【小さなセミの脱け殻】
7/15午後遅く、外に出たついでに、芝生の草をむしっていると、これまでに見たことない小さなセミの脱け殻を見つけた。芝の細長い葉にへばりついていたから、草むしりでもしないと発見できなかった。春ゼミはもう姿を消し、この頃はツクツクボウシ、ヒグラシが鳴いているが、それらの脱け殻と違い、羽化前の幼虫体長が15ミリくらいしかない。
こういう体形・色調から思い当たるセミも知らない。ふと気づくと、背中の割れ目が、右眼の前で横に切れているのを認めたので、岩の上に移してくわしく観察した。腹節背面の中央に縦に割れ目があり、

右眼前面の位置で横に走っている。「なるほど、これなら体が丸ごと抜け出せるわけだ」と思った。
今までセミは「背中の真ん中が割れて,抜け出す」とばかり思って来たので、意外だった。昆虫図鑑を見たが、脱け殻で見分けるセミの鑑別法は載っていなかった。生態学的状況と体長を考えると、イワサキクサゼミは沖縄以南に分布とあるので、チッチゼミがそれに相当するであろうか…。どなたかご存知の方があったら、ご教示いただきたいものだ。
アメリカのポピュラー生物学の本には、「素数ゼミ」といって、産卵から羽化までの期間が、7年、11年、13年、17年といろいろ挙げてあり、素数である必然性が説明されているが、日本の「昆虫図鑑」(保育社)には、わずかにアブラゼミが「産卵から羽化まで6~7年」とあるのみで、他の種については記載されていない。どうも日本のセミ学は分類が主体で、生活史の記載に乏しいようだ。
7/15午後遅く、外に出たついでに、芝生の草をむしっていると、これまでに見たことない小さなセミの脱け殻を見つけた。芝の細長い葉にへばりついていたから、草むしりでもしないと発見できなかった。春ゼミはもう姿を消し、この頃はツクツクボウシ、ヒグラシが鳴いているが、それらの脱け殻と違い、羽化前の幼虫体長が15ミリくらいしかない。

こういう体形・色調から思い当たるセミも知らない。ふと気づくと、背中の割れ目が、右眼の前で横に切れているのを認めたので、岩の上に移してくわしく観察した。腹節背面の中央に縦に割れ目があり、

右眼前面の位置で横に走っている。「なるほど、これなら体が丸ごと抜け出せるわけだ」と思った。
今までセミは「背中の真ん中が割れて,抜け出す」とばかり思って来たので、意外だった。昆虫図鑑を見たが、脱け殻で見分けるセミの鑑別法は載っていなかった。生態学的状況と体長を考えると、イワサキクサゼミは沖縄以南に分布とあるので、チッチゼミがそれに相当するであろうか…。どなたかご存知の方があったら、ご教示いただきたいものだ。
アメリカのポピュラー生物学の本には、「素数ゼミ」といって、産卵から羽化までの期間が、7年、11年、13年、17年といろいろ挙げてあり、素数である必然性が説明されているが、日本の「昆虫図鑑」(保育社)には、わずかにアブラゼミが「産卵から羽化まで6~7年」とあるのみで、他の種については記載されていない。どうも日本のセミ学は分類が主体で、生活史の記載に乏しいようだ。