日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2017 - 晩酌

2017-09-22 22:35:14 | 晩酌
キャンプ場に隣接しているのは温泉だけではなく、今季の釧根地区予選が戦われた別海町営球場もあり、こちらが着いたときには試合が行われていました。設営を後回しにしたのは、球場の照明でサイトの一部が眩しく、消灯後の状況を見極めたかったからでもあります。しかし、風呂から戻るとなおも試合は続行中でした。やむなく見切りで設営したところ、10時になったところで照明灯の明かりが落とされました。落ち着いたところで晩酌にします。
市街地のキャンプ場というと、思い出すのは一昨年世話になった沼田の田島公園ですが、セイコーマートしかなかった沼田と違い、別海にはコープさっぽろがありました。まず根室産の鰯があったため即決し、次いで手に取ったのが萱野に泊まったときもいただいた石狩漬でした。漬物を一人でいただくには持て余すことが多い中、これだけは不思議なことに難なくいただけてしまうため、野菜不足になりがちな旅の空にあっては重宝するのです。着いた時点で寒くなりそうなのが明らかだったため、温かいものをという観点からちゃんこ鍋を押さえ、これで主な布陣が固まるという結果です。上陸から六食連続で登場したセイコーマートは失速し、一昨日に続いて本日も出番はありませんでした。
気温は昨夜とほぼ同様ながら、風が全くないため数字ほどには寒くなく、今のところ長袖二枚に薄手の雨合羽でどうにかなっている状況です。風がないということは結露しやすいということに他ならず、明日の撤収が面倒になりそうですが、細々したことはしばし忘れて一献傾けます。

サッポロクラシック春の薫り
いわし刺身
石狩漬
寄せ豆腐
ちゃんこ鍋
うどん
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晩秋の大地を行く 2017 - べっかい郊楽苑

2017-09-22 21:16:33 | 温泉
キャンプ場の近くに風呂があるのは北海道の美点だと昨日申しましたが、サイトから歩いていけるところというと限られてきます。ましてやそれが源泉掛け流しのモール泉ということになると、道内でも屈指の存在といえるのではないでしょうか。本日は「べっかい郊楽苑」で一風呂浴びます。
三角形の塔と煉瓦積みの吹き抜けを持つ瀟洒な建物は、一見するとレストランか結婚式場のようですが、館内は北海道によくある食堂、休憩室を備えた半公営の日帰り温泉です。道中二度目の登場となるモール泉は、上陸三日目の「しほろ温泉」よりも濃い褐色を帯び、それが黒い石で縁取られた浴槽の淵から少しずつ溢れ出ており、鏡のようになった水面が秀逸です。

★郊楽苑
野付郡別海町別海141-100
0153-75-0711
1130AM-2100PM(最終受付)
入浴料600円
ナトリウム・塩化物泉(弱アルカリ性低張性温泉)
泉温 40度
湧出量 毎分390リットル(動力揚湯)
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晩秋の大地を行く 2017 - 別海ふれあいキャンプ広場

2017-09-22 20:16:50 | 北海道
別海市街で買い出ししてからキャンプ場に入りました。出発からの走行距離は1400kmを超えたところです。
本日は別海ふれあいキャンプ広場の世話になります。自分にしては珍しい有料のキャンプ場ですが、着くなり経験不足を露呈してしまいました。八時まで入れると聞いて安心しきっていたところ、四時で受付終了だというのです。八時というのは管理棟が閉まる時刻のことでした。それでも寛大に受け入れてくれる北海道の人々の気質には感謝しなければなりません。
このキャンプ場の特筆すべき点として、圧倒的な利便性の高さが挙げられます。別海の市街地にあって買い出しに事欠かないのが一つ。サイトに隣接して温泉があることが一つ。さらには広いサイトを周回する形で車路があり、所々に駐車場が設けられていて、サイトに車を横付けし、実質オートサイトとして使うことができます。そのため車のキャンパーが多く、ライダーとコペンの旅人だけだった霧多布のキャンプ場とは全く異なる客層です。市街地だけに眺めもどうということはなく、雰囲気にかけては霧多布に遠く及びません。しかしその分利便性では圧倒しており、実を取りたいキャンパーには最高ともいえます。
何張収容できるのかと思うほど広大なサイトではありますが、時期が時期だけに先客はまばらで、どこに設営しようとお好み次第という状況です。設営は後回しにして、まずは一風呂浴びてきます。
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晩秋の大地を行く 2017 - 風蓮湖

2017-09-22 18:23:54 | 北海道
夕景が絵になる場所を探し求めて風蓮湖にやってきました。道道が尽きる走古丹の港で西の空を眺めています。
道東の地図を眺めたとき、野付半島とともに目を引くのがここです。今回の旅では是非とも訪ねてみたい場所の一つでした。しかし、サロマ湖の先端にしてもそうですが、地図上で見て面白いのと、走って楽しいのとは別物で、同様の関係がここについても成り立ちます。道道は細長い半島の外海側を走っており、湖は寂寥たる湿地の向こうの樹木に隠れて見渡せません。初めて視界に入るのは、走古丹の漁港まで道道を走り通してからですが、高さが全くないのに加え、今日の空には雲一つないため、眺めとしては平板です。加えてわずかながらも風があり、水面が揺れてしまうため、その点では昨日眺めた霧多布の夕景に及びません。
しかし、それを埋め合わせるものを眺めることができました。残照が弱まるにつれて、西の空に針のような上限の月が見えてきたのです。その月は夕日と同様刻一刻と沈んでいき、あと少しで対岸の向こう側へ隠れようとしています。今夜も星空になりそうです。
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晩秋の大地を行く 2017 - 新酪農村展望台

2017-09-22 16:52:02 | 北海道
ツーリングマップルを頼りに新酪農村展望台にやってきました。風変わりな名前は昭和後期に開拓されたことに由来するようで、なだらかな牧草地を上下しつつ貫く直線路の脇に、細い鉄骨を組み上げた一軒頼りなさげな塔が建っています。建物など何もない一面の牧草地にもかかわらず、丘の起伏だけでかなりの長い影ができています。深まる秋を実感させる光景です。
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晩秋の大地を行く 2017 - 国後島

2017-09-22 16:10:46 | 北海道
奥行臼を出て交通量皆無の道道を走っています。沿道には道東らしいなだらかな牧草地が果てしなく広がり、しかも日が傾いたことで斜面に陰影が出始めて、一味違う趣が出てきました。
内陸に入った頃から、北の方には国後島らしき影が一貫して見えています。これと牧草地を組み合わせれば最高かと思いきや、いざ撮ってみるとそれほどでもなく、少し走っては車を止めてシャッターを切るという試行錯誤を繰り返してきました。こうなると、またも車の機動力の限界が見えてきます。それを今まで感じなかったのは、名もなき集落、道道を巡るまでには至らなかったからなのでしょう。やはり、北海道をとことん極めるには二輪車が最適なのかもしれません。
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晩秋の大地を行く 2017 - 奥行臼駅

2017-09-22 15:24:56 | 北海道
根室まで駅をたどって行くかというとさにあらず。厚床から針路を北にとりました。訪ねるのは旧標津線の奥行臼駅です。
かつての構内が駅舎とともに残り、さらには駅前から発着していた殖民軌道の車両が、当時の詰所と転車台の遺構ともども保存されている場所です。駅舎や車両が保存された駅が道内に多数ある中でも、保線小屋、危険品庫、貨物ホームまでが当時のままで残っているのは珍しく、今回是非とも再訪したい場所の一つでした。訪ねるなら西向きの駅舎が順光になる午後の方が望ましいため、現役の駅を差し置いてまで車を飛ばしてきた次第です。支線らしいささやかな構内には、模型の世界を見ているような楽しみがあります。
駅と車両を撮るうちに三時を回り、今日も次第に日が傾いてきました。今から根室へ行っても中途半端にならざるを得ないため、あとは時間の許す限り周辺を走って別海のキャンプ場に泊まり、根室は明日に回そうかと考えています。
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晩秋の大地を行く 2017 - 姉別駅

2017-09-22 14:10:03 | 北海道
続いて訪ねるのは姉別駅です。北海道らしい未舗装の駅前に、国鉄末期に改築された新吉野と同型の小さな待合室が鎮座します。
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晩秋の大地を行く 2017 - 浜中駅

2017-09-22 13:10:57 | 北海道
釧路から付かず離れず走ってきた太平洋と別れ、しばらく内陸を走ります。根室まで海沿いを走り通すにやぶさかではなかったものの、北海道の鉄道の存続問題が取り沙汰される中、久しく訪ねていない駅を今一度記録しておきたいと思い立った次第です。
そのようなわけで、まず立ち寄るのは浜中駅です。平成初期に改築された駅舎は、趣味的に見れば特にどうというものではありません。しかし、駅前は鉢植え、ホームは花壇で彩られ、待合室のベンチには手製の座布団が並ぶなど、大切にされている様子は好ましいものがあります。
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晩秋の大地を行く 2017 - 琵琶瀬展望台

2017-09-22 12:34:14 | 北海道
アゼチの岬と並んで、明るいうちに是非とも訪ねたかったのが琵琶瀬展望台です。沿道を何度も通っているにもかかわらず、通過するときには決まって暗くなってしまい、昨日は見事な夕景が広がったにもかかわらず、キャンプ場に急行するため素通りせざるを得ませんでした。これでようやく宿願達成となります。
段丘の上を東西方向へ貫く道道沿いに展望台があって、北を向けば霧多布の湿原と市街が、南を向けば太平洋が広がるというのがここからの眺めです。太平洋を眺望できる場所は比較的多いため、ここならではの眺めということになるとやはり湿原でしょう。自身釧路湿原とやらを訪ねたことはありませんが、こちらで十分だろうと思えるほどのよい眺めです。
ちなみに、ここでも中望遠以上のレンズが適しており、故障の弊害がまたしても露呈してしまいました。しかし、手当たり次第に動かしたところ、たまたま無限遠に焦点が合いました。遠景ならこの状態で絞り込めばどうにか撮れます。当面はだまだましだまし使っていくことになりそうです。
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晩秋の大地を行く 2017 - まるよ

2017-09-22 11:34:24 | B級グルメ
霧多布で朝食ということになると、セイコーマートが事実上唯一の選択肢ですが、図らずも長居したことにより、他の選択肢が出てきそうな情勢になりました。そうなると以前世話になった思い出の店「ひらの」を再訪したいところではありますが、あいにく11時を過ぎても開きそうな気配はありません。再びセイコーマートに傾きかける中、すぐ近くにある食堂の暖簾が出ていたため飛び込みました。訪ねるのは「まるよ」です。
食堂の他に海産物の土産物屋が併設されており、斜向かいにあるスーパーも同じ屋号であることからして、いずれも同じ経営者による店なのでしょう。ならば海産物中心なのかというとそのようなことはなく、ラーメンを主体に丼物、ご飯ものが数種という簡素な品書きです。その中から注文したのはDセット950円也。正油ラーメンに小さなほっきカレーがつくとの触れ込みながら、やってきたのはこれで小かと思うほど十分な量のあるカレーでした。ラーメン、カレーとも突出した特徴こそないものの、毎日でもいただけそうな完成された味わいは、地元客御用達の大衆食堂の趣です。汁一滴、米一粒残さず完食し、すっかり満腹と相成りました。

まるよ
厚岸郡浜中町霧多布東2条2丁目22
0153-62-3663
1030AM-1430PM(LO)
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晩秋の大地を行く 2017 - アゼチの岬

2017-09-22 10:44:06 | 北海道
続いて訪ねるのはアゼチの岬です。これまでアゼチ岬と思い込んでおり、それでも誤りではないようですが、案内板にはことごとくアゼチの岬とあるため、以後そのように表記します。
霧多布岬と違い、こちらは夕暮れ時に訪ねたことしかなく、日中に眺めるのは今回が初めてです。それにより、もう一つの思い込みをしていたことに気付きました。自分が知る眺めとは、陸繋島になった霧多布の市街と対岸を結ぶ橋が正面よりやや右手にあり、左の方に湿原が広がるというものでした。しかしそこは岬の先端ではなく、やや付け根の方から西を向く形になっていたのです。本当の岬はそこから南の方へ回った位置にありました。ヒグマの背中のような尾根が海へ落ち込み、少し離れたところに亀の甲羅のような巨岩が屹立するという、いかにも写真映りのよさそうな眺めで、それらを見下ろす展望台も造られています。花見の頃には北西にある市街の方へ沈む夕日が、この時期には大分南寄りに沈みますが、そうすると岬が延びる方角に沈む可能性は高く、それなら昨日来てみたかったと惜しまれます。
ちなみにもう一つ惜しまれることがあります。一昨日の後半から中望遠のレンズが壊れ、焦点の調節ができなくなってしまったのです。製造元に持ち込んで修理するしかないため、今回の道中ではもう使い物にならず、おそらく次の活動でも使えません。しかも切ないのは、このレンズさえあれば撮れた構図がここではいくつもあるということです。使用頻度が最も高いレンズでなかったのが不幸中の幸いともいえますが、よりによって長旅の中盤というのが痛すぎますorz
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晩秋の大地を行く 2017 - 霧多布岬

2017-09-22 09:15:15 | 北海道
昨日も申した通り、霧多布へ来るというと不思議なことに夕方ばかりになってしまい、明るいうちの眺めは実に久々です。主役の岬は強い逆光になっており今一つですが、東向きの眺望が壮大です。眼下には凪いだ海が広がって、左の奥にある直線状の段丘が根室の方へ続いており、それと並行するように、漁を終えた小さな漁船が何隻も雁行しつつ戻ってきます。しかし漁船と段丘までの距離が半端ではありません。何もなければ一面の大海原というだけで終わってしまい、かえって広さを実感できないのではないでしょうか。有り体にいえば平板で、必ずしも写真に撮って絵になるわけではないものの、北海道の広さを実感できる眺めです。
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晩秋の大地を行く 2017 - 七日目

2017-09-22 08:24:22 | 北海道
おはようございます。昨夜は終始風こそなかったものの、気温以上に冷えました。屋内なら寝袋一枚で十分と思いきや、明け方に寒さで目が覚め、二枚目の寝袋まで使ったものの、それでも無意識のうちに丸まっていました。テント泊ならそれどころでは済まなかったであろうことを考えると、やはりバンガローを奢った甲斐はあったといえそうです。
加えてよかったのが、バンガローの裏手で晩酌できたことです。先客のテントが集まる入口付近から一番離れたところを選んだため、物音をほとんど気にすることなく晩酌できたばかりか、バンガローがサイトの照明を遮ってくれました。遠くから波の音が聞こえ、沖合に漁火が散らばる中、頭上に広がる満天の星空が印象に残っています。一人用のテントが散らばる静かなサイトの雰囲気もよく、ここを選んでよかったというのが実感です。
一夜が明けても引き続き空には雲一つなく、適温、無風、快晴というこの上ない条件になりました。今日が道内滞在の山場になるかもしれません。
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