ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【人のうわさも】難波先生より

2014-11-10 18:21:22 | 難波紘二先生
【人のうわさも】
 11/5の夜「STAP細胞」でグーグルしたらなんとたった260万件に落ちていた。これでは間もなく「買いたい新書」のヒット数170万件の下に来るだろう。

 「週刊新潮」11/13号に「理研職員50人が道連れになる<小保方博士>STAP細胞の葬送行進曲」という記事が載っていた。
 驚いた。「小保方の再現実験は理研の実験とは別で、小保方実験の期限が11月末。理研の(丹羽)実験は来年3月まで」だそうだ。
 CDB(理研発生・再生科学研究センター)の来年度運営予算の概算要求が45%減の約16億円とあるが、「概算要求」というのは8月末までに、現場の法人から所轄省庁に提出されたもののことであろう。理研は「CDB解体」を決めているので、それに16億円の概算要求をするとは解せない。概算要求の費目がわからないが、職員の「退職金」だってそのくらい必要と思うが…。

 理研予算の施設別要求額は「共同」11/01が報じている。
 http://www.47news.jp/47topics/e/258900.php
 理研に4つも似たような研究センターがあるのか!ちとC.N.パーキンソン『パーキンソンの法則』(至誠堂選書)でも読んで、役人に天下り先確保のための無駄な組織や人員を縮小し、効率を高めることをやってもらいたいものだ。それを統治能力、「ガヴァナビリティGovernability」という。

 約100人いる「技術員」は1年契約、中1日おいて再雇用という「常勤的非常勤」だと近畿大講師の榎木英介さんが同誌で明かしている。常勤的非常勤職員には退職金を出す必要がないが、世間常識として、1ヶ月分の給料相当額は出さなければいけないだろう。
 そういえば「<山中伸弥教授>クラスが適材なのに、悪評<慶応医学部長>大出世」という記事もあり、東大医科研教授の上昌弘さんがコメントしている。なんだか知り合いが多いな。
 それにしてもガバナンス能力のない野依理事長は、いつになったら辞任を表明するのであろうか?

 売りは「全く反省なし<木村社長>退任で<朝日新聞>は許されるか!」という特集。中身は「週刊実話」がすでに報道したもので、新味なし。首都圏のある朝日販売店の「契約者離れの底はまったく見えず、全国的には10万部以上を失ったのでないか」というコメントを読んで、「たったそれだけか…」と思った。
1981年、ジャイアンツ長島・王の退陣問題や原の移籍問題で、「読売」が批判を浴びた際の部数減は40万部といわれたように記憶しているが…。あれはたかがプロ野球、こっちはそうじゃない。
 
 「修復腎移植ものがたり」の効果か、「難波紘二」でグーグル検索したら1
4000件のヒットだが、私が紹介した移植学会幹部の「悪質なデマ」が第2位に上がっていた。2年前、2012/8/03のものだ。
 http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/1bfbeec7da13a447ff69d788ad68e3ef
 それにしても移植外科医が、がん(cancer, Krebs, carcinoma)について知らなさすぎるのには、あきれてしまう。
 宇宙飛行士向井千秋の夫、慶応病院の病理部長向井真起男と博多の学会のおりに、ホテルで朝食を共にしたら、開口一番「がんの腎臓を移植したらがんが移るなんて、笑ってしまうよ」と彼が言った。
 まあ、日本病理学会の会員で移植学会の幹部に同調するものがいないとはいわないが、いたらよほど不勉強な会員だろう。

 11/6「中国」が「朝日新聞社長退任へ」と12/5臨時株主総会の前に、木村社長が退任方針を明らかにすると報じている。「共同」の配信か?
 が、これはすでに10/22号「週刊実話」が報じていた。
 http://npn.co.jp/article/detail/35228159/
 <朝日東京本社で10月10日午後、同社内に設けられた『信頼回復と再生のための委員会』が開いた社員集会でのことだ。500人以上が出席した同会の冒頭、木村社長は「11月中に自分の進退を明らかにして年内には新体制で」と、初めて具体的な辞任の日程を明らかにした。>
 同誌は辛辣で
 <「一連の不祥事の検証を第三者委員会に任せた幹部に対する自浄能力のなさや、編集の指揮系統を守れない幹部への批判もあった。朝日では、ヒラメ(上司の顔色を窺うこと)、ごますり、他人を蹴たおすゲシュタポのような人間が出世する。その体質を浮き彫りにしてしまった」(「朝日」現役社員)>
 というくだりもある。

 札幌の北星学園大学は、最初に従軍慰安婦記事をソウルまで出かけて書いた、元朝日記者の植村隆との非常勤講師契約を来年度は更新しないと発表した。ここは偏差値44〜55の範囲にある大学だ。
 http://daigakujyuken.boy.jp/indexhokkaidou.html
 「朝日」ブランドの植村元記者に宣伝価値があると思って雇ったが、当てが外れたのか…。

 「WILL」12月号の加藤清隆(元時事通信解説委員長)論文によると、朝日は「慰安婦報道」にかかわった、植村隆、吉田慎一(テレビ朝日社長)、清田治史(帝塚山学院大教授・元取締役)などを外に出して、朝日本体から切り離し、「(誤報という)歴史的事実は変えられない。だから謝罪する必要はない」と、強く謝罪の必要を勧めた加藤の忠言に対して木村社長が個人的に、そう答えたそうだ。

 気の毒に、もう社員でないのに「朝日広報部」を通じてしか他メディアの取材に対応してこなかった、清田治史は教授辞職に、植村隆は契約不更新に追いやられてしまった。8月中に慰安婦報道の間違いを認め、きちんと謝罪しておけば、ここまで危機はひどくならなかっただろうに…
 理研も朝日もガバナンスがなっていないばっかりに、いつまでも「人のうわさ」になる。
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6 コメント

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ガヴァナンス (Unknown)
2014-11-12 10:56:43
関係のない話題ですみません。

今議論になっている羽生選手の件、理事とは何をする人達なのか不明です。自分の選手が重大な事故に遭い、選手生命を脅かす危険を冒して出場を強行したというのに、その決定に責任を負う自覚が見られません。てっきり現地に同行していた理事が最終的に自分の判断で出場を認めた、と言うと思ったら、本人とコーチの判断に任せたとの事。一体何をしに行っていたのでしょう。

後出しじゃんけんのように右足の捻挫が加わったのも不自然です。普通に考えて足首だろうに部位の発表はなし。(足首と報道している社あり。)フィギュア選手が足首に捻挫の症状があればメディカルチェックを受けるまでもなくフィジカルチェックで即棄権が常道と思いますがどうなのでしょう。
脳のダメージについての結果発表が遅れたのも、慎重な判断が必要な状態だった事を思わせます。アメリカチームのドクターは、責任を負えるとは思えない他国の選手に本当にOKを出したのでしょうか。(畑違いでしょうが難波先生のご意見が伺えれば幸いです。)直接ドクターのコメントを取っている社はないようで、情報に広がりがありません。あれがジェイソン・ブラウンでもOKを出したか言質を取って欲しいところです。
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Unknown (Mr.S)
2014-11-12 14:02:37
5~6人が一斉にリンクで試合前に練習させる方式がおかしんです。
あのような衝突が起きて当たり前ですし、まずは原点からの改革が必要です。
羽生選手は若さに任せての無謀な決断で、あのような場面を見せられても感動するどころか、寒いです。
やはりコーチが先を見据えて強制的に危険させるべきだったと思いますが、怪我を押しての出場は本人が出るという意志が強かったのだから、あれで良いんじゃないんですか?
それよりも5回も転倒して2位ってのが解せません。
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Unknown (Mr.S)
2014-11-12 14:03:30
訂正

危険→棄権
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Unknown (Unknown)
2014-11-14 20:39:49
小保方は、理研本部に一研究員として転籍か。

これからは、神戸へ出張あつかい。

さらに出張費用ももらい、やりたい放題。

もしかして、12月の衆院解散で小保方処分もウヤムヤ。

なんで?ここまで守られるのか?
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Unknown (Unknown1号)
2014-11-14 23:27:01
STAP関連の報道に難波先生は大変ご興味を持たれている事と思います。CDBの林先生が面白い記事をツイッターで紹介されていたので、リンクを貼ります。
日本記者クラブの会報で、朝日、読売、日経、TBSの科学部のデスクと毎日の編集委員によるSTAP報道に関する座談会の内容が載っています。既にご存知でしたらスルーしてください。
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Unknown (Unknown1号)
2014-11-14 23:27:34
リンクを貼り忘れました・・・
http://www.jnpc.or.jp/files/2014/11/jnpc-b-201411.pdf
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