ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【変換ミス】難波先生より

2017-05-30 11:59:54 | 難波紘二先生
【変換ミス】5/20夜、外出から戻ったらG-Newsに
<台湾:同姓婚認めない現行法は憲法違反-2年以内に法整備へ>
という記事の見出しを見つけた。韓国・朝鮮で「同姓婚」が禁止されているのは知っているが、台湾にもあるとは知らなかった。それでクリックしたら、英語で
“原題:Taiwan Court Legalizes Gay Marriage in Historic First for Asia(抜粋)”
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-24/OQGBOR6S972M01
とあり、「同性婚」のワープロ変換ミスだと判明。思わず吹き出した。
 ブルンバーグTVによる英語記事本文を読むと、「結婚とは男と女の結合である」と規定している台湾民法は、両性の平等を認めている憲法に違反しているとして提訴したのはゲイの男性だとして、原告の動向を中心に報じており「ゲイ」という用語が使用されている。
 日本では行き過ぎた言葉狩りの結果、「ゲイ」が使えなくなったので、見出し語に「同性」と入力しようとしてうっかり変換ミスで、「同姓」になったものだと納得がいった。

 女性同性愛を指すレスビアンは、古代ギリシアの女流詩人サッフォーがレスボス島に住み、女同性愛者だったことから名前が生まれた。もとは「レスボスの人」という意味だ。女性の場合はれっきとした由来があるのに、男性同性愛にはせいぜい英語でゲイ(gay=陽気な)、クィアー(queer=変わった)くらいしかないのは、古代ギリシアでは少年愛はごく普通のことだったからだろう。英英の「コリンズ・同義語辞典」を調べたら、「今日では”ゲイ”に陽気なという意味はない。ゲイの人たちは、仲間うちでは”ゲイ”を<ゲイな政策><ゲイな映画>のように、肯定的意味で用いる」とあった。

 そうかと思うと、<中国人が「日本の給食という教育に関心せざるを得ない」理由=中国報道>というような見出し記事もある。
http://news.searchina.net/id/1636343?page=1
 こちらは本文記事も
<中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の小学校における給食について紹介する記事を掲載し、「日本の給食という教育に関心せざるを得ない」と論じる記事を掲載した。>
となっている。
 これも「感心する」の変換ミスだ。「せざるを得ない」は文語なので、日本語ワープロでは連文節変換が一発でいかないことが多いためのミスだろう。

 普段からあまり信用していないが、5/26「Blogos」は、
<加計学園「総理の意向」文書存在、前文科学時間会見>という見出しの記事を報じている。
http://blogos.com/article/225409/
 本文では「文部科学省の前事務次官」となっているのに、見出しで「時間」となっているのは、執筆者とは別人が見出しをつけたからだろう。「文部科学省」を略すのなら「文科省」が常識なので、どうも素人っぽい感じがする。
 この手のミスを連発すると、記事そのものへの信頼が損なわれるので、用心する必要があるなと自戒している。


「記事転載は事前にご連絡いただきますようお願いいたします」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【献本お礼など】難波先生より | トップ | 【哲学の用語起源】(前回の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事