ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【横書き】難波先生より

2013-09-20 12:45:53 | 難波紘二先生
【横書き】上記「毎日」のフランス・核最終処理場に関する記事が読みにくくてかなわない。地名人名が多数出てくるのに、タテ組になっているからだ。どうしてこういう記事は横組みにして、フランス語スペルを入れないのかと思う。それなら「ビュール村」のスペルも載せられ、読者はGOOGLEアースで、位置を確かめることができるのに。


 ふだん使っている辞書、辞典、図鑑、地図、年表、参考書の類はすべて横書きで、一般書の中に縦書きが多い。しかし外国語のローマ字綴りをタテ組にしたものは、非常に読みづらい。
 世の中、駅の時刻表も町の看板もお札も、レストランのメニューもみんな横書き。学校教科書も国語以外は全部横書き。日本の新聞社も出版社も頭がガラパゴス化していて、読みにくい出版物を出し続けて、「出版不況だ…」と言っている。


 自然科学系の本はみな横書きである。人名をローマ字綴りで表記するからだ。医学系の本も同様だ。失礼だが、「アインシュタイン」をローマ字で正しく書ける文科系の人が何パーセントいるだろうか?縦書きの本ばかりを読んでいるとそうなる。


 水曜日に、広島市の中心部繁華街を歩いて驚いた。本屋がなくなっていること、残った3軒の本屋で、品揃えされている本のレベルが低いこと。岩波新書は1軒に置いてあったが、文庫を置いた店がなかった。日曜日の新聞書評にあった本を並べているところが1軒もなかった。注文すれば2週間先になる。これでは客はAMAZONに逃げるのが当然だろう。


 要するに、新聞社・出版社・書店に「時代と客に合わせる」という態度、発想が欠けている。頭を切り換えられない種はやがて滅びるしかないだろう。
 屋名池誠「横書き誕生:日本語表記の近代」(岩波新書)によると、「左横書き」が日本語表記が最終的に到達する方式だと、幕末からの歴史的表記法の流れを図示している。(添付2)
 実際に1946/1/1から「読売」が左横書きで、新聞を発行した時代もあった。その後、朝鮮戦争を経て日本が独立を回復すると、新聞の横書きはまた縦書きに戻った。
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