ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【お湯割りのレシピ】難波先生より

2013-06-27 12:33:55 | 難波紘二先生
【お湯割りのレシピ】福山市の病院技師長の橋口さんから、「梅昆布茶入り焼酎」の作り方について問い合わせがあった。
 他にも知りたい方があるかもしれないので、作り方を公開します。


 <レシピは以下の通りです。
1)焼酎=果実酒用35%甲類焼酎、1.9リットル紙パック入り
 原料:サトウキビの糖蜜
 製造:盛田株式会社OT(名古屋市中区栄1丁目7-34)
 販売:イオンKK(千葉市美浜区中瀬1-5-1)


2)梅昆布茶(粉末タイプ)、60グラム入り袋
 原料:食塩、砂糖、昆布茶粉末、梅肉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、香料
 製造:寿老園KK(広島市南区宇品東7丁目8-25)


 1),2)とも私はマックスバリューで買っています。


3)調合法(ウィスキー水割り用200ml容量の厚手のコップを使用)=厚手を使用する理由:過熱しすぎても手に持てること、倒れにくいこと。
 紙パックからコップに1/3まで(約60ml)の焼酎を注ぐ。ついで水またはお湯を加え3倍に希釈する(約180ml)。
 電子レンジで好きな温度まで加熱する。(目安=夏は30秒、冬は1分)
 梅昆布茶を小さじ1杯(約0.7グラム)加え、スプーンでよく撹拌する。>


 以上で出来上がりです。量は1合になります。アルコール換算だ11.7%になり、日本酒1合よりも少ない。


4)味わい:焼酎は「連続蒸留法」による甲類焼酎なので消毒用アルコール(40~50%)と同じで、味がありません。
 パウダーの梅昆布茶を溶かすことで、梅の酸味(クエン酸)と昆布のうま味(グルタミン酸)が加味され、「梅干し入りお湯割り焼酎」よりもおいしいです。少し香辛料も入っているようで、ほのかな山椒のような刺激味もあります。
 なお味の素の「ほんだし」という顆粒状のもの(グルタミン酸とカツオブシのうまみイノシン酸を含む)も、テストしましたが、これは全く美味くない。調理用だと思いました。


 樋口謹一郎「日本の酒」(岩波新書)は「酒の性格で大切なのは、味と香りと色である」と述べていますが、味と香りについては合格と思います。色は液が混濁するので、「いい色」とは言えません。
 他方、味については「こく」があると言えましょう。「こく」は「濃味、濃淳味、芳醇味」ともいいます。英語では「ボディ(Body)」というそうです。主にアルコール以外の不純物(糖、コハク酸、アミノ酸etc.)が「こく」の成分だそうです。
 重量%では0.4%の不純物(日本酒では4~5%ある)しかないのに、「こく」を感じるのは、つぎに述べる「味の5要素」が適当に刺激されるからでしょう。
 「香り」については、パウダーに含まれている「香料」と梅肉が寄与しているようです。


 味の基本は酸味、塩味、苦味、甘味、うま味の5要素で、それを感じる舌の表面にある受容体は、中空のトンネル型(酸味、塩味)と「7回膜貫通型」(甘味、苦味、うま味)に二分されます。トンネル型では、外から中へプロトン(水素陽イオン=プロトン)が通過すると酸味が、ナトリウムが通過すると塩味が感じられます。
 7回膜貫通型では、抗原抗体反応のように、苦味、甘味、うま味の物質がそれぞれの受容体に結合することで、味が感じられます。


 「梅昆布茶」の成分を見ると、塩味(食塩)、甘味(砂糖)、酸味(梅肉)、苦味(香料)、うま味(アミノ酸)の受容体がすべて刺激されるようになっており、これが梅昆布茶割が美味い理由だろうと思います。
 参考文献=栗原堅三「うま味って何だろう」、岩波ジュニア新書


 私は毎晩、これを1杯飲みますが、肝機能(γ-GTP, GOT, GPT, 血中コレステロール, 脂質etc.)はまったく正常です。二日酔いもありません。しかしこれは個人差がありますので、飲み過ぎに注意してください。
 エチルアルコールのカロリーは7Kal/グラムです。60mlX35%=21mで、ほぼ147Kcalになります。ほぼ茶わん半分のご飯に相当します。


 1)はスーパーで約1000円、2)は200円足らずです。どちらも1ヶ月以上もちますから、計算上は一杯が40円以下ということになります。これならアベノミクスでインフレになっても平気ですね。
 一度実験してみてください。


 渡邊先生の講演会の後で、牛田の和田さんから「これで割るともっと美味い」と、中国広東省産のクルミ科植物「黄杞(こうき)」の葉から作った「黄杞茶」の120袋入り一箱をいただきました。
 正式には、紙パック1袋で1リットルのお茶を出し、それを焼酎を割る水として使用するのだそうです。
 私は面倒くさがり屋なので水割り後のコップを電子レンジで2分加熱し、熱湯に変えてお茶パックを入れたせいか、期待したほどおいしくありませんでした。別の機会に正式法でトライしてみます。和田さんどうもありがとうございました。
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