那覇で不動の定宿となってきたのはロコイン沖縄ですが、その決め手の一つとなっていた無料の駐車場が有料化されたことに伴い、かつてほどの圧倒的な優位性は失われ、無条件に連泊するのもためらわれました。代わりになりうる宿はないかと模索の末に選んだのが、昨晩世話になったホテルタイラです。
宿に極力金をかけないという基本方針からして、料金を重視するのは当然ですが、安ければ安いほどよいというものでもありません。同じ料金でも、安かろう悪かろうのところと、料金以上に満足できるところはあり、泊まるなら後者を選ぶに越したことはないわけです。去年世話になったサン・コーラルの場合、もともと安普請の建物が年代以上にくたびれて見え、値段なりの割り切りは必要でした。その結果、さらなる選択肢を模索の末、この宿にたどり着いた次第です。
場所はロコインと同じ松山、それも最も賑わう交差点に面しており、あそこに宿があったのかと初めは思いました。何度も通っているにもかかわらず気付かなかったのは、大勢の客引きがたむろする最も猥雑な一角だけに、脇目も振らず通り抜けていたからかもしれません。しかし、宿はもちろん怪しげなものではなく、「沖縄で最も古いビジネスホテル」を謳う、創業42年の老舗です。
居酒屋が古いことは信用の証だと教祖はいいますが、その理はこの宿にも当てはまるような気がします。古さを感じる佇まいではありますが、館内は必要に応じて改装されており、だからといって無闇に替えないという姿勢に好感が持てます。たとえば壁紙は張り替えられ、机も交換されているものの、その机には空調、ラジオのスイッチと目覚まし、照明を一体化した、よそでは見たことのない年代物の箱が鎮座します。これらもついでに交換してしまえば、その方がむしろ安上がりだったのではないでしょうか。安く造って使い捨てる風潮が世間に蔓延する中、使えるものは長く大事に使うという姿勢が好ましく感じられました。
手狭な部分もあるにはあり、快適さに関してはロコインが上回ります。そう考えると、駐車場が有料となってもなお、ロコインには料金に見合った価値があるのかもしれません。ただし、現行の料金では無条件に連泊しづらいのも事実ではあります。今後は一泊をここ、もう一泊をロコインという形で使い分けるのも一案でしょう。
宿に極力金をかけないという基本方針からして、料金を重視するのは当然ですが、安ければ安いほどよいというものでもありません。同じ料金でも、安かろう悪かろうのところと、料金以上に満足できるところはあり、泊まるなら後者を選ぶに越したことはないわけです。去年世話になったサン・コーラルの場合、もともと安普請の建物が年代以上にくたびれて見え、値段なりの割り切りは必要でした。その結果、さらなる選択肢を模索の末、この宿にたどり着いた次第です。
場所はロコインと同じ松山、それも最も賑わう交差点に面しており、あそこに宿があったのかと初めは思いました。何度も通っているにもかかわらず気付かなかったのは、大勢の客引きがたむろする最も猥雑な一角だけに、脇目も振らず通り抜けていたからかもしれません。しかし、宿はもちろん怪しげなものではなく、「沖縄で最も古いビジネスホテル」を謳う、創業42年の老舗です。
居酒屋が古いことは信用の証だと教祖はいいますが、その理はこの宿にも当てはまるような気がします。古さを感じる佇まいではありますが、館内は必要に応じて改装されており、だからといって無闇に替えないという姿勢に好感が持てます。たとえば壁紙は張り替えられ、机も交換されているものの、その机には空調、ラジオのスイッチと目覚まし、照明を一体化した、よそでは見たことのない年代物の箱が鎮座します。これらもついでに交換してしまえば、その方がむしろ安上がりだったのではないでしょうか。安く造って使い捨てる風潮が世間に蔓延する中、使えるものは長く大事に使うという姿勢が好ましく感じられました。
手狭な部分もあるにはあり、快適さに関してはロコインが上回ります。そう考えると、駐車場が有料となってもなお、ロコインには料金に見合った価値があるのかもしれません。ただし、現行の料金では無条件に連泊しづらいのも事実ではあります。今後は一泊をここ、もう一泊をロコインという形で使い分けるのも一案でしょう。