【古本屋】1/4(金)、広島市に出かけ「国際ホテル」(広島で最初に出来たホテル:相当古い)の和食店で、家内と息子の嫁の3人で食事した後、一人ですぐ傍の「文蘆書店」という古書店に行った。ここは前は「古雑誌専門店」だった。
路傍に並べてある100円均一の文庫・新書と棚の単行本をあわせて10冊あまり買ったが、値段は1,300円位だからほぼ百円均一だ。
私より少し年取った店主がいて、路上でタバコを吸うから、「ここは路上喫煙可なのか」と思い、吸いながら立ち話した。
「ここの文庫本・新書判は、100円では安すぎるんじゃないですか」
「いや、なんぼでももってくるから。原価は12, 3円よ」
「誰が持ってくるんですか。卸があるんですか」
「いや、この辺のもんとか、遠くからも持ってくるよ」
「昔、高校の頃、『夫婦生活』という雑誌がありましたよ」
「あの会社は潰れたよ。今、ものがあれば、1冊何万円もするんじゃがの」
「手塚治虫の貸本マンガみたいに、マニアがいるんですか」
「そうよの、マニアは銭を惜しまんけえのう」
「広大の脇に左翼専門の古本屋がありましたが、今は無くなりましたね」
「この辺も、古本屋がどんどん無くなる。土地代や家賃は高いし、売り上げは減るし、成り立たんよ。
あの店も、熊野の田舎に戻って、野菜つくりをしながら、インターネットで古本を売っとるそうじゃがのう」
ということで、古書店の秘密をちょっぴり探りました。
掘り出した古書の中に『平成サラリーマン川柳 傑作集』(1991/10刊)というのがあった。
その中に、
年賀状メリット順に整理する
という一句があり、思わずニヤリ。
正論を吐かぬ聴かぬが出世道 (やぶにらみ)
が、選者山藤章二によるベストテンに入っている。
しかし橋下徹のような異色の人物も出てきたから、バブル期から20年経って、少しはこの国も変わったかな?
私は目下、13ある住所録ファイルのNO.1から年賀状を書いています。いつ終わるやら。
買った本のうち机に積み上げてあるのが以下の3冊(どれも100円)
1)宮本政於『お役所の精神分析』(講談社, 1997/3)
2)廣中克彦『お役人さま:都庁出入り業者の30年間の悪夢』(講談社, 1995/4)
3)つかこうへい『娘に語る祖国』(光文社, 1990/10)
宮本が厚労省を懲戒免職になった理由が、阪神大震災の時に無断国外出張していたこと。これは首になった後に書いた本で、たぶん最後の本。
廣中の本は、都の水道関係業者が書いたもの。「マッチ箱にお札を折って入れ、お役人にそれを渡した」とか、セーヤンの証言よりも告白がなまなましい。
つかの本は、在日二世としてなぜ韓国籍を取得しないか、在日に対する韓国の差別がいかにひどいかを書いている。
この人の芝居は一度、国立劇場で観たことがあるが、あまり感動しなかった。
韓国公演で検閲があり、台本を書き換えて、主役の日本人と脇役の韓国人を入れ替え、無事公演を済ますところに感動した。これは才能がある人だと思った。
「我が青春のマリアンヌ」を撮影したとき、J.デュヴィヴィエ監督は主役のマリアンヌ役だけをそのまま、後はドイツ語版とフランス語版を同時撮影するために、俳優を全部入れ替え、セットとオープンシーンはそのまま利用したそうだ。で、終わったら2本の映画ができていたという。それに似た話だ。
路傍に並べてある100円均一の文庫・新書と棚の単行本をあわせて10冊あまり買ったが、値段は1,300円位だからほぼ百円均一だ。
私より少し年取った店主がいて、路上でタバコを吸うから、「ここは路上喫煙可なのか」と思い、吸いながら立ち話した。
「ここの文庫本・新書判は、100円では安すぎるんじゃないですか」
「いや、なんぼでももってくるから。原価は12, 3円よ」
「誰が持ってくるんですか。卸があるんですか」
「いや、この辺のもんとか、遠くからも持ってくるよ」
「昔、高校の頃、『夫婦生活』という雑誌がありましたよ」
「あの会社は潰れたよ。今、ものがあれば、1冊何万円もするんじゃがの」
「手塚治虫の貸本マンガみたいに、マニアがいるんですか」
「そうよの、マニアは銭を惜しまんけえのう」
「広大の脇に左翼専門の古本屋がありましたが、今は無くなりましたね」
「この辺も、古本屋がどんどん無くなる。土地代や家賃は高いし、売り上げは減るし、成り立たんよ。
あの店も、熊野の田舎に戻って、野菜つくりをしながら、インターネットで古本を売っとるそうじゃがのう」
ということで、古書店の秘密をちょっぴり探りました。
掘り出した古書の中に『平成サラリーマン川柳 傑作集』(1991/10刊)というのがあった。
その中に、
年賀状メリット順に整理する
という一句があり、思わずニヤリ。
正論を吐かぬ聴かぬが出世道 (やぶにらみ)
が、選者山藤章二によるベストテンに入っている。
しかし橋下徹のような異色の人物も出てきたから、バブル期から20年経って、少しはこの国も変わったかな?
私は目下、13ある住所録ファイルのNO.1から年賀状を書いています。いつ終わるやら。
買った本のうち机に積み上げてあるのが以下の3冊(どれも100円)
1)宮本政於『お役所の精神分析』(講談社, 1997/3)
2)廣中克彦『お役人さま:都庁出入り業者の30年間の悪夢』(講談社, 1995/4)
3)つかこうへい『娘に語る祖国』(光文社, 1990/10)
宮本が厚労省を懲戒免職になった理由が、阪神大震災の時に無断国外出張していたこと。これは首になった後に書いた本で、たぶん最後の本。
廣中の本は、都の水道関係業者が書いたもの。「マッチ箱にお札を折って入れ、お役人にそれを渡した」とか、セーヤンの証言よりも告白がなまなましい。
つかの本は、在日二世としてなぜ韓国籍を取得しないか、在日に対する韓国の差別がいかにひどいかを書いている。
この人の芝居は一度、国立劇場で観たことがあるが、あまり感動しなかった。
韓国公演で検閲があり、台本を書き換えて、主役の日本人と脇役の韓国人を入れ替え、無事公演を済ますところに感動した。これは才能がある人だと思った。
「我が青春のマリアンヌ」を撮影したとき、J.デュヴィヴィエ監督は主役のマリアンヌ役だけをそのまま、後はドイツ語版とフランス語版を同時撮影するために、俳優を全部入れ替え、セットとオープンシーンはそのまま利用したそうだ。で、終わったら2本の映画ができていたという。それに似た話だ。
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