長い連休がやっと終わった。連休中は前の国道をおびただしい車が通行して、前庭に出ると国道との間に帯状の林があるのに、騒音が激しかったが、今日あたりは静かになった。家内のレストラン「サンサーラ」も沢山のお客さんがあったようだ。
連休に福山市からS先生が、書庫と仕事場の片づけに来てくれた。共に本好きなので、片づけに信頼できる。
合間をみて、前回訪ねた東広島市河内町「河戸(こうど)」という集落のゴーストタウンを再訪した。ここに中国人が住みつき始めたという情報をえたためだ。
通りを歩いていると、前回会った知恵遅れの男がまた近寄って来た。顔を覚えていて「タバコをくれ」という。自分から未成年ではない、年齢は41歳だというのがおかしい。横からみると異様なほど下腹が飛び出している。
「君は中国人?」と聞くと違うという。「あれはあの家に住んでいる」と通りの斜め前の、セメント瓦を載せた2階建てを指さした。見ると、表札に「王◯◯」という姓名と日本人女性の名前が書いてあった。人のいる気配がないので、連休中でもどこかに働きに行っているのかもしれない。
広島空港の周囲には工業団地がたくさんあり、外国人労働者も多く働いている。東広島市には外国人留学生だけでなく、外国人教師や一般の外国人労働者も多い。市街地周辺は家賃も高いので、道路が整備されていれば、恐らくタダ同然の家賃で借りられる、こういうゴーストタウンに住みつく外国人も増えるだろうと思う。
「国連世界人口国別予測」が「日本は20万人/年間の外国人移民を20年間受け入れないと、労働力減少のため産業が成り立たなくなる」と指摘したのは、1996年頃だったと記憶する。急速な少子高齢化の進行は、国連予測を上まわっているが、この20年間、外国人移民を受け入れるための法や制度の整備はほとんど手つかずになったままだ。
廃屋を見物していて、この前見た立派な廃屋の1階硝子戸の内側にある変なカーテンのようなものが、屋内に侵入したツタの葉であるのをS先生に指摘され気づいた。
みると左端の硝子戸と柱の隙間から侵入したツタのつるの一部が見える。ガラスの下1/3が磨りガラスになっている立派な硝子戸だ。まさか屋内でツタが生えるとは思わなかったので、前回は近づいて確認しなかった。2階は外を這っているので葉が茂っているが、1階は誰かが見かねてつるを切断したので枯れたのだろう。
やはり「知識があってこそ、ものが見える」(ゲーテ)というのは、 本当だと思った。
今回は、
1.【片づけ】書庫と書斎の整理
2.【訂正とお詫び】ネイチャー編集方針の変更をめぐって
3【書評】山中伸弥・畑中正一「iPS細胞ができた!」
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1398669486
4.【 渡辺淳一氏】前立腺がんの骨転移で亡くなった医師作家について、
取り上げました。
本の入力はやっと4,600冊近くになったところで、まだ全体の1/5位です。今後は二重買いを防ぐ方法を考えないといけません。
うつの方は睡眠時間を9時間くらいに延長したら、少しよくなって、やや集中力が出てきました。何しろSTAP騒動の最中は、4時間ぐらいの睡眠でしたから…
しかし集中力の回復はまだ不全で、ヘラクレスの牛小屋掃除の話の、王の名前と土地を調べるため、
ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」(角川文庫)
串田孫一「ギリシア神話」(ちくま文庫)
アポロドーロス「ギリシア神話」(岩波文庫)
3冊を開いたが、索引が不備なせいとギリシア語固有名詞の表記法がまちまちなこともあって、「エリス国のアウゲイアス王」と突きとめるのに、半日もかかってしまった…
「誰がアレクサンドロスを殺したのか」を書くときに、アレキサンダー大王がもっとも尊敬した武将、アキレスとヘラクレスについてはずいぶん調べたのだが、ペロポネソス半島北西部にあり、古代オリンピック発祥の地である「エリス王国」のことさえ、すっかり忘れていた。
来週は自動車運転教習所に行かなくてはならないのだが、これで認知症テストに耐えられるかなあ…
ジャーナリストの那須さんからの連絡によると、「新潮45」6月号がこの件の「徹底解明第三弾」を特集するそうだ。
「文藝春秋」5月号の「立花隆、生命の謎に挑む」がSTAP細胞に全く触れず、「週刊文春」5/8~15特大号「立花隆が挑む4つの謎」という立花・緑慎也の対談が、緑が貫禄負けしていてまことに歯切れの悪い、あいまいなものになっている。
小保方データは捏造の可能性が高いという緑の意見に、
立花「そこまで推測だけでいっていいのか。あの人独特のパーソナリティで周囲を引きつけ、今でもファン的存在が男女ともに沢山いる。みんな怒るぞ。…
理研の専門家集団がみんな欺されていたとは考えにくい。」
てな応答だ。
結局この人は自分の頭で考えることができず、「専門家」(この場合は理研の笹井氏)のいうことを信用して自分の意見を述べている。一種の権威主義だ。
「新潮45」6月号に期待したい。
連休に福山市からS先生が、書庫と仕事場の片づけに来てくれた。共に本好きなので、片づけに信頼できる。
合間をみて、前回訪ねた東広島市河内町「河戸(こうど)」という集落のゴーストタウンを再訪した。ここに中国人が住みつき始めたという情報をえたためだ。
通りを歩いていると、前回会った知恵遅れの男がまた近寄って来た。顔を覚えていて「タバコをくれ」という。自分から未成年ではない、年齢は41歳だというのがおかしい。横からみると異様なほど下腹が飛び出している。
「君は中国人?」と聞くと違うという。「あれはあの家に住んでいる」と通りの斜め前の、セメント瓦を載せた2階建てを指さした。見ると、表札に「王◯◯」という姓名と日本人女性の名前が書いてあった。人のいる気配がないので、連休中でもどこかに働きに行っているのかもしれない。
広島空港の周囲には工業団地がたくさんあり、外国人労働者も多く働いている。東広島市には外国人留学生だけでなく、外国人教師や一般の外国人労働者も多い。市街地周辺は家賃も高いので、道路が整備されていれば、恐らくタダ同然の家賃で借りられる、こういうゴーストタウンに住みつく外国人も増えるだろうと思う。
「国連世界人口国別予測」が「日本は20万人/年間の外国人移民を20年間受け入れないと、労働力減少のため産業が成り立たなくなる」と指摘したのは、1996年頃だったと記憶する。急速な少子高齢化の進行は、国連予測を上まわっているが、この20年間、外国人移民を受け入れるための法や制度の整備はほとんど手つかずになったままだ。
廃屋を見物していて、この前見た立派な廃屋の1階硝子戸の内側にある変なカーテンのようなものが、屋内に侵入したツタの葉であるのをS先生に指摘され気づいた。
みると左端の硝子戸と柱の隙間から侵入したツタのつるの一部が見える。ガラスの下1/3が磨りガラスになっている立派な硝子戸だ。まさか屋内でツタが生えるとは思わなかったので、前回は近づいて確認しなかった。2階は外を這っているので葉が茂っているが、1階は誰かが見かねてつるを切断したので枯れたのだろう。
やはり「知識があってこそ、ものが見える」(ゲーテ)というのは、 本当だと思った。
今回は、
1.【片づけ】書庫と書斎の整理
2.【訂正とお詫び】ネイチャー編集方針の変更をめぐって
3【書評】山中伸弥・畑中正一「iPS細胞ができた!」
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1398669486
4.【 渡辺淳一氏】前立腺がんの骨転移で亡くなった医師作家について、
取り上げました。
本の入力はやっと4,600冊近くになったところで、まだ全体の1/5位です。今後は二重買いを防ぐ方法を考えないといけません。
うつの方は睡眠時間を9時間くらいに延長したら、少しよくなって、やや集中力が出てきました。何しろSTAP騒動の最中は、4時間ぐらいの睡眠でしたから…
しかし集中力の回復はまだ不全で、ヘラクレスの牛小屋掃除の話の、王の名前と土地を調べるため、
ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」(角川文庫)
串田孫一「ギリシア神話」(ちくま文庫)
アポロドーロス「ギリシア神話」(岩波文庫)
3冊を開いたが、索引が不備なせいとギリシア語固有名詞の表記法がまちまちなこともあって、「エリス国のアウゲイアス王」と突きとめるのに、半日もかかってしまった…
「誰がアレクサンドロスを殺したのか」を書くときに、アレキサンダー大王がもっとも尊敬した武将、アキレスとヘラクレスについてはずいぶん調べたのだが、ペロポネソス半島北西部にあり、古代オリンピック発祥の地である「エリス王国」のことさえ、すっかり忘れていた。
来週は自動車運転教習所に行かなくてはならないのだが、これで認知症テストに耐えられるかなあ…
ジャーナリストの那須さんからの連絡によると、「新潮45」6月号がこの件の「徹底解明第三弾」を特集するそうだ。
「文藝春秋」5月号の「立花隆、生命の謎に挑む」がSTAP細胞に全く触れず、「週刊文春」5/8~15特大号「立花隆が挑む4つの謎」という立花・緑慎也の対談が、緑が貫禄負けしていてまことに歯切れの悪い、あいまいなものになっている。
小保方データは捏造の可能性が高いという緑の意見に、
立花「そこまで推測だけでいっていいのか。あの人独特のパーソナリティで周囲を引きつけ、今でもファン的存在が男女ともに沢山いる。みんな怒るぞ。…
理研の専門家集団がみんな欺されていたとは考えにくい。」
てな応答だ。
結局この人は自分の頭で考えることができず、「専門家」(この場合は理研の笹井氏)のいうことを信用して自分の意見を述べている。一種の権威主義だ。
「新潮45」6月号に期待したい。