから、車重が軽く、馬力あたりの車重は昔の1500cc車とあまり変わらなくなっている。
 ハイオクを入れた状態なら、杵原の登坂車線で、30ccで1馬力しか出ない1500ccの、重い普通車を一瞬にして抜き去ることは可能なのである。
<「軽自動車は税金が安いから買うのであって、燃費が良いから買うなんて人はいない」>とトップが記者会見で、平然と述べるような会社が「市場から退場」するのは当然だろう。

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