日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2020続編 - 屋島

2020-01-11 14:35:53 | 四国
結局悪魔のささやきに負けました。このまま高松に滞在し、一泊してから四国を出ます。
高松に着いた時点で上空の雲がほぼなくなり、快晴といってもよい空模様になりました。依然として遠景がやや霞んではいるものの、贅沢さえいわなければ十分満足できる眺めです。問題は、この好天下で是非訪ねたいと思う場所が浮かばないことでした。しかし、神戸にも是非行きたいとまで思っているわけではありません。晴天下の航海は去年経験済みであり、神戸の夜景も眺めました。しかる後に「丸萬」で一献ということになれば、単なる焼き直しにすぎません。これに対して高松には昨年二泊しながらも、最初に泊まった翌日は曇り、二度目に泊まった翌日も、晴れそうでいながら晴れない何とも惜しい空模様でした。その結果、今しかできない方を選ぶという原則に照らし、高松では久々となる快晴を生かそうと思い至った次第です。
只今屋島の山上から下界を見渡しているところです。去年もフェリーの乗船前に立ち寄りはしたものの、雲が多くて遠景が斑になる、何とも歯痒い状況でした。そのため有料の駐車場には入らずに、手前で折り返してきたという顛末です。今回も是非行きたいとまで思っていたわけではなく、しいていうならここだろうと思っていたにすぎません。しかし、「迷ったら買え」の経験則は万能です。駐車場の周辺の眺めこそ、手前の茂みに遮られやや中途半端ながらも、少し離れた展望台から東と北を一望することができます。東の方を眺めれば、志度の方からやってくる琴電を肉眼でも辛うじて見分けられ、北の方では本来乗るはずだったフェリーが沖合へと航行していくところでした。天候には振られ続けた今年の四国で、最後に一矢報いたような心境です。
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新春の四国を行く 2020続編 - 再開

2020-01-11 10:47:04 | 四国
車を引き取って活動を再開しますが、俄に悩ましくなってきました。ますます晴れてきたからです。ただし依然として雲は多く、遠景も霞んでいるため、快晴と形容するには及びません。眺めのよい場所へ向かって今すぐ走るというよりは、瀬戸内の航海を楽しむ程度が丁度よいともいえます。そのような前提で高松へ向かいますが、最後まで迷い続けることになるかもしれません。
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新春の四国を行く 2020 - 帰着

2020-01-08 23:16:36 | 四国
一旦帰宅後荷物を置いて出直し、遅い初仕事を片付けて帰宅しました。新春第一弾の旅はひとまず終了です。
足止めに遭うこともなく走り通してくれたという点では、直近の二回に比べ上出来だったともいえます。しかし、曇か雨の空模様はさっぱりでした。長旅の疲れも出たか、姫路に着くのを待たずして眠りに落ち、明石海峡の通過も見逃してしまいました。主要駅の前後についても一部は記憶にありません。同様の結果に終わったというと、先々月の沖縄が思い出されます。五日間の旅だったこと、例年より不振に終わったことについても共通しています。あのときと同様、何かにつけて噛み合わない活動でした。
今日を含む中三日を経て週末に再開しますが、依然として天気予報が芳しくありません。よくない流れが続いている現状に鑑み、三連休を最大限に活用しようというよりは、その先の旅をよりよいものにしたいという方向に傾いています。局面を打開すべく、一手先を見据えて構想を練り上げるつもりです。
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新春の四国を行く 2020 - サンライズ瀬戸

2020-01-07 21:40:46 | 四国
ほぼ読み通りの時間で「おふくろ」を辞去。高松駅に戻って荷物を引き取り、記念撮影を済ませて列車に乗り込むと、一呼吸置く間もなく列車が動き出しました。持ち時間を余すことなく使い切り帰路につきます。
折悪しく帰宅の時間帯に重なったこともあり、坂出に着くのが若干遅くなってしまいました。帰りの列車までの持ち時間を考えると、岡山で一杯やった方が無難ではあったのです。列車の時刻が小一時間延びるだけでなく、駅から繁華街までの往復も省けることを考えれば当然でしょう。しかし、岡山よりも高松で呑める機会の方が当然ながら貴重です。たとえ駆け足であっても、高松を選ぶということで迷いはありませんでした。
高松を選んだもう一つの決め手として、「サンライズ瀬戸」に始発駅から乗れる点がありました。旅情などお構いなしといわんばかりに合理性、経済性が偏重される世知辛いご時世、夜行列車も併結相手の「サンライズ出雲」を含む二本が残るだけとなりました。特に、始発駅で悠然と発車を待つ情景は、あちらの始発駅である出雲市では見られないものです。それだけに、貴重な場面を今一度体験しておきたかったのでした。発車間際の乗車になりはしたものの、来る列車をホームで待つのと、既に入線しているのとでは気分も違ってきます。雰囲気の一端だけでも感じられたのは幸いです。

★高松2126/サンライズ瀬戸(5032M)/708東京
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新春の四国を行く 2020 - マリンライナー

2020-01-07 18:56:25 | 四国
料金が割高な平日に、高速道を使いたくはありません。とはいえ時間の都合上、最小限の区間だけは頼らざるを得ないだろうとも思っていました。土居から善通寺の間だけ乗り、あとは一般道を経由して坂出に到着。出発から1391km走ったところで一旦切り上げます。ただしこのまま帰るわけではありません。マリンライナーで高松へ向かっているところです。
松山を出た時点では、粛々と移動して距離を稼ぎ、高松で一杯やってから「サンライズ」に乗ろうと思っていました。ただし、そうなった場合でも、車は坂出に置いていこうと決めていました。高松駅の周辺に安い駐車場の心当たりがない一方、坂出の駅前に一日当たり550円で止められるからです。おおむね同じ料金の駐車場なら、高松市街で探しても見つかる可能性はあります。しかし、屋内という条件まで満たすところはまずないでしょう。全体の行程を考えても、坂出から高松までの移動を今日するか、再開後にするかの違いに過ぎません。その結果、屋内に止められる安心感を買った次第です。

★坂出1851/マリンライナー53(3153M)/1906高松
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新春の四国を行く 2020 - 十河信二記念館

2020-01-07 16:02:45 | 四国
西条まで一般道を走ってきたのは、駅前に寄りたい場所があったからです。十河信二記念館を再訪します。
併設の四国鉄道文化館ともども見学したのは一昨年でした。閉館時間まで粘ったものの、記念館の一部については駆け足になってしまったことから、いずれ再訪したいと思っていました。昨年はあいにく休館日に重なってしまい、今回ようやく再訪に至るという顛末です。
駆け足になったものだけ見直せばよいものを、今回も一通りの展示を見学してしまいました。中でも圧巻というべきは、二階へ上がる階段に沿って展示された「十河国鉄総裁の8年間」と題した写真帖です。総裁の取材をしていた交通新聞社から贈られたという、在任中の出来事を記録した60頁の写真帖は、我が国の鉄道が最も華やかだった時代の記録そのものといっても過言ではありません。この手の施設でしか見られない映像資料として、最も見応えがあるものといえば、三笠鉄道村で放映される「さらば栄光の幌内線」と、別海町鉄道記念館の「緑の大地に夢見た鉄路」が双璧と自分は思います。しかし、動画を除いて考えると、これが全国屈指かもしれません。今一度見学できたのは収穫です。
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新春の四国を行く 2020 - 西条西田郵便局

2020-01-07 14:38:12 | 四国
昨日に続く平日です。下山したところに局があったため立ち寄りました。年賀状の投函は済んだものの、支払いが一件残っていたのです。寄ったついでに風景印も。石鎚山とロープウェイを描いた、西条の局と一目で分かる絵柄です。
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新春の四国を行く 2020 - 石鎚神社

2020-01-07 14:13:12 | 四国
続いては石鎚神社を参拝します。ただし例によって、元々ここを目指していたわけではありません。石鎚山駅にも寄って行こうとしたところ、駅への入口となる交差点に、いかにも立派な鳥居が建っていたのです。これは訪ねてみるしかないと思い立ったのでした。
こうして車を走らせると、その先に鳥居がもう一つ建っており、奥には二つの駐車場がありました。一段高いところにある社務所と休憩所を通り過ぎ、右に折れて石段をさらに上がると、今度は御神水と称する湧水が。上りきった先にある本堂の右手の視界が開けており、眼下には先ほどくぐった朱塗りの鳥居、彼方には西条の港が見えるという仕掛けです。鳥居の先にある駅では、上下列車が交換を済ませ、それぞれ出ていくところでした。わざわざ参れば必ず御利益があるという経験則を実証する結果です。
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新春の四国を行く 2020 - 伊予小松駅

2020-01-07 13:14:49 | 四国
幸いにも、出発以来雨は全く降っておらず、短い間とはいえ日が射す場面もありました。山間を抜け、車窓が開けてきたところで伊予小松駅を定点観察していきます。しらみつぶしに回る時間はないものの、経路上無駄なく寄れるところについては、この先もいくつか訪ねていくつもりです。
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新春の四国を行く 2020 - 出発

2020-01-07 11:06:38 | 四国
腹ごしらえを済ませ、おおよその経路を決めたところで出発します。「せくら」に行き損なった借りを、何らかの形で返したいものですが、他の地域も回っていくことを考えると、さらにもう一泊する機会を作れるかは何ともいえません。次の機会が一年後になる可能性もあるかと思うと、去りがたさが募るのは人情です。
「アサヒ」の玄関の衝立に、毎年新春の句が掲げられます。大街道の商店街にも俳句ポストなるものがありました。子規を生んだ土地柄、日頃から俳句を詠む習慣があるのでしょう。「新春の日の出を拝む松山城」が今年の一句です。元日は四国も快晴だったということになります。しかるに自分が上陸するや、一変してしまったのは残念というほかありません。とはいえ、連泊したからこその収穫も少ないながらありました。そのことに対する感謝を胸に帰ります。願わくは年内にまたお会いしましょう…
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新春の四国を行く 2020 - 連泊

2020-01-07 09:02:51 | 四国
二晩世話になったチェックイン松山を出発します。前日は手放しで絶賛したこの宿にも、細かな難点はあることに気付いてきました。その一つに事務的な対応があります。フロントの脇に備えられた端末で支払うという、全国チェーンのごとき仕組みもその一つです。その一方で、連泊により要領がつかめてきた面もあります。最大の難点と思っていた駐車の煩雑さも、敷地の隣にある立体駐車場に入れば解決されるということに気付きました。その教訓も生かしつつ、次の機会も空きさえあればこちらの世話になるつもりです。
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新春の四国を行く 2020 - 五日目

2020-01-07 08:41:40 | 四国
おはようございます。途中の予報は二転三転したものの、最終日に天候が崩れるという予報だけは出発前から一貫していました。その予報は見事に的中し、窓の外はあいにくの雨模様です。ただし路面が濡れているだけであり、雨足を見分けられるほどの降りようではありません。既に止んだか、降っているとしても小雨程度でしょう。それなら想定内のよい方です。
先々月那覇で歴史的惨敗を喫した直後、大相撲になぞらえて星勘定をしました。今回の旅についても同様に星勘定をしてみると、昨日の時点で負け越していることに気付きました。まず出遅れが響いた初日を1勝2敗、そこそこ晴れた二日目を2勝1敗、晴れそうで晴れなかった三日目を1勝2敗とします。鍋焼きうどん以降いいところのなかった昨日を三連敗とすると、その時点で4勝8敗の負け越しという寸法です。今日の空模様を考えると、最終日もよくて1勝2敗といったところではないでしょうか。そうだとすれば5勝10敗となり、6勝9敗と評価した沖縄以上に負けたことになります。
ただし、あのとき以上に負けが込んだという実感もありません。「蔵」に振られた初日を始め、敗北感より諦めに近いものを感じる場面が多かったからです。それに加え、七年ぶりに母親を案内してやれたという事情もあります。五番しか勝てなかったものの、その中の一番に金星が含まれているようなものとでもいえばよいでしょうか。そのための旅だったと思えば納得です。
出発前の構想では、昨年同様今治に車を置いて一旦帰り、直後の三連休に再開する方針でしたが、この天候下でもう一度行っても仕方がありません。これ以上どう足掻いても負けは負けです。今日のところは粛々と距離を稼ぎ、少しでも駒を進めます。そうすれば、再開後の活動を有利に進められるという算段です。視点は早くも次なる旅を見据えています。
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新春の四国を行く 2020 - 徒労感

2020-01-06 20:52:08 | 四国
一通りの用事を済ませたところで投宿です。今治までの往復で150kmを走り、出発からの走行距離は1240kmに達しました。しかし、走った割にはさしたる収穫もなく、徒労感の残る一日でした。久々の連泊となる夜の部で、少しでも取り返せれば幸いに思います。
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新春の四国を行く 2020 - 尻すぼみ

2020-01-06 16:27:07 | 四国
母親を弘前に案内した七年前、あいにくの予報のはずが快晴となり、見事な花吹雪で有終の美を飾るという奇跡がありました。しかし、虫のよい話が二度まで起こるものではありません。大角海浜公園、糸山公園の順に訪ねるも、空はますます暗くなり、ついには小雨も降りだす始末。帰京する母親を今治駅に送り届け、元の一人旅に戻ったところです。

終わってみれば尻すぼみの内容でした。そこそこ晴れた一昨日こそよかったものの、昨日は晴れそうでなかなか晴れない中途半端な空模様が続き、今朝方の快晴で色めき立つも、昼前に曇ってからは全くいいところがありませんでした。
そのような流れを象徴するかのような出来事がありました。糸山公園を出て遅めのお昼をいただくと、四時過ぎに出る特急にほどよい間合いで乗れそうな見通しとなったため、手近なところで入れる店を探したのです。まず考えたのは、母親が一昨日いたく感心していた餃子の王将でした。早速調べてみたところ、今治駅から少し走れば店舗があると分かったため、駅で列車を手配してから向かいました。しかし、あろうことか沿道に現れたのは大阪王将でした。餃子の王将をキーワードに検索したにもかかわらず、端末には大阪王将も含めて表示されていたのです。とはいえ今更代わりを探すほどの余裕もありません。ままよとばかりに入ったところ、結果は残念なものでした。餃子に決定的な違いまではないものの、天津飯は物足りず、何より店の雰囲気が今一つです。餃子の王将の代名詞でもある広々したオープンキッチンがこちらにはなく、衝立に正対する間に合わせのカウンターが設えられ、あまつさえ音楽が大音量で流される始末。母親としても期待外れだった感がありありと窺われました。

そのようなわけで、特に今日は惨敗といってもよい結果に終わってしまいましたが、最後に寄った王将以外はおおむね好評だったのがせめてもの救いです。本人としては、昨日訪ねた美術館が目的の大半を占めており、その他については過大な期待をしていなかったことから、大抵のことに満足できたという事情はあるのでしょう。それを割り引いたとしても、何もかも好意的に受け止めてくれるという点で、親というのはありがたいものだと改めて思いました。
自分自身、今回の結果に心から満足しているとまではいえません。しかし考えようによっては、この借りを早めに返しておけという思し召しなのかもしれません。本人の年齢を考えても、次の七年後があるかどうかは何ともいえません。それより短い間隔で、再びどこかへ案内してやるのも一案でしょう。
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新春の四国を行く 2020 - 三津駅

2020-01-06 11:43:51 | 四国
うどんの後は道後で一風呂浴びるのが恒例です。それを飛ばして出てきたのは、好天が続くうちに先を急ぎたかったからに他なりません。しかしその努力も空しく、結局曇ってしまいました。善後策を考えるべく、定点観察がてら三津駅に立ち寄ったところです。
この後は終日曇、明日も曇か雨というのが最新の予報です。残念ながら、天候については二年続けて負けたといわざるを得ません。好天が続いてくれれば、今度こそしまなみ海道を目指そうと決めていたはずが、どこへ行くかが悩ましい問題となりました。
結論としては、母親の希望を受け、天候にかかわらず強行します。一人旅なら行っても仕方がないところではありますが、さりとてこの空模様では、代わりに是非行きたいと思う場所もありません。今日までは親孝行に徹しようと決めた次第です。
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