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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【万里の長城】難波先生より

2012-11-06 12:24:26 | 難波紘二先生
【万里の長城】は北京市北西約75キロのところにある八達嶺のものが有名だが、北京から西へ200キロ離れた河北省張家口市にも「万里の長城」がある
 さる9月24~29日まで、高校の同級生5人で中国のグループツアーを計画していた。最近ではこの程度の規模のツアーでも、旅行社はガイドをつけるように勧めるらしく、中国人ガイドが付くことになっていた。


 八達嶺の長城は前に見たことがあるので、私は張家口からバスで北京に戻る途中で「大境門」から「古長城」を見物するように提案したのだが、いろいろあってプランとして実現するに至らなかった。たぶん、こっちの方が八達嶺の長城より古いはずなのだが…


 8月の初めに「尖閣問題」がこじれそうだな、という予感があったので盆明けに旅行をキャンセルした。その月の後半から9月末までにかけての、「反日・反日本人」暴動のあれ方は予想をはるかに上まわった。「中止してよかった…」と思った。


 で、この長城に雪が40cmも積もり、日本人ツアー客4人とガイド1名が遭難したというニュースに驚いた。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121104/chn12110422060004-n1.htm


 これは私が当初提案した「長城スポット」付近の見物客だ。ルートはGoogle Earthで検討したのだが、高度までは調べなかったので、まさか11月に40cmもの雪が降る場所だとは思わなかった。もっとも、予定していた時期は9月の28日だから、雪にはならなかったと思うが。行方不明の1名が何とか無事であることを祈りたい。
 NHKの続報だと一行は北京市側から入り、張家口側を「山歩き」していたという。死者は3名に増えた。雪の中を山歩きさせるなど、事故はガイドの責任だ。
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121105/t10013244341000.html
 主催した「アミューズ・トラベル」という観光会社は3年前にも北海道で8人死亡という大事故を引き起こしている。
 <同社によると、今回のツアーは「世界遺産・万里の長城グレートウォール・100キロトレッキング」で、10月28日~11月5日の9日間の予定だった。>
「時事」は
 <同社によると、今回のツアーは「世界遺産・万里の長城グレートウォール・100キロトレッキング」で、期間は10月28日~11月5日。万里の長城を歩くもので、初めての企画だった。>
 と報じている。事実とすれば「無謀な計画」としかいいようがない。(月曜日の「報道ステーション」によれば、旅行社は下見をせず、現地旅行社に丸投げしていたらしい。)
 よく調べもせず、「安いから」と参加したのなら観光客もバカだね。この時期に、北中国の山を1週間で100キロも、年寄りがトレッキングできるはずがないだろう。
 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/11/05/kiji/K20121105004488240.html


 冬の「張家口大境門」付近からの長城はこんな感じで見えるはずだ。
 http://www.panoramio.com/photo/33267982


 私は旅行社の「旅行保険」勧誘をことわった。中国の旅行社に信用がないし、仮に現地で病気、事故にあっても、万全の医療を受けられる見通しはない。
アフリカでは「旅行保険」に「チャーター機をやとってスイスの病院に運ぶ」という契約条項がある。これなら値段が少々高くてもポリシーを買う値打ちがある。交通事故にあって、輸血でもされたらエイズに感染する危険性が非常に高いからだ。


 中国は医療が信用できないどころか、意識不明で入院したら、臓器摘出をされかねないところだ。19世紀英国の旅行家イサベラ・バードも、医療保険なんかに入っていない。

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