ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【檻の中の里山】難波先生より

2014-04-10 09:18:11 | 難波紘二先生
【檻の中の里山】
 近くの団地の自治会長をしているMさんから以下のようなメールをいただいた。

 <私の団地はフェンスで囲まれています。一回りすると1時間のよい散歩コースです。早朝にはときどき鹿や猪にあいます。今朝、柴犬のチビと散歩していると大きな鹿に会いました。いつもならチビが追いかけてもヒラリとフェンスを越えますが、不幸なことに足をフェンスの金網にからませました。>
 
 シカは猟友会に連絡して殺処分してもらったそうだが、私はそれが当たり前だと思う。

 昨4/7は慣らし運転がてら、広島大の生協書店に行った。職員の寄付で植えた桜が大きくなり、美事な花を咲かせていた。図書館の裏手に、ガーナの文部大臣が訪問した記念の桜と韓国「国立済州大学」との国際交流協定締結(2006/8)記念の「木槿(ムクゲ):Rose of Sharon」」が並んで植えてあった。
 サクラは満開、韓国の国花はまだ貧相で小さな芽が出たところだった。何だかシンボリック…

(左桜と右木槿)
 「STAP騒動」は、終わったも同然だが、個人的な勉強のレベルでは終わらないので、生協で本を漁った。
 「キャンベル生物学(原著9版)」丸善, 2013/1
 「大学生物学の教科書(細胞生物学・分子生物学・分子遺伝学:3冊本)」講談社ブルーバックス,2010
 L Wolpert「発生生物学:生物はどのように形づくられるか」丸善新書, 2013/7
 全部で5冊、正味価格2万1000円。本が高くなった!しかも全部英語の訳本。日本語オリジナルのよい本がないのは学者の怠慢といえよう。

 「ニュートン」5月号があったので開いて見たら、申し訳程度に4月の大誤報記事の弁明が載っていた。竹内均亡き後のニュートンはダメだな。

 左巻健男編集長(元高校教師、「新しい高校化学の教科書」講談社ブルーバックス などを書いた人。現法政大学応用科学教授)による「季刊・理科の探険」という雑誌があり、特集「ニセ科学を斬る!」という記事が載っていたので買った。ダイエット、健康食品・サプリから地震予知までが扱われていて、なかなか面白そうだ。「ミクロスコピア」亡き後、こういう科学文化雑誌の必要性を痛感する。

 帰りは西条バイパスを走り、志和町に出て、山越えで「上竹仁」という集落に行った。シワの平地には獣害防止の柵がないが、峠に向かって坂を登って行くと、次第に柵で囲った畑が増え、無住の民家も増えてくる。
 上竹仁の集落から「クロボヤ峡」に向かう山道があるが、一反ばかりの畑しかない貧しい民家が畑と家を丸ごと柵で囲ったまま、無住になっていて、無惨な感じがした。
 山の上にある池まで行って戻る間に、成獣シカ4匹、子鹿2匹を見かけた。1mの柵が道の両脇にしてあるのだが、親シカはぴょんと跳び越える。子鹿は柵のないところから出入りしている。それに柵はあちこちで破れているから、あっても役に立たない。

 何とか写真撮影をと思ったが、なかなかチャンスがない。
 6時頃、もう暗くなったので帰りかけたところで、最後の1頭を見つけ、「これが最後のチャンス」とISOを1600に上げ、やっと撮影に成功した。

(ニホンジカ)
 野生のシカをあまり見たことがないが、尻尾のところに「白い綿球」が付いているようでなかなか愛くるしい姿をしている。がその食害はひどい。
 絶滅しない程度に数を減らすことが重用だろう。本末転倒の柵による「囲い込み」は美観をそこなうことおびただしい。
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